ネガティブ思考はポジティブ行動の契機ではないだろうか。
私はネガティブ思考とポジティブ思考そのものに優劣も善悪も無いと思っています。ただの矢印の向きだと思っています。
ネガティブな日もあればポジティブな日もある。雨の日もあれば晴れの日もある。曇りだってある。そんなものでしょう。
ポジティブ/ネガティブにはそれぞれ思考と行動があります。
ネガティブ思考な人が必ずネガティブ行動をとるということもありません。
昔、テレビコマーシャルでコップ半分のドリンクを指して「半分しかないと思う?/半分もあると思う?」あなたはどう考える?というようなものがありました。当時は「半分もあると思う」が良いと思う派でした。しかしどちらが行動につながるかと考えると印象が変わります。
「半分もあると思う」派は行動のきっかけがないので行動しないでしょう、「半分しかないと思う」派は足りない部分を求め行動するかもしれない。
家の屋根が傾いている状況で、「まだ柱はしっかりしている」とポジティブ思考で修理しないのはいかがなものかと思います。
ポジティブ思考は、臭いものにフタをしてしまう思考……。確かにその一面はあります。「すっぱい葡萄」の狐は葡萄を食べられなかったことに対して「このブドウはおそらくまずいに違いない」と自分を慰めます。これはポジティブ思考といえるのではないでしょうか。
ネガティブ思考もポジティブ思考も優劣、善悪と結びつかなければ、状況に応じたメリット、デメリットがあるだけで、うまく使い分けることこそが大事だと思います。しかしこれが優劣、善悪に簡単に結びつきます。
ネガティブ思考は改善の種、ネガティブ思考は改善の母。
ネガティブ思考は、ポジティブな行動のきっかけになり得ます。
コップの半分のドリンクをみて「半分も/半分しか」はどちらかを思うものかもしれません。それにはまだ優劣、善悪はないでしょう。
「ポジティブ/ネガティブ」どちらの思考も、優劣、善悪とは縁を切ったらいいと思います。
ですがネガティブ思考がネガティブ行動と手を組むと悪循環となり、それは、もの凄い強敵になることは覚えておいたほうがいいと思います。
お読みくださりありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?