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日本大学芸術資料館(東京都練馬区・江古田駅)

東京近郊の私立大学、早慶GMARCH成成明学獨國武に続く日東駒専。その日東駒専の最初を担う日本大学は、学部ごとに多くのキャンバスが点在しており、それと同時にミュージアムも多くの地方に複数あるという、ミュージアム巡りするにはなかなか手応えのある大学である。このご時世で平日しか開館していない場所も多く、メインどころだけでも網羅するのにはかなり難易度が高い。

さて、そんな日本大学の中でも東京私立五美大の一つにも数えられている江古田キャンパスの芸術学部でこのたび学園祭が開催されるに及び、もしかしたらキャンパス内にある芸術学部資料館も開館しているのではないか、と淡い期待を持って訪問。関連するHPを確認しても開館の情報がえられなかったので、手探りではあるものの勝手に覚悟を決めて訪問した次第である。

学園祭に人がいっぱい

さすがに大学の学園祭、しかも久々の対面での開催ということもあって、訪れる人たちの多いことこの上ない。自分はもちろん資料館が目的なので学園祭の催し物をほどほどに楽しんだ後は資料館のある西棟へとまっしぐら。図書館もある西棟は芸術学部に関わる資料の宝庫といったところだろうか。芸術学部らしく、美術部の展示がいくつもの部屋で催されていて、こちらも一緒に見学。学生とはいえさすがに美大、素人目に見てもクオリティの高い作品が並んでいる。また文芸にも力をいれていて、文芸フリマみたいな催しもあるのが楽しい。

これもアート

問題の芸術学部資料館は果たして開館しているのだろうか…不安と期待に胸を膨らませながら訪れると…開館している! 一か八かで攻めてみてよかった。もうこれでこの学園祭に訪れた目的の9割を達成したと言っても過言ではないかもしれない。ようやく来たぜ日大ミュージアム。1フロアで決して広いわけではないけれども、今回は学園祭に合わせて七日、研修の一環として博物学の生徒たちによる展示となっている。

この日をどれだけ待ち侘びたことか

トイレはウォシュレット式。地下階でも彫刻の展示がなされており、実際にアトリエで作業している後継も窓から覗くことができる。クレーンやらグラインダーやらの工具や什器が並んでいてさながら工場のようでもある。ギャラリーでは彫刻家の作品として柳原義達やマルセル・ジモンの作品などもある。

しれっと柳原義達

隣接するギャラリー棟のA&Dギャラリーでは卒業生でもある中村至男の展覧会を開催。グラフィックデザイナーとして活動してきた中村至男の歴代の仕事を紹介している。個人的には明和電機のグラフィックデザインが大量に展示されていたことに感動。

神の造った作品である


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