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趣味(株式投資)の話②

この前少し紹介させてもらった株式投資のお話しです。誰も興味ないだろうなと思いつつ紹介させてもらったのですが、予想以上に閲覧して頂いて大変恐縮です。
少しでもみなさまのお役に立てればと思い、私のつたないノウハウをまとめてみます。
マニアックな話しですので、興味のある方だけ読んでくださいね。

投資信託


私の資産運用歴は15年です。そのうち、投資信託が13年、個別銘柄の売買が6年程度です。
投資信託というものは、多種多様なものでして、国内と海外、株式と債権とリート(不動産)、その組合せ、まぁ、何でもありです。
この投資信託の何が良いかと言うと、「資産と時間を分散できる」ことです。
資産の分散は、少ない金額でも幅広く金融商品を買うことができること、時間の分散は、毎月積立てていくことで、買うタイミングを分散させることです。
分散すればするほど、ボラティリティ(変動)は縮小するので、大損もしないけど、大儲けもできないことになり、手堅く資産運用できるわけです。

じゃあ、どの投資信託が良いかというと、投資信託は大きく2つに分けることが出来ます。ファンドマネージャーが腕を振るうアクティブ型と、平均株価などに連動するパッシブ型です。

世界的に有名な株式投資の本「ウォール街のランダムウォーカー」では、「猿がダーツで当てた株式を運用しても、ファンドマネージャーが運用しても、結果は一緒」と結論付けてます。
あまたあるファンドの運用実績を見ると、5年連続して、平均株価を上回ったファンドなどほとんどないからです。

上記をふまえて、私は手数料が安く平均株価と連動したパッシブ型投資信託を毎月積立てていました。

個別銘柄(日本株式)

個別銘柄への投資とは、ソフトバンクやら楽天やら好きな会社の株式を買うことです。
投資信託は、人に意思決定を委ねるもの、
個別銘柄への投資は、自分で意思決定するもの、
と私は考えています。

株式市場は、主種雑多な集まりです。日本銀行やらGPIF(年金運用)のクジラたち、民間企業のファンドマネージャー、海外投資家、ヘッジファンド、個人投資家…。
このような企業人やらその道のプロやらとしのぎを削らないといけないわけで、例えるなら、ドラゴンボールの天下一武道会です。

株式取引には必ず相手がいます。もし同じ相手から売買して儲かったとすれば、その相手は同額損をしているわけで、相手は見えないものの確実に誰かと競っています。

個人投資家の強み

個人投資家の強みは「小回り」と「時間」だと思っています。
ファンドマネージャーを例にすると、彼らは百億円単位の運用資金を扱うわけですが、あまり分散させすぎるとインデックスファンドと同じになってしまうので、ある程度銘柄を絞り込み、一銘柄を億円単位で売買するわけです。
そのときに、買う銘柄には流動性(取引高の大きさ)が必要になります。
例えば、小企業の株式を億円単位で取引しようとしても売り買いしてくれる相手がいません。
強引に買い進めたら株価は暴騰しちゃって、逆に売ろうとしても買ってくれる人がいませんから、買い叩かれます。
即ち、小さいからこそ買える銘柄があり、「小回り」が効くのです。

そして、もう一つは「時間」です。個人投資家は、余裕資金で取引する限り、長期的、半永久的に株式を保有出来ます。そして、株価は周期的にアップダウンするもので、買い時を間違えても、チャンスはまた必ず訪れます。
一方、ファンドマネージャーの場合、ファンドに預けた人たちは短期的に儲けたいわけで、その意向に合わせて、運用しなければなりません。

よって与えられた「時間」では、個人投資家が圧倒的に有利です。

私のメソッド

その一:対象企業を絞り込む。

「1.時価総額40億円以下」
小規模な会社であれば流動性が低く、ファンドが入って来ないからです。

「2.当期の売上高が前期比130%以上」
企業のライフサイクルには、導入期、成長期、成熟期、衰退期があります。
いち早く株価を押し上げてくれるのは、成長期の企業です。
伸びている企業なら、利益は後から付いてきます。先行投資が重く赤字の方が良いくらいです。
なぜなら、小さくて、赤字の会社など怖くて誰も買わない、即ち過小評価されているからです。

そのニ:企業を研究する。

条件に引っ掛かった企業の決算書、中期計画、業界、事業内容を見て、更に振るいにかけます。

私は、在庫無しのストック型ビジネスを持っている企業を探してました。

例えば、私が一昨年1点買いして年収以上の売買益を叩き出した銘柄がハイアスアンドカンパニーという会社です。
ここは中小の建設会社、工務店のコンサルをやっている会社ですが、売っているのは、ブランドと工法で、実際に家を建てるのは加盟している中小建設会社です。
家を建てる為の在庫・人員・店舗などを持たずして、ロイヤリティが入ってくるわけです。

こんなキラリと光る会社が少なからずあります。早くに見つけたもん勝ちです。

私は、この企業の株式を買う前には、客を装い、加盟店の作った家を内覧して、このモデルは伸びると確信しました。
企業のサービスなんて、大体客として使えるので、ぜひ試して、そのサービスや商品のファンになってから買って下さい。
そうすると、予想外の株価暴落などが合っても、信じて持ち続けることが出来て、きっと売買益もついてきます。

最後に、みなさん、ぜひ株式投資を楽しんで下さい!

ハマると興味が尽きませんし、企業研究をしていると、自分の勤務先の会社を、他社と比較できる客観的な目線を持てます。
本業のお仕事にも活きてくるはずです。