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映画Back To The Futureパート1に登場する日本企業

久しぶりにBack To The Futureを観た。何度観ても面白い。。一体何回観たことか。

さて、この映画のパート1は1985年に劇場公開されており、同年から1955年にタイムトラベルするストーリーなわけだが、映画内に登場する企業に日本企業が多いことに日本人として驚かされる。映画が始まって最初の30分だけでも、日本企業をいくつも目にする。

これは1985年という時代が日本が世界で経済的に存在感を示していたタイミングだったからだろう。バブル崩壊まで駆け上がっていく絶頂期だったようだ。

映画製作側からすると、タイムトラベルという作品上、1955年と1985年の違いを明確に作って見せたい訳だが、その際にこの日本企業の存在は使いやすかった。つまり1955年は終戦からまだ10年しか経っていないため戦勝国アメリカ国内で日本の存在感はほとんどなかった。しかし、1985年には日本が著しい経済成長を遂げて、アメリカを脅かす存在になっていた。これは2023年の現状を見ると嘘みたいな話であるが、アメリカ国内のマーケットで1985年は日本企業が大きな存在感を示していた。というわけで映画作りのため、視聴者が無意識に時代をより区別しやすくさせるため、1985年に日本企業をオンパレードに登場させていたともみれる。

TOYOTA

さて、映画の冒頭も冒頭、マーティの登場シーンよりも前に、部屋の中でラジオが流れており、早速日本企業1社目の名前を耳にする。TOYOTAだ。ラジオでは確か車のセールについて話されていたと思う。この世界的に有名な映画の最初のシーンで、一番最初の固有名詞として刻まれているのが日本企業で、しかも今2023年で自動車企業世界1位として君臨していることはただただすごいが、ただこの次の自動車時代に乗り遅れているのかいないのかは、2030年にもなれば大勢が判明しているだろうか。

Panasonic

マーティがドクの実験に付き合うため、深夜に呼び出される。マーティは部屋で寝ていたが、その時の部屋の時計がPanasonicのものだった。これこそ、別にアメリカメーカーの時計でもなんでもいいわけだが、Panasonic製のプロップをあえて使っている印象を受ける。

JVC

1985年にはあって1955年にはないポータブルビデオカメラ。マーティがドクのタイムマシンの実験を撮るために使っていたのはJVC製(日本ビクター)のものだった。これは今見てもデザインがかっこいい。
JVCのビデオカメラについては2人のスーパーYouTuberが以下の動画でフィーチャーしており、「1985年にYouTuberとしてやるべき・やるべきではないこと」を実際に当時のJVCで撮って編集したようだ。

Futaba

ドクがタイムマシンをリモコンで運転するが、そのリモコンにはFutabaと書かれている。日本の双葉電子工業だ。映画好きの人にFutabaという企業を知ってもらうのはとても簡単である。BTTFのリモコンを見てみろ、それだけだ。


AIWA
1955年でも日本企業が出てくるシーンがある。タイムスリップしたマーティが、若き父親であるジョージを説得するために、宇宙人に扮して夜中に寝室に忍び込み、カセットプレーヤーを爆音で聞かせるシーンがあるが、そのカセットプレーヤーにはAIWAと書かれている。

BTTFパート2では未来の2015年にタイムスリップするわけだが、そこではうって変わって多くのアメリカ企業が登場する。2023年現在でも存続する大手企業のオンパレードだ。1985年(厳密にはパート2は1989年公開)に思い描いた2015年の世界を、企業(を見る)目線で観るのも楽しいもんだ。

小泉成文


大好きな横浜名物シウマイ弁当を食べる時、人生であと何回食べられるんだろう。。と考えます