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すみません。

お昼ごはんには遅くて、おやつには早い時間に、パン屋に立ち寄った。 

カフェ併設で、パン屋としても有名な某店舗。店内はマダムやブランドものもスニーカーを履いた子どもたちで溢れていた。 

席を取っておかないとイートインできない確率85%といったところだろうか。絶妙な混み具合。 

あつあつのパン2つを目の前に、ご満悦な私。いざ食べようというとき、困り顔のマダム2人に気がついた。 

手を止め、周りを見渡し、5秒考える。 

あ、あのぅ、私がそっちに移って、お二人ここ使われますか?

挙動不審な若者から声をかけられても、さすがマダム。動じない。 

あら、いいのよお。悪いわねえ。
あ、や、私まだ食べ始めてなかったので。あの、ほんとに嫌でなければ。

それでは、となったその瞬間。ちょうど2人席が空く。 

あっ。 なんかすみません。

20211016 Written by NARUKURU

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