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音楽、アート、読書、映画、そういったものを浅く狭くむさぼる。比較的アクティヴなインドア…

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音楽、アート、読書、映画、そういったものを浅く狭くむさぼる。比較的アクティヴなインドア派。ミュージアム・ギャラリーを片っ端から訪問。2021年150館、2022年604館、2023年707館。2024年は未訪問を中心に。飲んだ分だけ書いてます。お疲れ様DEATH.

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追記

ところで、そういう命題を突きつけられた時にどう答えるべきか、というのは永遠のテーマなのかもしれないな、ってときどき思う。真摯に伝えることと、いい加減に濁らせることの差異はどこにあるんだろう。それは受けとめる側が感じることであって、人によってはそれが熟考した末の答えとして感じられるかもしれない。ある人にとっては中身のない空虚な答えとして映るかもしれない。その本質はどこにあるのだろう。真摯といい加減とはどう違うのだろう?  たとえばこれは最初の投稿なのだけれど、あたかもタイトル

    • 鎌倉寺院めぐり(神奈川県鎌倉市・鎌倉駅/北鎌倉駅)

      関東における寺社の集まる場所である鎌倉。何度も来たことはあってもほとんど寺に行ったことがなくミュージアム中心で巡っていたので、さすがに巡らないわけにもいかないと猛省して参拝することに。一般にも見学可能として開かれている寺院をお参りしましょうってことで。ミュージアムやギャラリーとはまた異なり、修行の場でもある寺院は注意しなくてはならない点もある。 【寺院めぐりの注意点】 ・小銭を準備。参拝料と賽銭と。電子マネーは基本的に使えない。お札も推奨しない。お参りにお釣りっているのもお

      • 水素情報館・東京スイソミル(東京都江東区・潮見駅)

        今や人間の生活において欠かすことのできない電気。日本において電気を供給するための資源はほとんどを輸入に頼っている。また、化石燃料を使うことで二酸化炭素が増えて地球温暖化にもつながる。原子力も知っての通り。再生可能エネルギーである太陽光や水力・風力などは天候に左右されて充分に発電しない問題もある。そういった中で新しいエネルギーとして注目されている水素を紹介するのが水素情報館・東京スイソミルである。 水素は地球上で最も軽い気体で、さまざまな資源に含まれているもの。使用するときに

        • 麻布台ヒルズ スカイロビー他(東京都港区・神谷町駅)

          ・麻布台ヒルズ スカイロビー(東京都港区・神谷町駅) 2024年現在において日本で最も高い建物である麻布台ヒルズ森JPタワー。いくつかの建物の集合体で成り立っている麻布台ヒルズの一帯で最も知られている象徴的なタワーと言えるかもしれない。 地上33階と34階がスカイロビーという名前の展望室となっており一般公開されている。これまで無料で上れたものの、今後はレストラン等の利用者に限られるということで駆け込みでの見学が多い。 森JPタワーの正面入口から入るとすぐにエレベータホール

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        • 鎌倉寺院めぐり(神奈川県鎌倉市・鎌倉駅/北鎌倉駅)

        • 水素情報館・東京スイソミル(東京都江東区・潮見駅)

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          横浜トリエンナーレ(神奈川県横浜市・みなとみらい駅他)

          3年ごとに開催される都市型アートイベントの一つである横浜トリエンナーレ。20世紀末あたりから国内でも展開されはじめた芸術祭のひとつで、今回で8回目の開催となる。「野草:いま、ここで生きてる」と題された今回の主要となる会場は横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BanKART KAIKOで、そのほかにもいくつかのエリアで展示がされている。他のエリアによっては別のチケットを準備する必要もある。 ・横浜美術館(神奈川県横浜市・みなとみらい駅) 今回の横浜トリエンナーレは改修工事のため長

          横浜トリエンナーレ(神奈川県横浜市・みなとみらい駅他)

          藤沢市雛祭り/遊行寺宝物館(神奈川県藤沢市・藤沢駅)

          神奈川県の藤沢市はかつて東海道の宿場町として藤沢宿があり栄えた場所。桃の節句の時期に期間限定イベントとして色々な施設で雛祭りの展示を行っており、そのタイミングで訪問することに。また藤沢宿の周辺にある施設も併せて訪問。 ・ふじさわ宿交流館 藤沢宿の名残を伝える中心的な施設なのがふじさわ宿交流館。こちらでは江戸時代に隆盛した藤沢宿の歴史を紹介する展示室がある。展示室は1つというシンプルなもので、旅人の衣装や旅道具などが展示されており、その展示自体はそれほど多いわけではないけれど

          藤沢市雛祭り/遊行寺宝物館(神奈川県藤沢市・藤沢駅)

          鉄道博物館(埼玉県さいたま市・大成駅)

          鉄道少年の憩いの場所といえばまず間違いなく最高峰に位置するのが大宮にある鉄道博物館である。大宮駅から出ている埼玉新都市交通ニューシャトルで1駅の大成駅(鉄道博物館駅)からのアクセスが一般的。1駅とはいいつつイメージより離れているので徒歩で向かうと距離がある。駅からは高架下にある展示スペースで昔の車両などを見ながらミュージアムへ向かうという、鉄道好きにはたまらない道のり。雨でも安心。 https://www.railway-museum.jp/ 鉄道関連の博物館というと都内

          鉄道博物館(埼玉県さいたま市・大成駅)

          寺田倉庫G1ビル(東京都品川区・天王洲アイル駅/ゴッホ・アライブ展)

          寺田倉庫G1ビルでは、「ゴッホ・アライブ」展を開催。全国で開催されてきたこちらの体験型展示、東京での開催も最終盤を迎えてギリギリで駆け込み鑑賞することに。こちらはゴッホの作品を通して作家の精神に触れたりする従来の展示方法とは少し毛色が違い、ゴッホの絵の中に入り込む、といった没入型の体験をすることがメインとなっている。 受付の2階をすぎて展示室のある5階へはエレベータで上がる形になる。寺田倉庫が運営する施設だけあって、倉庫ならではのやや広めのエレベータになっている。エレベータ

          寺田倉庫G1ビル(東京都品川区・天王洲アイル駅/ゴッホ・アライブ展)

          粟津潔邸(神奈川県川崎市・読売ランド前駅)

          グラフィックデザイナーとして、劇団・天井桟敷のデザインや絵画作品なども手がけた粟津潔が生前に自宅とアトリエにしていた邸宅がギャラリーとして一般公開されることになっており、AWAZU HOUSEの名で企画展などを展示している。京都駅や札幌ドームを設計した建築家である原広司の得意とする技法「反射性住居」を体現した建築として建築の愛好家たちに注目されている。 「〇〇前」という名称の駅・停留所の中で、「どこが【前】なの?」と疑いたくなるほど全国でも屈指の(もしかしたら日本一の)遠さ

          粟津潔邸(神奈川県川崎市・読売ランド前駅)

          大倉集古館(東京都港区・神谷町駅/大倉集古館の春)

          ホテルオークラのすぐ目の前にある大倉集古館では「大倉集古館の春」と題し、大倉集古館の収蔵するコレクションのうち「春」を感じさせる作品を中心とした春の企画展が開催。これまで何度か訪れてきたものの、コレクションの目玉の一つである横山大観『夜桜』を初めて見ることができるため、期待に胸を膨らませて訪問することに。 当然ながら年明けを記念して干支や吉祥といった観点からも作品を紹介している。まずは1階の展示室から、受付すぐ横にあるガラスケースでは大倉喜八郎が筆を取った狂歌扇面「ゆるがせ

          大倉集古館(東京都港区・神谷町駅/大倉集古館の春)

          たましん美術館(東京都立川市・立川駅)

          多摩エリアに多く展開している多摩信用金庫の運営するたましん美術館では、多摩ゆかりの画家である邨田丹陵の初の本格的な展覧会を実施。「時代を描いたやまと絵師」という触れ込みで、彼の描いた大和絵を中心になっているのも特徴。巨大な蜂の巣のオブジェが構える入り口に度肝を抜かれながらチケット売り場で入場券を購入、入場券はそのまま展示室への通過ゲートとして使用する形をとっている。 邨田丹陵は明治時代に活躍した画家で、主に大和絵と呼ばれる古典の絵画を手がけていた。大和絵師である川辺御楯に学

          たましん美術館(東京都立川市・立川駅)

          小田原文学館/尾崎一雄邸/白秋童謡館(神奈川県小田原市・小田原駅)

          小田原は文学者が多く関わりのあった地としても知られている。特に小田原城から相模湾へ向かっての西海子(さいかち)エリアには明治時代に北原白秋や谷崎潤一郎など多くの文学者が移り住んでいることから、西海子小路の通り沿いに出来たのが小田原文学館である。建物自体は明治の政治家である田中光顕の別邸として造られたもので、小笠原伯爵邸や慶應義塾大学図書館などを手掛けた曾禰達蔵が設計している国登録有形文化財に指定されている。 文学館の1階はまず北村透谷の紹介から。北村透谷というと個人的にはラ

          小田原文学館/尾崎一雄邸/白秋童謡館(神奈川県小田原市・小田原駅)

          目黒区美術館(東京都目黒区・目黒駅/広がるコラージュ展)

          目黒区美術館では「広がるコラージュ」展として、デザインに特化した作品を紹介することでその手法と表現を掘り下げる試みをしている。ピカソやジョルジュ・ブラックによって油彩画に布や紙片が貼り付けられた表現が発端とされ、シュールレアリズムの一環として芸術史の中でも異彩を放っている。 2階にある展示室1ではまず「色、かたち、デザイン」といった観点から、素材が持つ質感や模様などを活かしてデザインの手法としてコラージュを用いた作品を紹介する。土屋幸夫、岡田謙三など記号のような作品が展示さ

          目黒区美術館(東京都目黒区・目黒駅/広がるコラージュ展)

          東京富士美術館(東京都八王子市・八王子駅)

          ちょうどNHK大河ドラマで紫式部を主人公とする『光る君へ』が放映されていることもあってか注目度が高く、各地で源氏物語に関する展覧会が開催されている。東京富士美術館の企画展では開館40周年を記念する形で「源氏物語」展を開催し、収蔵品の他にも各地域のミュージアムから集められた作品を紹介している。 着物を着て行くと割引になるということもあってか、館内には着物姿の方々がちらほらと見受けられる。展示室の最初は『源氏物語』の執筆背景から、紫式部の生きていた時代に焦点を当てている。紫式部

          東京富士美術館(東京都八王子市・八王子駅)

          そごう美術館(神奈川県横浜市・横浜駅/水木しげる展)

          そごう美術館では「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」を開催。『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』など数々の名作を生み出した妖怪の大本山である水木しげる。その作中に多く登場する妖怪について、そのルーツをたどりつつ水木しげるフィルターを通したかたちで紹介している。 鳥取県の境港で生を受けた水木少年は、幼少期より家へお手伝いに来ていた老婆「のんのんばあ」(神仏に仕える人)から、お化けや妖怪の話を教えられ、まさに妖怪の英才教育を受けてきた。空想の世界はこの幼少期に培われてきたと言っても過言で

          そごう美術館(神奈川県横浜市・横浜駅/水木しげる展)

          八王子夢美術館&Brain Burnn Gallery(東京都八王子市・八王子駅)

          ・八王子夢美術館(東京都八王子市・八王子駅) 八王子夢美術館では「ムットーニワールド」と題して武藤政彦ことムットーニによる自動仕掛け(おはなし玉手箱)を展示する企画展を開催。A-Eまでに区切られたそれぞれの展示室の中で多く作品が展示されている。作品は5-20分くらいのもので、自動で動くこれら全ての作品を観るには2時間半くらい必要。 時間割に沿って動いているため、各展示室を行き来しながら観覧することになる。分かれている展示室それぞれでは同じ時間軸で動いているものもあるため、時

          八王子夢美術館&Brain Burnn Gallery(東京都八王子市・八王子駅)