超ロングセラー【人を動かす】読書感想
お疲れ様です。総務部総務課マモたろうです。
私は社会人学生でもあります。そこで【人を動かす】を教科書とした科目があり、十数年ぶりに再読しました。
1936年初版、古典の名著です。いろいろな自己啓発書の原典となっているそうです。本書は「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」「幸福な家庭をつくる七原則」で構成されています。
目次と原則を引用します。
人を動かす三原則
盗人にも五分の理を認める/批判も避難もしない。苦情も言わない。
重要感を持たせる/率直で、誠実な評価を与える。
人の立場に身を置く/強い欲求を起こさせる。
人に好かれる六原則
誠実な関心を寄せる/誠実な関心を寄せる。
笑顔を忘れない/笑顔で接する。
名前を覚える/名前は当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
聞き手にまわる/聞き手にまわる。
関心のありかを見抜く/相手の関心を見抜いて話題にする。
心からほめる/重要感を与える ー 誠意を込めて。
人を説得する十二原則
議論を避ける/議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
誤りを指摘しない/相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
誤りを認める/自分の誤りを直ちに快く認める。
穏やかに話す/穏やかに話す。
”イエス”と答えられる問題を選ぶ/相手が即座に”イエス”と答える問題を選ぶ。
しゃべらせる/相手にしゃべらせる。
思いつかせる/相手に思いつかせる。
人の身になる/人の身になる。
同情を寄せる/相手の考えや希望に対して同情を寄せる。
美しい心情に呼びかける/人の美しい心情に呼びかける。
演出を考える/演出を考える。
対抗意識を刺激する/対抗意識を刺激する。
人変える九原則
まずほめる/まずほめる。
遠回しに注意を与える/遠回しに注意を与える。
自分の過ちを話す/まず自分の誤りを話したあとに相手に注意する。
命令をしない/命令せず、意見を求める。
顔をつぶさない/顔を立てる。
わずかなことでもほめる/わずかなことでも惜しみなく心からほめる。
期待をかける/期待をかける
激励する/激励して、能力に自信を持たせる。
喜んで協力させる/喜んで協力させる。
幸福な家庭をつくる七原則
口やかましく言わない
長所を認める
あら探しをしない
ほめる
ささやかな心尽くしを怠らない
礼儀を守る
正しい性の知識を持つ
感想
結構、数がありますね。
人事総務や管理職になり特に重みが違ったのは「重要感を持たせる」ことです。このなかにある「自己の重要感」「偉くなりたいという願望」「重要人物たらんとする欲求」は表面上からは不機嫌やプライドに隠れ、見えることは少ないかもしれません、自分自身にこの欲求があることを意識することも少ないかもしれませんが、非常に根強い欲求だと感じます。そして組織内で一番ないがしろにされているものだと思います。報連相、1on1、通達、人事異動。いろいろな場面でこの欲求が顔を出し、トラブルの種となります。相手を人間として尊重する土台の上にあってこそ、怒る、叱る、そしてほめるも機能するのかも知れません。
人を動かす三原則は、その他の原則にも通じているように感じました。一言にまとめると「相手を人間として尊重する」ということなのかもしれません。その方法として、相手の立場にたったり、誤りを認めたり、ほめるなどが各原則に派生しているように感じました。
私自身これで3回目の読了ですが、実践できておらず反省することばかりでした。
本書は数々の原則についてエピソードを交えて教えてくれます。特に立場が変わる前後に読み返すと腑への落ち方が変わります。新たな発見もあるでしょう。おすすめです。
未読の方、古典かつ原典となっている名著ですので、教養としてもおすすめします。
お読みくださりありがとうございます。
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