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嘘ついたので心身の調子が悪くなった

 懺悔さんげします。私は嘘をついてしまいました。

 仏教では五戒と言って、5つの守るべき戒(いましめ)があるのですが、その一つである「不妄語戒ふもうごかい」を破ってしまいました。
 詳細は書けないですが、私がやらなければならないタスクを捌き切れなかったため、その一つを嘘をついて免除させてもらいました。

 戒は心の穏やかさや清浄さを保ち、修行を進みやすくするという効果があると仏教では説明されますが、その意味を今(執筆してる当時の今)私は実感しています。
 「嘘をついた」という事実が心に残り、非常に浮ついた心になっている自覚があります。罪悪感も強くあります。
 また、心の状態が身体に影響するのでしょうか、腸の辺りがざわついていてとても気持ちが悪いです。
 なるほど、戒を破ってこういう状態になるなら、たしかに修行どころでは無いな、と実感しています。

 今回の件は私のスケジュール管理の甘さが原因でした。予定が空いているからとなんでも受けてしまいましたが、作業する時間を見積もり損ねて作業する時間が足りなくなりました。どこかで予め断るべきでした。
 あと、事務作業は肉体労働の後は捗らないということも考慮に入れるべきでした。何もなければ難なくできても、一日身体を動かした後に頭を使う作業をしようとしても、全然捗りませんでした。頭が働かない。今後はこれを考慮に入れてスケジュールを組まないといけません。

 いや、本当の原因は私の心の弱さが原因でしょう。嘘をつかずに正直に言うことも今回できたはずです。正直に言った場合、認められることは無かったと思いますが、それでもどうしてもと食い下がったら聞き入れてもらえたかもしれませんし、認められなくても強行できたかもしれません。その場合、関係性が一気に悪化してしまったと思いますが……。
 しかし、安易に嘘をついてどうにかしようとすることで他の選択肢を考えなかったという意味で逃げの選択だったと思います。

 仏教では行ったあらゆる行為はカンマ(潜勢力)を生むと言います。つまり、今の行いは自分になにがしかの影響を与える力はあるんだけど、それがすぐに表れるとは限らなくて、いつかのタイミングで影響を与えることになる、全ての行為にはそういう力がある、ということです。自業自得という言葉の本来の意味ですね。自業自得だと悪い意味で使いますが、仏教では良い行いも自分にいずれ返ってくるとします。

 今回の私の行いは今後私に悪い影響を及ぼすことでしょう。実際今、心身共に調子が悪いので、これも一つの影響だと思います。
 あえて自分を突き放して他人事として見るなら、戒を破るとこういう悪影響が出ることを実感できたことは収穫です。あと、スケジュール管理の大事さも学べました。

 破戒の影響を身をもって感じています。