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Summer Pockets REFLECTION BLUE ALKA√ 感想

※注意
紬→識→鴎→のみき→蒼→静久→しろは→ALKA→Pocket→うみ
まで読み進めた時点での感想です。過去√のネタバレ要素も存分に書くことになります。基本的にサマポケのメインストーリーを全て読んでいる人以外は読まない方がいいと思います。
全部読み終えた今思えば、「他→しろは→ALKA&Pocket→うみ」の順番でやったのは大正解だったんじゃないかなって(強いて言うなら、識はもう少し後でも良かったかもしれませんが…)。しろは√やうみ√を前半にやってしまった人は要所要所の意味が分からず永遠にモヤモヤしてそうだな…と思います。それはそれでアリなのかな。

他√と違って、このストーリーは誰をサムネイルに貼ったらいいのかわからないですね。ツイッターにこの記事のリンクを貼る以上、サムネイルだけでネタバレになってしまうのは良くないですから。

しろは√が終了し、「感動3割/腑に落ちない7割」といった気持ちのまま突入することになったALKA√。夜の海中で溺れ苦しむ羽依里としろはを助けた光の正体もわからなければ、うみがどうして祭りの日に迷い橘にいた(+鏡子さんは「うみちゃんは祭りの日に本土へ帰った」と言っている)のかもわかりません。そもそもうみは途中(ストーリー4人目以前/5人目以降)で羽依里に対する話し方が変わってしまいましたし、このまま終わるわけがないのはどう見ても明らかでした。

この√を進めていくと、うみはこの夏休みを何周も繰り返していること、そして彼女は未来の羽依里としろはの間に生まれた娘であることがわかります。しろははうみが産まれるのと同時に亡くなってしまい、しろはを失った絶望なのか、羽依里は娘であるうみの相手をあまりしてくれない。寂しさを感じたうみは、羽依里がしろはの十三回忌のために鳥白島に行った後をこっそり追うのでした(ここでうみが12歳なんだとわかる)。うみが持っている母親(しろは)の唯一の手掛かりである写真が見つかれば父親(羽依里)に捨てられてしまう。そんな恐怖を感じたうみは山へ逃げ、崖から落ちてしまいます。そこで「おかーさんに会いたい。おかーさんとおとーさんと3人で楽しい夏休みを過ごしたい」と願い続けたうみは、現れた七影蝶に触れ、羽依里がしろはと出会う夏休みの時代までタイムリープしてしまうのでした。

未来の羽依里は、(ある1枚を除いて)しろはの写っている写真を全て処分していました。それに加えて、うみへの対応を避けているように見えます。しろはの顔を見るのも辛い羽依里は、うみの顔を見るとその母親であるしろはのことをどうしても思い出してしまったのではないでしょうか。
しろはとうみの笑った時の表情、本当にそっくりですから…
(以下スクショの上2枚はしろは√、下2枚はうみ√から引用しています)

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母親の存在に恋焦がれて眠りながら涙を浮かべるうみの様子を見た羽依里は、母親の代わりとなる人物を探すことになります。その相手は、最終的にしろはに決まるのでした。幼い頃に両親を亡くし、2人に会いたくて未来に行きたいとさえ願ったことのあるしろはは、おかーさんに会いたいと願ううみの気持ちが痛いほどにわかったのでしょう。

どうして羽依里がそこまでしてうみの願いを叶えたいと思ったかといえば、うみ本人の言葉が羽依里にもそのまま突き刺さったからでしょう。
「……もう……にげたくない……」
うみはまず、自分に構ってくれない父親から逃げました。そして、行く先々での夏休みに会った人たち、自分に親切にしてくれた人たちからも実質逃げてしまいました。その夏の中には、自分を本当の娘のように大切にし、危ないことをしていたら止めてくれた、悪いことをした時には叱ってくれた羽依里との別れもありました。あの夏は、うみにとって「こんな未来もあるかもしれない」と大きな勇気と希望と与えてくれたのではないでしょうか。
うみは「みんなに謝りたい」と言います。何回もこの夏休みを繰り返す行為は、過去に自分に親切にしてくれた人たちに対する裏切りのようなものだと考えているのでしょうか。
自分より一回り小さく幼い少女の「もう逃げたくない」という言葉は、自らに降りかかる現実(身を捧げてきた部活への復帰困難/高校停学/父親からの拒絶)から逃げてこの島に来た羽依里にそのまま突き刺さります。

人見知りを発動し合うしろはとうみの距離を縮めるために羽依里はある提案をします。それはうみにこの夏休みの日記を書いてもらうことでした。未来のことを書けば、それが本当のことになる、そんな魔法の絵日記。そんな存在をうみはともかく、しろはも信じてしまうのが可愛い。この2人、仮初めではなく本当に母娘の親子なんだよな…って。

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うみの書いた絵日記には、折り紙を母親に教わって作る様子が描かれていました。手先が器用かつ幼い頃から一人の時間が長かったしろはは、折り紙を折るのも上手でした。うみの横に寄り添って優しく折り方を教えるしろはの表情は本当に優しさに満ちたもので、この2人が本当の母娘だと判明した後に見返すとそれだけで涙腺がちょっと危なくなってしまいます。

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いや、本当はこのシーンをサムネイルに置きたかったんですよ。この√で一番好きな場面と言っても過言ではないですし。でも流石にネタバレが過ぎるしダメだよね。緊張気味だったしろはの表情がどんどん穏やかに優しさ溢れるものになっていく様子は、本当に尊すぎる…。
うみはどんどんしろはに懐いていきます。うみの気を引くことに成功したしろはは、羽依里に対して勝ち誇ったような笑みを見せてくるのでした。
魚釣りで羽依里が大きな魚を釣る度に悔しそうな顔を見せていましたし、実のところしろははかなり負けず嫌いなんですよね。そんなところも可愛い。

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羽依里としろはのバトルはそのまま止まりません。羽依里は指で弾くと飛んでいくカエルや投げて飛ばせる手裏剣を作って対抗してきますし、しろはは騙し船でうみの注目を引き寄せようとしてきます。そして最終的には紙飛行機を作成し合い、その飛距離を競い出すのでした。
指で弾いて飛ぶカエル、手裏剣、騙し船、紙飛行機。全てが全て懐かしい。
世代直撃なのかな…いや、そもそも変わらないのかな、折り紙の定番って。
そんな感傷に浸りつつ、しろはが羽依里に対して感情をむき出しにしてくる様子、とんでもなく可愛いな…と思いつつ。最後に3人で仲良く紙飛行機を飛ばしてこの日は終わるのでした。

次の日の日記には絵本を母親に読んでもらううみの様子が書いてありました。絵本なんてこの島には売ってないし、どうしようと悩む羽依里に対し、偶然居合わせた鴎は「羽依里が作ってしまえばいい」と提案するのでした。
うみからどんな内容の絵本なのかを聞き出しつつ、鴎に絵を描いてもらいながら羽依里は物語を綴っていきます。
ここで「どうして鴎はここまで絵本に対しての造詣が深いんだろう?」と一瞬考えましたが、鴎の母親は人気のある児童小説家だったことを思い出して納得しました。そもそも鴎√の冒険の題材は鴎母が書いた小説であり、その内容は鴎本人が考えたものでしたから。

その2日後には、数人で蝶を掴まえにいくことになります。蝶と言えば父親が蝶の研究者であり、本人も昔から経験のある蒼の出番ということで、蒼がうみに対して丁寧に掴まえ方を教えてくれるのでした。
ALKA√、今までの総復習って感じでオールスターに活躍の出番があるの、ここまでゲームを進めたご褒美っぽくて嬉しくなってしまいます。
しろはがうみの母親役を引き受けたことに対し、蒼は心底嬉しそうな反応を見せます。例の事件以降、他の人から遠ざかるようになってしまったしろはが誰かと一緒にいて、誰かのために行動を起こしたことがとても嬉しいみたいです。蒼√の感想でも書きましたが、この子は本当に面倒見がいいんですよね。蒼だって抱えているものがあるのに…。
そして、羽依里に対するしろはの負けず嫌いが本当に可愛い(n回目)。

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今度は少年団のみんなでかくれんぼをすることになりました。しろはが鬼をすることになると、しろはは少年団の仲間たちの特徴を生かして次々に皆を見つけていきます。他の子たちと比べるとしろはは彼らと絡まないイメージがありましたが、しろはもずっと昔からこの島で一緒に過ごしてきた同世代の仲間なんだなって伝わってきてほっこりしてしまいます。
そしてこのしろはとうみの屈託のない笑顔、永遠に守ってあげたいなと思ってしまいます。本当にもう、柔らかくなってしまって…。
(感想を書いている段階だから言えることですが)うみはここにたどり着くまでにどれだけの夏を過ごしてきたんだって話ですよ。おかーさんの膝枕で心地よく心底幸せそうな顔をして寝ている姿を見たら、本当に良かったな…って。本当に、ずっとこのままでいさせてほしいよね…。

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次の日記にはうみがウォータースライダーと流れるプールで遊んでいる絵が描いてありました。流石にこの島じゃ無理だし、本州に行くのかな…なんて想像してしまいましたが、そんなことはなかったです。というかこのゲーム、絶対に島の外に出ないですよね(鴎√で他の島に行ったけど、それだけのはず)(※追記:1周目では気づきませんでしたが、しろは√で上手くやれば2人で岡山へ行きクレープを食べるエピソードが発生します)。岡山県の宇野まで高速船で15分/300円なのに(現実にある聖地の2021年での話なので、サマポケ世界線上で同じかどうかはわかりません)。島という限られた(娯楽/人間関係/etc)場所だからこそ展開されるストーリーなので、範囲を広げちゃ意味がないってことなのでしょうね。
少年団達に加え、加勢に来てくれた紬と静久も合わせて、みんなで小学校のプールにウォータースライダーを作り上げます。

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しろはは、以前(下のスクショ)は「食事は人と食べる方が美味しい」という羽依里の意見に賛同してくれなかったのに、今(上のスクショ)は「みんな一緒だと、きっと楽しいよ」ってうみに諭すように言うのでした。本当に変わったよね…。
しろはは羽依里に「あなたのおかげでいつもと違う夏休みが過ごせてる」とお礼を言うのでした。いきなりそんな素直な気持ちを言い渡してくるの、本当にズルいですよね。その前日にはチャーハンの差し入れもしてくれるし。

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紬に動揺曲を教えてもらうことに。本当に全員に活躍の場があるの好き。
そして、紬が時たま見せるおばあちゃんっ気のある言葉が好き。紬√の感想もちゃんと書きたいって思っています。サマポケ全√を1周したからこそ見える景色もまたあるはずなので。

ここまでの幸せな日常は、少しの歯車のズレで壊れてしまいます。うみは、しろはが他の誰にも言ったことのない夏鳥の儀のお役目について知っていました。これまでも、うみが日記に書いた未来は「天気も含め」全て当たっていました。しろはは、自分が見てしまった未来(夏鳥の儀の日に海底で溺れ苦しむ)は変えられるとどこか思っていましたが、結局は変えられないんだと現実を突き付けられたような気持ちになってしまったのです。

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この写真と、うみの言葉で全てが明らかになっていきます。僕の記憶が間違っていなければ、サマポケ時空の年代がハッキリと出たのはこの場面が初めてです(ストーリー全体として携帯電話が普及していなさそうだったり、識√で語られた津波に近そうなものが現実の瀬戸内では1854年に発生していたり、識√で150年くらい前と言われていた古文書が蒼√で天保(1830年-1843年)の文献であるという証言が出たり、紬√+蒼√で羽依里の祖母と同世代であるツムギちゃんと駆け落ちしかけた灯台守が戦死したりといったヒントはありました)(僕の記憶の限りなので、他にも色々ありそう)。

うみはスマホを駆使して鳥白島に来たみたいです。そういえば、ラジオ体操で何かを貰うたびにうみが「ろぐいんぼーなす」って言っていたのって、そういうことだったんですね。
以下、勝手な想像込みで時系列を整理すると、

2000.7.25 羽依里、鳥白島へ。
2000.8.21 夏鳥の儀。羽依里としろはが海に沈むも、謎の光に助けられる。
2000.8.31 羽依里としろはが告白し合う(しろは√)。例の写真撮影。
2006.x.xx しろは、うみを出産し、亡くなってしまう。
2018.x.xx しろはの十三回忌。うみ12歳。写真を頼りに、鳥白島へ。山道の崖から落下し、七影蝶に触れ、そこで18年前へタイムリープしてしまう。 

summer pockets無印の発売が2018年なので、そこに合わせてみた形です。大きく間違ってはいないと思います。

羽依里はしろはを助けることを決意し、しろはの家へ行きます。そこでしろはの祖父と口論になり、しろは√の際と同様に水中格闘技で決着を付けることになるのでした。羽依里はしろは祖父に勝利するも、そのまま水中で意識を失ってしまいます。

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それを助けようとしたのは、水泳が得意ではないしろはでした。以前から羽依里と夫婦関係であることに嫌がる素振りを見せなくなっていたり、素直な気持ちを羽依里に吐露することが増えたりと羽依里に対する好意の高まりが見え隠れしていたしろはでしたが、ここで2人は晴れて恋仲となるのでした。のみき√の際にも同様の感想を書いた気がしますが、自分がどうなるかを顧みずに相手のために体が勝手に動いてしまうなんて、どれだけその相手のことが好きなんだろうって伝わってきてドキドキしてしまいます。

うみは明日以降ではなく、今日の出来事の日記を書くのでした。「明日はきっと楽しくなる」ではなく「今が一番楽しい」という現在進行形での幸せな気持ちの表れなんじゃないかと思います。

そして夏鳥の儀の日。うみはお役目を果たすおかーさん(しろは)の姿がどうしても見たくて、海に流す船の中に入り込んでしまいます。しろは√の堀田ちゃんの時とは違い、今回は不思議な光に助けられた形ではなく、羽依里は自力でしろはとうみを助けることに成功するのでした。
自分の呪いのせいで羽依里とうみを危険な目に合わせてしまったと落ち込むしろはに対し、羽依里は「未来は結果ではなくもっと先の幸せな未来への過程」だと諭すのでした。この言葉はしろはにとって今までずっと胸につっかえていたものを解きほぐしてくれますが、それと同時に羽依里本人の「逃げてきた現実に立ち向かおう」という意志の表れにも思えます。

全てが解決したように思えました。再び幸せな日常が戻ってきたのですから。それどころか、以前よりも更に絆が強まったと言っていいでしょう。
しろは「なんだか、この夏はズルをした気がする」
本来会うことのできなかった、一緒に遊ぶことのできなかったはずの親子であるしろはとうみは、運命の巡り合わせで出会い、夏休みを満喫することができています。この夏だけの特別。うみが「最後」と言っていた夏に、しろはも何らかの既視感を持っているのでしょうか。

でもそんな日常は、もう短い時間しか残っていませんでした。タイムリープの力をずっと使い続けたことで、日に日に幼児退行していくうみ。そして、うみの存在を段々と忘れそうになっていく各位。本来この時代にいるはずのないうみとのお別れの日は、確実に近づいているのでした。
忘れたくない、忘れてはいけないことなのに時間の経過と共に忘れていってしまう。忘れていることを忘れたら本当にもうお終いだと焦る気持ち。
何があっても絶対に忘れない、と決意して一緒の布団で横になるシーンは、CLANNADの風子のお話を思い出します(アニメしか見ていませんが…)。

残酷なまでにうみの記憶を失ったまま、羽依里としろははうみと約束した花火を見に行きます。心に違和感だけを抱えたまま、2人で見る花火の景色。そこに現れたのは、本当の最後を覚悟したうみでした。

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しろははうみのことをしっかりと抱きしめ、この夏休みに自分がうみと過ごした日々を順々に振り返っていくのでした。
10年前の夏に両親をなくしてから心を閉ざしてしまい、更に4年前の事件で人と関わることすら避けるようになってしまったしろはにとって、夏休みは人と会わなくても済む期間でしかなかった。何一つ未来に希望を持っていなかった彼女は、自分の未来にこんな幸せな夏休みがあったなんて、思いもしていなかったはずです。
「私、もっといいおかーさんになるから」
しろはのこの言葉に対し、うみは一気に表情を崩します。しろはが母親になれずに亡くなってしまうことを、うみは知ってしまっているのですから。

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この先の未来を知ってしまっているうみは、羽依里としろはにごめんなさいと謝るのでした。純粋に感謝の気持ちを述べるためなら「ありがとう」と言うべきなのに、「ごめんなさい」と言ってしまう。自分だけが幸せになってしまい、この先2人に待ち受ける未来に対してどうにもできないことについて、悔しい気持ちが溢れ出てしまっているのでしょう。

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「ほんとうに、さいこうのなつやすみだった」
「おかーさんといっしょにいられて、うれしかった」
「はじめて…っ…!」「なつがおわってほしくないって!おもったのっ!」

うみは今までの夏休みに何度寂しい思いをしてきたのでしょうか。しろは√で悲しげな顔をしながら迷い橘にいたうみの顔を思い出します。今までできていたことが段々とできなくなっていく自分の体を感じながら、うみは一体どんな気持ちでこの夏を何度も繰り返していたのでしょうか。時にはこの時代に来てしまったこと、おかーさんに会いたいと願ってしまったことを後悔する日もあったのではないでしょうか。それでも希望を捨てず、こんな夏が来るのをずっと待っていたんだと思います。

(もしかしたらこれを読んでくださっている方には自分が飄々と文章を書いているように見えるのかもしれませんが、心底心を痛めながら、苦悶の表情をしながら、どうしてこんな辛い思いをしてまで自分は感想記事を書いているんだろうな…!!と思いながら書いています。でも、ちゃんと感情を記録しておきたいと思い立ったのだから仕方ないんです)

この夏は終わり、数年後に羽依里としろはは結婚するも、うみを産む段階でしろはは命を落としてしまいます。うみのタイムリープの力を止めようとして、身重の体で無理をしてしまったのです。
自分がずっと望んでいた幸せな夏休みを得ることのできたうみは、こんな結末となってしまう未来を変えるために、新たな旅に出るのでした。もう間違いなく帰ることはできないと、覚悟を決めて。

Pocket√に続きます(本当は同じ記事に書こうと思っていましたが、ちょっと長くなりすぎたので…)。


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