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船の科学館/観測船宗谷(東京都品川区・東京国際クルーズターミナル駅)

お台場エリアの中心的なミュージアム施設の一つである船の科学館。今でこそ祝日となっている海の記念日がただの平日だった1974年に開館し、船についてを紹介してきた歴史あるミュージアムである。2011年を最後に本館での展示は長期に渡り休館となってしまったそうで、現在は本館の隣にある別館で展示を行っている。

https://funenokagakukan.or.jp/

海洋国である日本にとって船との関係は切っても切り離せないもの。船に特化したミュージアムは数あるものの、船の科学館はその中でも中心と言えるべき施設である。巨大な施設である本館に比べて別館はかなりコンパクトになってしまっているので少し寂しいけれど、それでも日本における船の役割について多くを学べるミュージアムと言える。展示室では初代の南極観測船である「宗谷」に関する資料を紹介するほか、日本海軍の艦船として太平洋戦争が開戦した当時の主要な艦船を中心とした模型を紹介している。これらの艦船は戦後に失われてしまったので当時の艦船の様子を知る貴重なもの。

宗谷に関する資料が豊富

また海洋国についてまわる領海についても語られている。特に近年では隣国である韓国や中国、ロシアとの関係が取り沙汰されることも多く、多くの人が関心を寄せている分野である領海問題。ここでは日本の海について紹介するのと同時に、隣国から許可なく訪れる船舶から領海をどうやって守っているのか、といったことにまで踏み込んでいる。領海はすなわち海洋資源とも直結する。海洋生物だけでなく資源としてどんなものがあるのかも紹介している。

複雑な領海の問題

トイレは本館にあり、和式と洋式はウォシュレット式。トイレ利用だけ本館を利用できる。建物自体が魅力的なのでぜひとも再開を願いたいところ。また少し離れた場所には南極観測船である宗谷の本物が停泊しており、こちらも内部を見学することができる。南極観測で有名になったタロとジロについても紹介している。別館よりももしかしたら滞在時間は長いかもしれない。せっかくなら併せて訪れてほしい施設。

宗谷の内部にはこういうリアルな人形が結構あってビビる


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