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新宿住友ビル三角広場(東京都新宿区・都庁前駅/パテック・フィリップ展示会)

東京都庁を中心に高層ビル群が聳え立つ西新宿エリア。代表的な建物の一つである新宿住友ビルは広大なロビーである三角広場でイベントを開催することがある。今回おとずれたのは世界三大高級時計メーカーの雄、パテック・フィリップの大規模展示会。世界各地で開催されてきたグランド・エキシビジョンとして、今年は東京の場が選ばれ、2週間という期間限定で開催している。

入場無料で予約不要という、会場のクオリティの高さに対してかなりの好条件。いわゆる販売展示ではなく、純粋にパテック・フィリップの歴史や職人の技を紹介、これまでに作られてきた製品の紹介にとどまっていてミュージアム性が高い。パテック・フィリップの時計に興味がある人はもちろんのこと、なんとなく興味を示して足を運ぶ人に対しても満足できるような展示会場になっているのには驚かされる。さすがは高級時計、安易に販売展示に結びつけないところもハイブランドの証かもしれない。

これ時計なんだぜ…嘘みたいだろ

展示室はいくつかのエリアに分かれており、中央の映像ブースではパテック・フィリップのこれまでの歴史を紹介している他、現役の職人デザイナーによる本物の仕事道具を使った仕事の様子が見えたり、多彩なデザインで発表されてきた製品を展示。もちろん本物で盗難対策として各エリアにはスタッフが等間隔で配置されている。

純粋に工芸品として一流

これまでパテック・フィリップというのは個人名からくるブランドだとばかり思っていたが、実際はアントニ・パテックとフランチシェック・チャペックの2名によって作られた懐中時計の販売会社に、ジャン・アドリアン・フィリップの発明したリューズ巻き上げ・時刻あわせの技術を取り入れたことでメーカーとしての道を歩み始めている。

やっぱ懐中時計は正義

細かすぎて鳥肌が実るような膨大な時計のパーツを人力で組み合わせ、精巧な作りを手がけているパテック・フィリップの職人たちには頭の下がる思い。そりゃこれだけの手間をかけていれば製品の値段が上がるのは当然のことで、素人には手が出せないクオリティとプライスである。

部品のほんの一部 こんなん落としたらまず見つからねえ

高級時計の展示会=展示即売会、とばかり思って疑いながら見学してみたものの、蓋を開ければ下手な美術展よりも充実した展示の数々に頭が下がる想いである。こりゃ買わないとね。なんていったってリーズナブルですもの。トイレはウォシュレット式。

一つ一つの部品が組み合わさる 表と裏で全く違う

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