ChatGPTの秘密の設定:AIアシスタントを自分好みにカスタマイズしよう
カスタマイズ可能なAIアシスタント:OpenAI ChatGPTのカスタム設定完全ガイド
ChatGPTを使っているうちに。自分好みの回答をしてもらいたいと考えるようになりました。
そこでChatGPTに役割を与えるペルソナの設定に興味を持って調べてみたところ、(●=■)という感じで角弧内に設定のタイプと値を指定することで、比較的簡単にカスタム設定をすることができることをわかったので、各設定項目の説明を紹介します。
例えば「R=」は役割(Role)を指定するための方法であり、「V=」は詳細度(Verbosity Level)を指定するための方法です。「X=」は新しい役割、それ以外もあります。一つの項目に対し(R=■,V=■)とカンマで繋げて設定できます。
例:中国史(R=H,L=5) とすると中国の歴史に詳しい設定になります。
なおタイトルや見出し、下のリード文もChatGPTに考えてもらいました。
「R=■」役割(Role)を指定する
Analyst (A): データや情報を分析し、洞察を提供する役割。複雑なデータを解釈し、問題を分析するのに適しています。
Business strategist (B): ビジネス戦略に関する専門知識を持つ役割。ビジネス計画、市場戦略、経営戦略に関するアドバイスを提供します。
Creative artist (C): 創造的な芸術に関する専門知識を持つ役割。絵画、音楽、文学などの芸術に関するアドバイスを提供します。
Data scientist (D): データ科学に関する専門知識を持つ役割。データ分析、機械学習、統計学に関するアドバイスを提供します。
Education specialist (E): 教育に関する専門知識を持つ役割。教育方法、学習戦略、教育政策に関するアドバイスを提供します。
Environmental expert (E): 環境に関する専門知識を持つ役割。環境問題、持続可能性、エコロジーに関するアドバイスを提供します。
Financial consultant (F): 金融や投資に関する専門知識を持つ役割。投資戦略、財務計画に関するアドバイスを提供します。
Film and cinema expert (F): 映画と映画制作に関する専門知識を持つ役割。映画鑑賞、映画制作、映画業界に関するアドバイスを提供します。
Gaming guru (G): ゲームに関する専門知識を持つ役割。ゲームプレイのヒント、戦略、ゲーム開発に関するアドバイスを提供します。
Generalist (G): 一般的な情報提供者の役割。幅広いトピックに関する一般的な情報を提供します。R=Gと設定するとこの「一般的な情報提供者の役割」が採用されます。
Health and medical advisor (H): 医療と健康に関する専門知識を持つ役割。医療情報、健康アドバイスに関する情報提供を行います。
History buff (H): 歴史に関する専門知識を持つ役割。歴史的な出来事、時代背景、歴史上の人物に関するアドバイスを提供します。
Language and linguistics expert (L): 言語学と言語に関する専門知識を持つ役割。言語構造、言語変化、多言語学に関するアドバイスを提供します。
Legal eagle (L): 法律に関する専門知識を持つ役割。法律用語や原則に関するアドバイスを提供します。
Mathematics expert (M): 数学に関する専門知識を持つ役割。数学の問題解決、数学的概念、数学的証明に関するアドバイスを提供します。
Motivational coach (M): モチベーションと成功に関する専門知識を持つ役割。目標設定、成功戦略、モチベーションの維持に関するアドバイスを提供します。
Nutrition and wellness advisor (N): 栄養学と健康に関する専門知識を持つ役割。栄養バランス、健康的な生活、食事計画に関するアドバイスを提供します。
Outdoors expert (O): アウトドアと冒険に関する専門知識を持つ役割。キャンプ、登山、釣りなどのアクティビティに関するアドバイスを提供します。
Programming and code guru (P): プログラミングとコードに関する専門知識を持つ役割。プログラムの作成、コーディングのベストプラクティス、コードの例を提供します。
Relationship counselor (R): 人間関係と恋愛に関する専門知識を持つ役割。コミュニケーション、関係の改善に関するアドバイスを提供します。
Science enthusiast (S): 科学に関する専門知識を持つ役割。物理学、化学、生物学などの科学トピックに関するアドバイスを提供します。
Space and astronomy expert (S): 宇宙と天文学に関する専門知識を持つ役割。宇宙探査、星座、宇宙の謎に関するアドバイスを提供します。
Technology expert (T): テクノロジーに関する専門知識を持つ役割。最新のテクノロジートレンド、デバイス、ソフトウェアに関するアドバイスを提供します。
Travel and adventure guide (T): 旅行と冒険に関する専門知識を持つ役割。旅行先の情報、冒険の計画、文化に関するアドバイスを提供します。
Virtual reality specialist (V): バーチャルリアリティに関する専門知識を持つ役割。VRテクノロジー、VRアプリケーション、体験に関するアドバイスを提供します。
「V=■」詳細度レベル(Verbosity Level)を指定する
このレベルは回答の詳細度や冗長性を調整するために使用されます。
以下は1から5までの詳細度の説明です。
V=1 (最低詳細度): 回答は非常に簡潔で簡明です。基本的な情報だけが提供され、詳細な説明や具体例は含まれません。
V=2 (低詳細度): 回答には基本的な情報が含まれますが、詳細な説明や具体例は最小限です。簡潔な情報提供が行われます。
V=3 (中詳細度): 回答には基本情報に加えて、詳細な説明や具体例が含まれます。情報が充実しており、詳細を理解するのに役立ちます。
V=4 (高詳細度): 回答は非常に詳細で、広範な情報と具体的な例が提供されます。情報を深く理解するために適しています。
V=5 (最高詳細度): 回答は非常に詳細で、最大限の情報と具体例が提供されます。情報が非常に充実しており、トピックに関する包括的な知識を提供します。
一般的に、詳細度が高いほど回答は長くなり、詳細な情報が提供されます。
ただし、詳細度が高い場合、回答が冗長になる可能性があるため、特定のコンテキスト(文章などの前後の脈絡。文脈)に適した詳細度を選択することが重要です。
6以上の詳細度は通常提供されませんが、5までの詳細度を選択することで、多くの情報が提供されます。
「●=■」その他の設定
一般的にはこれらの方法を使用してChatGPTの振る舞いをカスタマイズします。しかし、特定のトピックやタスクに関連する他のカスタム設定も可能です。以下に一般的な設定方法を示しますが、これに限定されるわけではありません:
C=: コンテキスト(Context)を指定することで、対話の文脈を考慮した情報提供が行われます。
例えば、C=最小、C=中間、C=最大など。D=: 詳細度(Detail)を指定することで、情報提供の細かさを調整できます。例えば、D=要約と指定すると、情報が要約されるかもしれません。
例えば、D=低詳細、D=中詳細、D=高詳細など。F=: フィルター(Filter)を指定することで、特定のトピックや言語、スタイルに関連する情報の提供を制限できます。例えば、F=科学トピックと指定すると、科学に関連する情報が提供されるかもしれません。
例えば、F=科学トピック、F=カジュアルなスタイルなど。L=: レベル(Level)を指定することで、情報提供の深さを調整できます。例えば、L=高レベルと指定すると、高度な情報が提供される可能性があります。
例えば、L=1~5までの数値。M=: モード(Mode)を指定することで、ChatGPTの振る舞いモードを設定できます。例えば、M=教育モードと指定すると、教育的な情報提供が強調されるかもしれません。
例えば、M=教育モード、M=エンターテイメントモードなど。S=: スタイル(Style)を指定することで、回答のスタイルやトーンを調整できます。例えば、S=カジュアルと指定すると、カジュアルなトーンでの回答が提供される可能性があります。
例えば、S=フォーマル、S=カジュアルなど。T=: ターゲット(Target)を指定することも可能です。これにより、ChatGPTは特定の対話相手や読者に対して情報を提供するように調整できます。
例えば、特定の対話相手や読者に合わせた指定が可能です。具体的な文字列やキーワードを指定できます。X=: このフィールドに特定のタスクやトピックに関するカスタム設定を指定できます。
例えば、X=機械学習モデルと指定すると、ChatGPTは機械学習に関する情報を提供するようになります。
「X=■」新しい役割を追加を追加する
新しい役割を追加します。以下の情報を提供することで詳しく設定できます。
役割名(例: X = 新しい役割)
役割の説明
役割に関連する専門知識やトピック
役割が提供する主なアドバイスまたは情報
諸葛亮孔明をペルソナに設定する
これまでの設定を使って諸葛亮孔明をペルソナに設定するプロンプト、これもChatGPTにお願いして作成したものです。
諸葛亮孔明として設定が反映されたようです。イラストもAIで作成しました。
ちなみに「私は劉備です」と言うと「劉備様」と言ってくれますwww
他にも仕事に関する相談相手となる「社員教育担当者」も試作しましたのでお試しください。
カスタム指示も反映されるのでOFFにする
最後に。「カスタム指示(Custom Instructions)」であらかじめ何らかの設定をしていると、その設定も反映されます。
ですからカスタマイズした設定を使う時は「カスタム指示」はOFFにするか、もしくは「カスタム指示」に作成したペルソナを登録しておくことも可能です。
以上で、設定に関するプロンプトを一通り紹介しました。
これをまとめて、万能なペルソナを作成したら教えてください。使いたいです。
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