見出し画像

異国の仲間

 先日から、片道2時間弱かかる遠い現場の農道の草刈りをしていました。
 その現場の地域に縁がある仕事仲間から、家に帰るのは遠いだろうからと宿泊できる場所を紹介してもらいました。そして先日、その仕事仲間も含めて3名で宿泊させてもらいました。
 その場所は古民家を改装した場所で、自然や農業や子育てに関わるワークショップを開催している場でした。古民家なので泊る部屋もあります。

 その場の代表の方はパーマカルチャーにも関心のある方だったためか、農業の勉強のために来日しているアメリカ人の方(以下J)が一名滞在されていました。
 Jは現在の主流となっている農薬や化学肥料を使う農業に疑問を持っていて、私たちが行っている大地の再生という環境改善活動の技法を教えると非常に興味を持ってくれました。

 宿泊した翌朝、天候が悪いため私たち3名の作業が中止になって時間ができたので、その古民家の周りの環境について、大地の再生の視点でJに解説していきました。
 ちなみに解説したのは私でなくて一緒に来ていた仕事仲間のYです。彼は青年海外協力隊としてウガンダで3年活動しており、英語が堪能で、大地の再生の技術についても私より経験を積んでいるので解説に適役でした。

 日本語で説明するのもなかなか難しい大地の再生の視点と技術ですが、Jは時々的確な質問をしてくれ、よく理解してくれました。
 J曰く、アメリカでは都会的で自然をないがしろにする生活に疑問を持つ人が少しずつ増えて来ていると言っていました。そして、私は自然を生かしながら人が生きる生活というのを模索しているのだ、とのことでした。
 Jは大地の再生の視点と技術に非常に納得してくれ、もっと学びたいと言ってくれました。
 
 私はこの一連の出来事がとても嬉しかったです。
 私は都会的な生活、つまりアスファルト道路やコンクリート舗装で地面を固め、巨大な建造物で土地を覆ってしまうような生き方では土地はどんどん疲弊してしまうため、まだ土地の疲弊が少ない田舎に住み、そこから自然環境の改善を少しずつでも進めていくことが大事だ、と考えています。それもあって田舎に住んでいます(それ以外にも単純に人が多いところが苦手だとか、他の理由もあります)。
 ただ、私のように現状を認識している人は少数派なので、私の認識を共有できる人と出会えるのは非常に嬉しいことです。
 日本国内でも出会えることは稀な仲間なのに、アメリカ人のJが理解してくれたことがとても嬉しかったのです。

 環境改善活動について、今までは日本国内しか意識にありませんでしたが、外国でもこうした視点と技術が求められていることを知り、視野をもう少し広く持とうと思えました。
 そして、外国にも同じ問題意識を持った仲間がいると知り、非常に嬉しい気持ちになりました。



 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!