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MIC RAW RUGA(laboratory)MIC3 COCOインタビュー「音楽なら黒歴史にならない」

 7月28日、下北沢SHELTERでおこなわれた定期公演「HIGH-HO vol.7」にてMIC RAW RUGAの新たな研究生、MIC3 COCOが加入した。

「MIC RAW RUGA(laboratory)」(マイクロウルーガ・ラボラトリー)は、吉田凜音、でんぱ組の根本凪、ぱいぱいでか美、初期ライムベリーなど、数々の“女の子ラップ”をプロデュース、楽曲提供して来たE TICKET PRODUCTION(以下、Eチケ)プロデュースが手掛ける女の子ラップグループだ。

 名前の後ろに(laboratory)のついた研究生グループとして昨年11月に出発。メンバーを募集しながら、正規グループ「MIC RAW RUGA」を目指し、ライブを中心に精力的に活動を続けている。

 新メンバーのCOCOはグループ加入以前から音楽制作を続けており、9月14日には新木場STUDIO COASTにておこなわれたSILENT SIRENの主催するサイサイフェスに、SP404(サンプラー)でトラックを流しながらキーボードを弾いて歌うという歌唱スタイルで参加した。

MIC RAW RUGA(laboratory)に新たな個性をもたらしたCOCOに、話をうかがった。


MIC RAW RUGA(laboratory) MIC3 COCOインタビュー「音楽なら黒歴史にならない」


―― MIC RAW RUGAの新メンバー・オーディションを受けた経緯について教えてください?


COCO 作曲のオーディションを受けようと思って調べていたのですが、たまたまMIC RAW RUGAさんのオーディションを見つけて。ラップも好きだったので、すごく軽い気持ちで受けてみようと思いました。

―― 元々、音楽制作をされていたそうですが。

COCO 自分で曲を作って、歌ったりしていました。

―― レッスンはいかがでしたか?

COCO 覚えるのが苦手なので大変でしたね。ダンスはREIちゃんに教わったのですが、それ以外の時間にも、自分でスタジオを借りて練習しました。

―― Eチケさんの音楽はどう思われましたか?

COCO 自分には絶対作れない曲なので、どうやって作ってるんだろう? と思いました。いろんなサンプリング素材を使ってるんだろうけど、変な感じじゃないというか。めちゃくちゃ、かっこいいなと思いました。

―― MIC RAW RUGA のオススメ曲を教えてください。

COCO 「WONDERFUL WORLD」はすごく好きです。トラックも好きだしメロディーも好きだし、歌詞もいろいろな解釈で捉えられるのが好きです。盛り上がる系だったら「PARTY PEOPLE SAY YEAH」ですね。

初披露ライブを終えて。


―― 最初のライブはいかがでしたか?

COCO すごく楽しかったです。MIC RAW RUGA(laboratory) というすでに活動しているグループに入るのは結構、勇気がいるというか。受け入れない人も絶対いると思ったので。でも好意的に受け入れてくれたようなので、すごくやりやすかったです。

―― 緊張しましたか?

COCO 先にREIちゃんがステージに出て私がでるという感じだったんですけれど、ずっと楽屋で立って足踏みしていました。ジャンプしたりとか、落ち着かなかったです。

―― ラップをやるのも初めてですか?

COCO そうですね。ラップは聞くだけでした。

――「ENDLESS PARTY」冒頭の歌い上げる姿、とてもカッコいいなぁと思いました。

COCO 正直、自分で歌がうまいと思ったことがなかったので、何で私なんだろう? 私でいいのかなぁ? という感じが最初はありました。でも、やるとなったらうまく見えるようにがんばりました。

―― ライブでは、バルーンアートも披露しました。

COCO アルバイト先の子ども向け英語教室の宣伝をするために習いました。バルーンイベントでお子さんを呼んで、お母さんに向けて、(英語教室がいかに素晴らしいかを)宣伝しなければいけなかったので、バルーンアートを作りながら話すという研修がありました。

―― MCではアンパンマンを作っていましたが、他に何が作れますか?

COCO アンパンマンとプードルとライオンと虎とねずみ、象さん、キリンくらいですかね。

―― 他にも特技をいっぱい持ってそうですが。

COCO 全然ないと思います(笑)。 その仕事でも、そんなには上に行けなくて、怒られっぱなしだったので。

―― 子供との付き合いは得意ですか?

COCO すごい生意気な子供とかいたんですけれど、苦笑いしかできなかったので、全然ですね。うまいわけではないです。

―― 人とのコミュニケーションは苦手ですか?

COCO 人に会いたくなくて曲を作っていたぐらいなので、苦手です。でも、当たり前ですが、お客さんはMCでしゃべることを前提に見ているじゃないですか。だから「喋んなきゃ!喋んなきゃ!」って感じで、ああなったのだと思います。

―― MCで『ファミリー・ガイ』の話をしていましたが、海外のアニメが好きなんですか?

COCO 小さい時に親が仕事で家に全然いなくて、その時にずっとスカパーを流していてくれたんですよ。それがカートゥーンネットワークという海外のアニメを流しているチャンネルで、それを見て育ったので海外アニメを見ていると落ち着きますね。いまだに海外アニメを見ていたりします。

―― 『ファミリー・ガイ』の一番好きなエピソードの話をされていましたね。

COCO 『ファミリー・ガイ』は家族の話なんですよ。その中に赤ちゃん(ステューウィー・グリフィン)と喋る犬(ブライアン・グリフィン)がいて、あるアーティストのライブを見るためにラスベガスに行く話があってその話が好きです。
その赤ちゃんは天才で世界征服をたくらんでいたりするんですけれど、犬が赤ちゃんを誘ってテレポーテーションでラスベガスに行こうとするんです。そこで時空が歪んでしまって、テレポーテーションで行ったバージョンと、行かなかった(自力でラスベガスに行った)バージョンに話が分かれるんですよ。こっちはテレポーテーションで行ってホテルにもすぐチェックインできてライブも楽しんで全部うまくいくんですよ。でも、こっちのほうはホテルにもチェックインできずライブにも入れず、ラスベガスでカジノにも行くんですけれど、どんどんお金もなくなっていくんです。最終的にテレポーテーションで行った赤ちゃんは大金を稼いで、リュックに入れて帰るんですけど、たまたま乗った電車の中でリュックが入れ変わってしまうんですよ。それで最終的に……あっ、これ以上は言わないほうがいいかな。

―― なぜ、この話が好きなんですか(笑)

COCO そういう話が多くて、すごく面白いんですよ。私の中ではそれがツボですごく楽しいなって思います。

―― ダークな作品が好きなんですね。

COCO はい。ブラックジョークみたいな話が好きです。

―― 物販はいかがでしたか?

COCO 写真に撮られることに慣れてなかったのですごく大変でした。顔もこわばるし、変な汗も出てくるし。でも物販はバイトの経験もあったので、喋りながら書くことはそんなに大変ではなかったです。喋るのは慣れているので楽しかったです。

REIとHINASEの印象

―― 今日(9月8日のワンマンライブ・HIGH-HO vol.8.5のリハーサル前に収録)は三人揃っての初ライブですが、三人が合流したのはレッスンからですか?

COCO 最初はひとりでレッスンを受けて、その後、REIちゃんと二人でレッスンして、最近になってHINASEちゃんも入って三人で合わせるようになりました。

―― 二人の第一印象を教えて下さい。

COCO REIちゃんは、普通に話してくれて。ダンスもすごく丁寧に教えてくれて、素敵だなぁというのが第一印象です。

―― COCOさんは二人より年上ですが、そこは気になりましたか?

COCO 私は年上なので気にならなかったですが、逆にやりづらくないかぁと心配しました。

―― HINASEさんの印象はいかがでしたか?

COCO HINASEちゃんはすごく人に気を使う方だなぁと思いました。最初にレッスンして終わったあと帰るところで、「まだ、話したいです」といっていただいて、めっちゃ、気を使ってんじゃん! と思いました。

―― 本当に話したかったんだと思いますよ(笑)。三人の時はCOCOさんがお姉さん役という感じなんですか?

COCO そういう意識はないですね、みんなそれぞれに自由な人というか自由な感じなので、それぞれがそれぞれにしてますね。

―― 3人でのレッスンはどのような感じですか。

COCO すごく楽しいんですけれど、二人がたまに笑わせてきて、めちゃくちゃツボに入ってしまうのが大変です(笑)

―― ダンスレッスンも初めてでしたか?

COCO 覚えるのも体を動かすのも下手くそだったのですごく大変でした。今も大変です。

―― 衣装はいかがですか?

COCO 衣装選びの時はいろんな衣装をたくさん着て楽しかったです。REIちゃんやスタイリストさんには「かわいい、かわいい」と言われたんですけど、自分としてはよくわからないまま決まったんです。でも、黄色とかオレンジが多かったので、そういう感じになるのかなぁと思いました。

―― オレンジは好きな色ですか?

COCO 好きな色です。


(laboratory)がとれるようにがんばりたい。

―― 学生時代はどんな風に過ごしていましたか?

COCO そんなに元気ではなかったです。引っ込み思案で、教室の隅にひとりでいる感じの人でした。中学の時は吹奏楽部にいたので、部活の人がいれば、明るくなるんですけれど、他の人とはあまり話さない感じで。

―― 人見知りするタイプですか?

COCO めちゃくちゃしてました。授業で先生に名前を呼ばれて、当てられるのも嫌でした。

―― そんなCOCOさんが、音楽をはじめたきっかけは?

COCO 曲を作りたいというのが大きかったですね。曲作りは日記を書いているみたいな感じというか。日記は後で見つけた時に黒歴史になりがちだけど、音楽なら作品なので周りから見ても「おおっ」てなるなって。黒歴史にならないからというのが大きいですね。

―― ステージに立ちたいというよりは裏方志望という感じですか?

COCO う~ん。裏方をやるにしても、ステージに立つ人のことを、ちゃんと理解しておかないといけないので、表も裏を知っとかないといけないなぁって思っています。音楽で食べていくのなら、両方やっておきたいというのが大きいです。

―― 最後に、MIC RAW RUGAとしての目標と、COCOさんの目標を教えてください。

COCO とりあえず(laboratory)がとれるようにがんばりたいです。それぞれみんな個性があって、特技もあるので、ソロでも認識していただいて、集まった時に凄いというのが理想ですね。私も作曲を続けたいし、今後はDJもやってみたいです。

―― ありがとうございました。

(取材:成馬零一、写真提供:VIDEOTHINK)


MIC RAW RUGA(laboratory) 定期公演 HIGH-HO vol.9

日程:2019年9月29日(日)
場所:下北沢SHELTER
開場 11:00 開演 11:30
チケット:
前売 2500円(+D) / 当日 3000円(+D)
出演:MIC RAW RUGA(laboratory)
ゲスト:
グーグールル
竹越くるみ from Devil ANTHEM.
サンダルテレフォン

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MIC RAW RUGA(laboratory) プロフィール

 E TICKET PRODUCTIONプロデュースの女の子ラップグループ。読み方は「マイクロウルーガ・ラボラトリー」で、研究生グループとして出発。メンバーを募集しつつ活動中。現在のメンバーはREI、HINASE、加入したばかりのCOCOの3名。オーディションのオフィシャルサポーターは吉田凜音がつとめた。
 発進して半年で「フリースタイルダンジョン」の1期モンスターとしてブレイクしたラッパーのDOTAMAとhy4_4yhの2マンライブのOAに抜擢された。
 HIPHOP、ディスコミュージック、テクノ、ハウス、ゲーム、遊園地、アニメなど、様々なカルチャーから影響を受けた、雑食性に溢れたサウンドやリリックが特徴。VIDEOTHINK所属。

<活動実績>
・2018年11月26日 /MIC RAW RUGA(laboratory) START UP LIVE/新宿LOFT
・2019年1月26日/定期公演 HIGH-HO vol.1/下北沢SHELTER/ゲスト:ぱいぱいでか美
・2019年5月29日/DOTAMA×hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)ツーマンLIVE/代官山LOOP

オフィシャルサイト
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成馬零一

成馬零一(なりま れいいち) ライター・ドラマ評論家 インディペントWEBマガジン「ich」〈イッヒ〉発行人

E TICKET PRODUCTION WORKS

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