黒潮実感センター(高知県大月町)


11月2日、大月町柏島の黒潮実感センターにセンター長の神田優さんを訪ねた。神田さんは翌日に高知市での講演を抱えており、朝は3時起きということだったので、遠慮して、十分には話せなかったが、1時間くらいは相手をしていただいた。

柏島には、1150種類の魚類が生息しているそうで、魚類の研究をする環境としては、日本一である。2位は、愛媛県の愛南町で、980種とか。黒潮実感センターは、魚類研究以外にも環境教育の場として知られており、神田さんは、大忙しである。

神田さんならではの体験談がおもしろかった。タンガニーカ湖(アフリカ)で、魚類調査のフィールドワークをしていて、カワウソに懐かれた話。タンガニーカ湖は、淡水であるにもかかわらず、海水の魚とそっくりのがいて、食べると、味もそっくりだった話。

黒潮実感センターは、廃校となった柏島中学校を利用している。

「現在、私は53歳ですが、今後は、教育の分野に力を入れていきたい」と語っておられた。環境問題と取り組む後継者の育成、という意味かと思う。

翌朝散歩していて知ったのだが、柏島小学校もすでに廃校になっており、災害時の避難センターになっていた。柏島には、すでに小学校も中学校もなくなっているのである。ついでに言うと、大月町には、高校が1校もない。高校に進学するには、中学卒業後、親元を離れなければならない。

柏島周辺の水の透明度は、驚くほど高い。以前この近くでドローンを飛ばして撮影したことがあるが、上空からでも、海底の地形が手に取るようにわかった。

柏島では、マグロやタイの養殖が盛んである。

翌日は、年に1度の大月町産業祭があり、朝食は、ここで済ませた。会場は、元・宿毛高校大月分校であった。

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