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「E TICKET PRODUCTION&岡島紳士インタビュー これまでのMIC RAW RUGA、これからのMIC RAW RUGA」(5)

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「E TICKET PRODUCTION&岡島紳士インタビュー これまでのMIC RAW RUGA、これからのMIC RAW RUGA」(5)


衣装の変化


――衣装も変わりましたよね。以前のロングスカートの衣装から肌の露出の多いものに。

岡島:「Go Forward」や「Moon Reverb」のミュージックビデオの撮影から新しくなった衣装ですね。その後、ライブでも着るようになりました。

――戦闘的な感じになりましたよね。

岡島:「Go Forward」が動きのあるダンス曲なので、戦闘的にみえるのかもしれないですね。衣装に関して言うと、「Go Forward」をロングスカートの衣装でライブをしていた頃、「dog kawaii」パーカーを着てライブをやった時があったんですが、AKIRAがパーカーを短くカットして網タイツで出演したんですよね。あれが健康的で似合っていた。REIも良かったし、だから「あの感じで」と、スタイリストさんにお願いしました。逆に「Moon Reverb」はもうちょっと普段着っぽい感じにして貰いました。

――REIさんも髪を染めましたし、ビジュアルイメージもだいぶ変わりましたよね。

岡島:始めた時のメンバー2人は高校生だったから年齢の変化に合わせてという面もありますね。ビジュアルをどうするかは難しくて。ヒップホップの方向に行きすぎるとベタになったりイカつ過ぎたりする。ただ、他のラップ系グループと同じことをやっていたらグループとして埋もれてしまうので、「何を着ているとMIC RAW RUGAらしいのか?」、というのは常に模索していこうと考えています。

32 PAY YOU BACK


――「PAY YOU BACK」。現時点での最新曲です。

Eチケ:スマホのCMでかかってる曲がかっこよかったので、こういう感じにしようと2日くらいで作った曲です。「何? この曲、真似したい」って興奮するぐらい良い曲だったので。歌詞は何を書いていいかわからなくて岡島さんに相談しました。

岡島:R-1グランプリがテレビで放送されていたので「ではテーマはR-1で」と、お願いしました。

Eチケ:お客さんでよくライブに来てくれる芸人の寺田寛明さんがR-1で「仕返ししてやる」と言ってたので、「仕返し」をメインに。タイトルも仕返しという意味の「PAY YOU BACK」。

岡島:「R-1」はEチケさんが作詞するきっかけにはなりましたが、ちゃんと一般性のあるリリックになっていると思います。

Eチケ:「仕返し」というテーマ+メンバーはこういうことを考えてるんじゃないかなぁという気持ちを自分なりに想像して書きました。

メンバーについて


――各メンバーについてお聞きします。はじめにREIさんについて。

岡島:REIは佐賀出身で、当時は17歳の高校生でした。マイクロウのために上京して転校してきたので、相当な覚悟だったと思います。高校卒業後はダンスの学校に通っていたのですが、とても努力家ですね。元々、高校では良い大学に入れるほどの成績だったようで頭も良い。

――優等生ですよね。

岡島:感受性は高いけど感情に左右されずにロジカルに考えて自分のために動ける。努力すればなんでもできるようになると本気で思っているので、日々努力して前に進もうとしている。
 結成当初は声が震えることもあったけど、それもなくなり、発声やフロウなどラップも日々進化している。最初から観ている人にとっては3年半以上になるので、親戚感もありますよね。

――マイクロウの歴史を背負ってますよね。

岡島:どんどん大人に成長してますね。ビジュアルも変化していますし。

Eチケ:REIは責任感があって、根性がある。努力の人なので、惜しまない感じはありますね。

岡島:信念がある。でも頑固というわけじゃなくて、ちゃんと説明すれば理解できる柔軟さもあります。

Eチケ:目的を決めたら妥協しないで突っ走るということができる子だと思うので尊敬しています。

岡島:自分を持っていて、例えば自分が面白いと思うことがしっかりとわかっている。人が笑うから笑うみたいなところがない。自分が面白いと思うことについてブレない。バラエティが好きってのもあるし、そのあたりの最低限の作法もちゃんと理解しているようです。

――AKIRAさんはどうですか?

岡島:簡単に言うと“ダンスマシーン”ですね。大阪出身で、関西弁が特徴的です。ダンサーとしての経歴が突出していて、バックダンサーとして紅白にも出たことがあり、有名なアイドルの振り付けやステージングも担当している。ラップは初挑戦でしたが、しっかり成長していると思います。
 リリックを書くと内容もフロウも素直な感じで、性格がよく出てますね。全体的にキャラ感が強いので、一度好かれたらとことん好かれるタイプじゃないかなと思います。あと最近は都内のどこでも自転車で移動しているようで、その運動力と体力に畏怖すら覚えます。

――グループをリードするお姉さんタイプですか?

岡島:REIが最年少でAKIRAが最年長なんですけど、性格は逆なんですよ。以前、レッスン中に仰向けになってひざを抱えて背中で回りながらREIにちょっかいを出してたんだけど、REIが完全に無視してたのが面白かったです。関西人のいう“アホ”って、関東人のいう“バカ”と違って拒絶感はなくて“予め許している”感を内包している、優しい言葉なんですけど。抜けている面はあっても、「アホやなぁ」って思える、そういう憎めない性格ですね。

Eチケ:愛されキャラだけど、メンバーをひっぱってくれているところもある。ダンスに関するイベントで話しているのを見て、相手のことを考えて教えることができる優秀な人だと思いました。

岡島:発声やラップについても、加入当初から考えるとかなり伸びました。フロウについても勉強を重ねていることがわかります。


――研究生(インタビュー当時。現在は正規メンバー)の2人について伺います。まずはMIYAさん。

岡島:実はMIYAは過去に一次審査に受かっていて。その時は家庭の事情で辞退したのですが、もう一度応募してきたんですよ。MIYAは何より歌がうまいですね。ストレートな歌声で、出る領域も広い。アイドルの経験もあるからライブに関することなど、最初から一通り理解していました。ビジュアル的にはショートカットで一番アイドルっぽくみえるけど、喋ると一番しっかりしていてハキハキしている。あとMIYAは声もいいですね。ラップでもMCでも声がよく通る。

――どちらかというとシンガー寄りのタイプですよね。

岡島:好きなアーティストが奥華子というのも他のメンバーとは違う個性で、こういう子がいるとグループの幅が広がる。キャラとしては優等生ですね。歌詞やフリの物覚えが早いんですよ。MIYAならではの個性が定まってないのが今後の課題ですね。まぁ、加入は今年の3月だったので、これからですよね。

――かなりの偏食家だそうですが。

岡島:食べられないものが多いんですよ。列挙すると生野菜、生肉、生魚、酢飯、オムライス、デミグラスソース、マヨネーズ、マスタード、ドレッシング等。そしてポテトが大好きで、ポテトグッズもたくさん持っている。ポテトのTシャツを着てても、もう自分からは全く弄らないですね。

Eチケ:MIYAの魅力をまだうまく引き出せていないと思っていて。今日のライブで聴いた「アウトラウド」のラップも良かったので、まだまだ可能性を感じています。
 優等生的で物覚えも早いので何か言うことが少ないのですが、MIYAとしては、もっと意見がほしいと思っているのかもしれない。ライブを観ていると、まだ余力がある感じなので限界を超えた時に、新しい魅力がまだまだ出てきそうですね。

――最後にHANNAHさん。

岡島:ミスiD出身で、キャッチコピー賞を貰っていました。北海道出身で、マイクロウのオーディションに受かったので上京して来たのはREIと同じですね。写真や映像など、アート系のことを学んでいた子です。
 現在のフォロワー数は多くはないのですが、インフルエンサ―になれる人だと思っていて。SNSの使い方や画像加工がうまいし、デザインもできる。お披露目の時に媒体に配った写真もそうですが、HANNAHがアップしている写真は全部自撮りなんですよ。1人で三脚を立てて、iPhoneで撮影し、加工もiPhoneのみでしているそうです。
 最初にあの写真を見た時はプロかセミプロのカメラマンに一眼レフとかで撮ってもらったものだと思ったのですが。あとサックスも吹けます。そういうフックがたくさんある子だと思います。

――大人っぽいビジュアルですね。

岡島:ビジュアルはモデルみたいですけど、喋ると抜けてるところもあって、そのギャップが愛されるんじゃないかと思います。ラップは低音なんですけど、優しい声色も出せるのがすごくよくて。
 4月に入ったばかりなのでまだまだ足りない部分は多いですけど、努力によっていかようにも伸びるし、いろんな特技が多い子です。

Eチケ:見た目と会話のギャップが魅力ですよね。ラップも低音が効いていて迫力があるので、彼女の魅力を今後に活かせればと思います。

これからのMIC RAW RUGA


――これまでのマイクロウについて振り返ってもらったのですが、いかがでしたか?

Eチケ:正直、コロナとかあって、思うように出来てないというのが一番の気持ちですね。ただ、メンバーのラップはどんどんうまくなっている。REIとAKIRAは、どんどん洗練されていっているし、MIYAとHANNAHという今までにないタイプのメンバーも入ってきた。

――曲としてはどうですか? ここまで作り続けて。

Eチケ:もともと曲を量産できるタイプではないので「ペースは遅いけど、頑張ってる」という感じですね。

――持ち曲は32曲ですが。

Eチケ:10年前からと考えると決して多くはないですね。

岡島:アルバム3枚分ですから。

――9月のワンマンで新曲は披露しますか?

Eチケ:今作ってる曲はそのタイミングで出せればいいなと思ってます。

――「Go Forward」の路線ですか?

Eチケ:いや、違いますね。

岡島:もっとエモい感じです。

――最近の曲はシリアスなものが増えているという印象ですが。

Eチケ:今のメンバーをみていると、あんまり幼すぎる曲は合わないのかなぁとは思います。シリアスというか、年齢が少し高めの曲になってますよね。

――たとえば「AS ONE」を今のメンバーで歌うのは難しいですか?

Eチケ:歌詞変えればいけるかな。ただサビで「声出せよ」と言ってるので、コロナだとちょっと難しいかな。

――岡島さんとしては、マイクロウを続けてきて、いかがですか?

岡島:ライブシーン自体がコロナ禍によって大打撃を受けたわけじゃないですか。アイドル戦国時代以降の盛り上がりは完全にリセットされてしまったわけで。さすがに2年半以上となると人々の意識も変わってしまう。
 ポップカルチャーフェス「@JAM」総合プロデューサーの橋元恵一さんが日経エンタテインメントのインタビューで「体感として6~7割しかお客さんが戻ってきてない」的なことを仰っていて。100人規模のライブハウスなら埋まるけど、1000人規模の会場を対バンで埋めようとすると途端に集客に悩みだす。トリをつとめられる(集客が見込める)アイドルグループもコロナ禍で減ってきているというのが現状なんですよね。
 グループの解散や活動休止もすごく多くて、変わりなく続けているグループの方が少ないくらいです。
 まだまだコロナも暗雲が立ち込めていて、戦争もあって物価上昇もあって暗殺もあって、世の中がどんどん不穏な方向に向かっている。

――平和な時代じゃないとライブアイドルカルチャーは成立しないですからね。20年代とくらべると10年代って、まだまだ平和だったんだなって思います。

岡島:そんな中で何ができるんだろうっていうのは常に考えないといけない。ライターとしてはアンテナを張っているのですが、それがすべてマイクロウに反映させることができているかというと、また違って。グループの特徴によって、向いていることと向いていないことがあるので、そこが悩ましいところです。

――難しいですね。

岡島:とは言ってもマイクロウは曲に力があるグループだと思うので、まだ生き残っていける、多くの人に聴いて貰える可能性はあるのではと考えています。それは幸せなことだと思うので、悲観しているわけじゃないです。

――Eチケさんは今後、どういう曲を作っていきたいですか?

Eチケ:ポピュラリティのある曲を作りたいですね。狭いものではなく広い表現を作りたいし、作らないといけないと思っています。

――最後に9月のワンマンライブに向けた意気込みを教えて下さい。

岡島:いつもライブに来て頂いているお客さんがそのことを誇りに感じられるような、初めて来られたお客さんが一気にその魅力にハマってしまうような、充実しつつも、驚きや発見がある内容にしたいと思っています。
 ライブってほんとに一期一会で、機会を逃したら二度とそのライブは体験できないものです。特にマイクロウはワンマンライブを大事にしていますので…。少しでも気になる人は今から予定を空けて頂いて、絶対観に来て欲しいです。会場の渋谷club asiaは音響も照明も素晴らしいです。
 マイクロウにとって今までで最大キャパの会場ですが、ここを埋めて、その景色をどうしてもメンバーに見せたいです。ご友人などお誘いあわせのうえ、是非お越し頂けたら幸いです。


Eチケ:今のメンバーが表現できる最大限のパフォーマンスを行いますので、まだライブを見たことがない方も、現場に通ってくださっている方も是非見て頂きたいです。
 会場も大きいのでマイクロウとしても勝負のワンマンになります。お客さんが集まらないと次は無い、という状況でやりますので是非応援お願いします。
 こんな世の中ですが、感染対策を万全にして楽しめるパーティーを一緒に作りましょう。

――ありがとうございました。

MIC RAW RUGA 1st ONEMAN LIVE
「PAY YOU BACK」


日程:2022年9月23日(金祝)


  開場 18:00 開演 18:30
場所:渋谷 club asia(東京都渋谷区円山町 1-8)
出演:MIC RAW RUGA

チケット:前売<9/9(金)23:59まで販売>

A.VIP 13000円(+D)
…最優先入場&「PAY YOU BACK」Tシャツ&メッセージカード&お礼動画&

バッジ&MC集CD-Rつき.SPECIAL 7500円(+D)
…「PAY YOU BACK」Tシャツつき

前売<9/22(木)23:59まで販売>
C.NORMAL 4000円(+D)

当日
D.NORMAL 4500円(+D)

●新曲を初披露します
●オールスタンディングです

チケットは8月24日(水)20時よりPassMarketにて発売。

購入はこちらから。
詳細はこちら

MIC RAW RUGA ニューシングル
「PAY YOU BACK」

発売日:2022年8月24日
レーベル:VIDEOTHINK

Streaming & Download
https://linkco.re/Y8V6a01U

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