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等々力渓谷(東京都世田谷区・等々力駅)

東京23区の中で唯一の渓谷である等々力渓谷。年間通して涼を味わうことができて都内でも気軽に訪れることができる場所として人気である。久々の来訪で若干テンションが上がっているものの、直前に訪れたミュージアムで盛大に転倒して足をくじいてしまい、訪問をどうするのかすこし迷う。

けれど、せっかくこの辺りまで来たのなら行かなくてはならない、と勝手に自分自身の中で納得させていざ渓谷へ。地上からゴルフ橋の近くにある階段を降りて渓谷へ。渓谷の底は矢沢川が流れており、その川沿いを歩くかたちで奥にある等々力不動尊へと向かうのが一般的な流れ。歩行者のためにある程度は整備されている川沿いながら、特に手すりや柵が設けられているわけではないので、足を滑らせてしまうと川に落下する危険もある。もちろん落ちないようにゆっくりと崖側を進む。対面ですれ違うのは結構ギリギリ。

場所によっては川に落ちそうになる

等々力渓谷には横穴古墳の遺構も残っている。人骨や副埋葬品もここから発見されたそうで、ここに夜に訪れるのは少し怖いかもしれない。訪れたのは夕方で他に人もおらず結構な雰囲気。逃げるようにしてその場を立ち去る。
下流部には日本庭園と書院があり、お茶が無料で提供されているので見学者はこちらで一服しながら書院に上がって一休みすることができる。庭園は吉田五十八とよく仕事をしていた飯田十基による造園で、同じく世田谷区にある猪股庭園と同様に雑木をふんだんに採り入れた庭が印象的。

飯田十基による庭園

不動の滝から長い階段を上った先にあるのが等々力不動尊、滝の轟く音から「とどろき」となって「等々力」という名前になったという。不動尊には展望台もあり景観も臨めるものの今回は時間の関係で閉じていた。仕方ない。トイレは洋式。春夏は涼しく秋冬は肌寒い。

不動の滝 今はあんまりとどろいてない



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