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オリ・パラ1年延期も/こもりんピックは今夏開催

 2020年のオリンピック、パラリンピックは、新型コロナウィルスの影響で、1年程度延期されることが決定された。しかし、アスリートへの影響、チケットの取り扱い、大会経費の増加、経済への影響など、さまざまな課題が山積している。
 一方、本紙創刊号(2018年4月1日)で報じた通り、本大会では第3のオリンピックとして「こもりんピック」を開催することが決まっていた。決め手はコストゼロの開催要件だった。今回の延期にあたっても、延期したところで誰も何も困らないのだが、逆に、そのまま開催しても何も問題がないため、「こもりんピック」のみは、2020年夏に予定通り開催されることとなった。
 注目される実施競技は、大きな楽器箱にこもって国外へ脱出する競技「どこまでゴーン」、風刺やギャグを思いついても自粛し続ける「自粛耐久レース」、各自の自室でひきこもり生活のQOL(生活の質)向上を競い合う「安心ひきこもりレース」、何を訊かれても口ごもり続ける「口外禁止で守秘令」、直径1メートルの透明のボールにこもって坂を転がる「ライク・ア・ローリング・ストーン」など。優勝者には、副賞として政府から「お肉券」が授与される。オリンピックが延期されたいま、「こもりんピック」には、各国のテレビ局が放映権獲得をめぐって激しい競争を起こしているが、はたして、これらの競技が映像として成り立つのか、疑問の声もある。

◎こもりん競技に熱視線

 一方、こもりんピックだけではなく、他の競技においても、こもりん競技が導入されつつある。たとえば、自動車レースの最高峰と言われるF1では、開幕戦のオーストラリアGPが直前で中止となり、開幕の見込みが立たないなか、「eスポーツ・ヴァーチャル・グランプリ」を開催し、現役F1ドライバーとゲストドライバーが争うことになった。
 また、eスポーツの世界大会「Intel World Open」の決勝が7月に東京で開催される。種目となるゲームは、「ストリートファイターⅤ」と「ロケットリーグ」で、全世界どこからでも参加できる。
 新型コロナウィルスの影響で各種スポーツが中止や延期を余儀なくされるなか、いま、「こもりん競技」に熱い視線がそそがれている。


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