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料理ってそもそも何?

こんにちはNARUです。

東欧ジョージアに移住して、1年半。ほぼ毎日自炊をしていて、最近は寿司ケータリングサービスを始めました。

毎日調理をしていると、おのずと料理について考えたり、インプットすることが多くなってくるのですが、最近は人が「美味しい」と感じるってどういう原理なのか、よく考えるようになりました。

シンプルに味が美味しいと言っても、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、旨みがあるとか、いろいろありますよね。

味覚に限ったことではなくて、視覚、嗅覚、聴覚、触覚全部が少なからず影響してる。

その場の環境とか雰囲気によっても変わってくると思います。「メシウマ案件」「人の金で飲む酒は美味い」なんて言うくらいですし。

そう考えると、料理って変数がめちゃくちゃ多い。

材料の調達から調味料の種類、そこから味のバランスまで考えると、厳密に言えば2度と同じ料理なんて作れないんじゃないかとさえ思います。

今まで何も考えずに頭にあるレシピで作った料理も、

この切り方
この火加減
このタイミング
この盛り付け

それぞれがどう組み合わさって最終的に食べる人の「美味しいっ!」を作っていくのか考えると工夫のアイデアが浮かんできて、さらに料理が楽しく感じるようになりました。

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特に最近は、以前スリランカでカレーの作り方を学んだこともあり、スパイスを扱うことが増えました。

カレーはもちろんなのですが、サラダのドレッシングとかパスタに少しスパイスを入れたりすることで、全く違う印象になったりすることを楽しんでいます。

ゴリゴリのイタリアンメニューがスパイス一つでエスニックな味に変わるんですけど、決してまずいわけじゃないんですよね。

いろんな国に行って、それぞれの料理のいいとこどりで新しいメニューを作るなんて考えるとそれだけでテンションが上がります。

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年明けにジョージアの田舎、カズベギというところのコテージに行って、料理を作ったのですが、コテージには材料も調味料もほんとに最低限しかなかったので、ただただ肉を焼いたり、塩胡椒だけが味付けの野菜スープを作ったりしました。

家にはひとしきりの道具や調味料がもちろんあるので、そのとき食べた肉やスープは正直一般的には美味しいと言えるものではなかったです。

ただなんというか、とても原始的な味がして、素材の味って本来こう言うものなんだと齢30歳にして思ったんですよね。違う生き物を食すってそりゃ違和感があって当然だよなと。

それを人間がなるべく吸収しやすいように、舌がミネラルがあるように感じるように塩味をつけたり、食べやすく加工したものが料理なんだなぁとしみじみ思いました。

美味しい〜幸せ〜ってなんで感じるかって機能的には、自分の体にとって、生存するにあたって必要だと生き物として体が反応するからだと思ってて。

食べ物を食べて不健康になるって本来おかしいんですよね。食料に恵まれた結果食べすぎたり、調理方法が偏っていたり。

人間が生きるのに必要だと感じる要素をあえて誇張した最果てがジャンクフード。僕も大好き。

そんなことを考えていると、日本の伝統的な料理は本当にミニマルで、健康的な食事だなぁと。一度ちゃんと日本食を学んでみたいなと思ったのでした。ではまた🙌

【今日の1曲】
最近ハマっているジャズと、料理を考えた時に思い出した超かっこいい曲。


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