なぜ、アドラーはアドラー心理学を始めたのか?

2016〜2017年にかけて、アドラー心理学の講座を受講したり、
グループ学習に参加して、内省の時間を持つなどして、かなり向き合う時間を持っていた。

これによって、対人関係がかなり楽になり、
何かあっても、問題点や、自分のふるまいをふり返ることができ、
時間を費やして学んでよかったと思っている学問のひとつです。


なぜ、アドラー心理学がこんなに効くのか。

それは、「なぜ、アルフレッド・アドラーが、アドラー心理学をはじめたか」
というエピソードを聞くと、
その「ビジョン&ミッション」の持つ力を感じられるとおもう。


まず、生まれは1870年2月7日。オーストリア出身のユダヤ人。
第一次世界大戦の時に、軍医として戦地での任務に赴いたが、
「このまま近代化がすすむと、世界はどえらいことになる!!!」
「世界が平和になるためには、個人(不可分な単位)ひとりひとりが、共同体感覚を身につけること」
というミッションを持つ。

この「共同体感覚」の「共同」の指す範囲が、
一番狭義にとらえて、「全人類」

過去・現在・未来、アダムとイブ、イザナギとイザナミにさかのぼるまで


最大の定義が、全宇宙。

生きているもの、生きていないものも含めた、宇宙全体


これが、アドラー心理学が内包しているビジョン。


オーストリアには、黒人も白人もユダヤ人もいて、宗教もバラバラで、
そんな状況下で「共同体感覚を身につけるにはどうしたらいいのか?」ということを、「目的論」という仮説のもとに、科学(目に見える行動や五感のみを取り扱い、仮説検証を行う)した心理学。


この、「大きさ」に、私は惚れているんだなーーーっと、思う。


アドラー氏から引き継がれて→ドライカース先生→シャルマン先生→野田俊作先生(日本人初)と日本にやってきて、今日に至ります。

(私が、初めてアドラー心理学を習ったのが野田先生で、本当にラッキーだったなと思う)


アドラーは、晩年、「大人の意識変容は、大変だ。こどものうちから手をつけなきゃ。」と、
子供の教育に力を入れたことも相まって、
日本では、「教育学の一つ」として認知されている側面も強かったところ、
岸見一郎先生の「嫌われる勇気」で、一躍市民権を得た。


ところで、ところで、本当に良い学問なんだよなーー。


ちなみに、アドラー心理学は、ひとり(本だけ)では学べないものとして、
先生も、同学のみんな(素人)も、一緒に学ぶことを大切にしている学問であることも好きなところ。


学べたこと、教えてくれた先生、
澤田先生が、添削してくれたセッションシートなどに感謝して、
そろそろ、外向きの活動もアクセル入れていくぞ、と思う。


参考文献:
「アドラー心理学を語る1 性格は変えられる」野田俊作著
アドラー心理学講座テキスト「基本前提の歌」

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