蓄光世界一

暗闇でも見える塗料は、時計の文字盤や計器盤等に使用されるほか、近年ではキーホルダー、アクセサリー、マニキュア等のファッションに使用される。
また、ニューヨークでの9・11テロ等において、避難経路を示すことの重要性が高まったことからも、電源や配線配管を必要としない「蓄光」が注目を集めている。
日本国内では、いち早く横浜市交通局が地下鉄のプラットホームやコンコ ースで蓄光式の避難誘導板を設置し、その後、東京都が火災予防条例で地下駅を保有する全ての鉄道事業者に蓄光性を持った明示物を設置することを定めた。
地震や台風等の災害時に発生する停電によるブラックアウトに際し、電源を必要とせずに発光する「蓄光」は非常に有効な手段であると考えられ、広域避難場所や津波避難場所等の表示に蓄光が検討されている。
この特殊な塗料は日本の中小企業が世界市場を独占している。根本特殊化学(90名)という。
従来は、自家発光物質は、以前は放射性物質が主だった。
1910~20年代にかけて、アメリカで自発光物質の塗料を塗る作業をしていた従業員にがんの発生が多かったが、 当時は放射性物質の危険性が明らかになっておらず、筆先を整えるのに、唇に挟んで拭っていたためにラジウムを含んだ塗料を体内に摂取してしまっていた。今では人体に被害を及ぼさない他の物質で置き替えている。そこがこの会社の他の追随を許さないところである。
#先端技術 #中小企業

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