人にそっくり、また来世

さても、さても。今年も無事に一つ歳を重ねることと相成りました。いよいよもって「誕生日がおめでたいかどうか論争」に「おめでたくない側」として参戦してもおかしくないとは思うのですが、まだオメでたい頭で何より、という感じで今日という日を迎えています。

良きにつけ悪しきにつけ、新鮮に感じ取れる喜びの総量も、明かりを消した部屋で無限沸きする悩みや葛藤も、こうして迎える年齢を前にしてはどうにも頭打ちになるイメージがあり、互いに相殺して悟りへと至る、そんな気分でもあります。今年の抱負を簡潔に記せば「断捨離」となり、来年の抱負はと言えば「書を捨てよ、町に出よう」といった辺りになるのでしょうが、実際の進捗はさておき、そして悟りなんか到底開けるわけもないのだとしても、まぁ、なんらか惑わない方向を目指したいのだろうな、という気がしています。寺山修司は読んだことがないけれど。

節目というものは存外馬鹿にできないものでして、年末とともに誕生日を迎え、すぐさま年始がやってくるというコンボについては以前に触れた通りですが、改めて考えるに、他の月に生まれた人はこちらが想像する以上に「誕生日の節目感」がないのだろうな、ということに今更思い至って愕然としています。先の雑談配信で委員長が「抱負アンチ」であることが判明しましたが、「禁煙」を抱負に掲げ続ける者を一蹴せんとするこの姿勢は、やはり「さすが委員長」と言わざるを得ません。いや、だから、煙草は吸ったことがないのだけれど。私はやっぱり、こうして節目が重なり合っているのがなんだか嬉しいのです。

各種媒体がこの一年を静かに監視し続けたデータを公開してくれています。一番遊んだゲームは『ホロウナイト』だったりだとか、一番読まれた記事は去年のまさに同じ日に書いた『月ノ美兎が可哀そうだろ』だったりだとか。いや、一年通して2022年末に書いた記事の余波を超えることがなかったんかい、と思わなくはないですが、一度でも目にしていただけただけで満足です。『ホロウナイト』の感想は収録済みなのでいずれアップしますが、なんだかまとまりがないなぁ、と思いながら二の足を踏んでいます。

そして何より、何よりかどうかは人によりますが、まぁ、何より、「奥行きのあるラジオ」の活動において、「終わったよ編」がないクールがひと回りしました。心境としては至ってポジティブなのですが、やはりエンジンを積んで飛び続けることで維持していたものに対して思いを馳せなくはないです。まぁそれもある種の諦念という名の悟りと、この先必要になるであろう記憶と感情のバックアップが優先された結果なので、遅かれ早かれという感じではありますが。秋アニメに関しては、夏アニメよりかは順調に視聴ができている実感があります。更新ペースは決して上がっていないので、対外的に何も示せていないのがやや歯がゆいですが、気持ちだけは常にクラウチングスタートの体勢をとっています。「せーので聴けって言ってんの!」というアニソン語りについては年間のまとめを予定していますが、今年中になるのか年始になるのかは未定です。クラウチングスタートの体勢をとってはいるのですが。

いろいろと自分のからだの動かし方を探ってきた一年ではありましたが、来年はそれを活かしてさらに範囲を広げていけるのか、はたまた何も変わらないのか。そんな悠長な話をしている場合ではないのではないか。様々な思惑が交錯し、驚きとともに明かされる真実とは。先生の次回作にご期待ください。

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