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対戦ゲームをするときヘッドセットつけたら敵の足音が聞こえて世界が変わった

ちょっと前に『レインボーシックス シージ』にドハマりしていた頃、なんとなく思い立って初めてヘッドセットをつけてプレイしたときの記憶が忘れられない。

味方が全員やられ、僕は守るべき爆弾のそばの壁に密着するようにうずくまっていた。敵は2人残っていて、この爆弾を解除するか、僕を倒すかで勝利できる。相手が圧倒的に有利な状況で、こうなると僕は残り20秒ほどを耐えきることも難しい。

敗北を悟った味方のチャットが胸に刺さる中、僕はふと壁の向こうに敵の足音を聞いた。2人分の足音が、明らかに遠くからこちらへ近づいてくる。詰められれば一瞬で終わる、緊張で手が強張ってくる。

けれど、僕はヘッドセットから聞こえてくる足音を通して、敵の2人が壁の向こうのどこにいるのかを正確に把握できた。このゲームでは、弾丸は壁を貫通する。だから、僕はすぐ近くで足音がぴたっと止まった瞬間、目の前の壁にありったけの弾丸を叩き込んだ。

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対戦ゲームはいろいろプレイしてきたが、それまで僕はあんまりヘッドセットを使わなかったし、プレイ中の「音」が決定的に勝敗を分けるようなゲームもほとんどなかった。たしかに、敵がスキルを打ったときや自分の攻撃が当たったときの確認を音でするのは有用だが、別にそれが原因で勝負が決まるわけでもない(ボイスチャット……?)

しかし、『レインボーシックス シージ』では明らかに事情が異なる。なぜなら、このゲームは戦闘の99%が室内で行なわれ、さらに動くべきときと止まるべきときがはっきりしているからだ。

誰かが走れば、壁を隔てていても足音が聞こえる。スピーカーだとなんとなく方角が分かるだけだが、ヘッドセットをしていればかなり正確に距離と移動方向を推定できた(当然、中級者以上なら闇雲に走らないのでほぼ足音がない)。

僕は対戦ゲームで音に耳を澄ますことがこんなにも重要だなんて、このゲームに出会うまで知らなかったのだ。とはいえ、ほかのシューターゲームは足音で敵の位置を把握すべきシーンはそれほどないと思う。だから、『レインボーシックス シージ』は、少なくとも僕の中では別格で「音」が重要なゲームだ。

ちなみに、そのとき使っていたのはゼンハイザーのヘッドセットで、同ブランドが僕の応援するゲーミングチーム、Rush Gamingのスポンサー(当時)だったことから購入した。思い入れがあったからこそ、僕はせっかくだからとヘッドセットをつけて『レインボーシックス シージ』をプレイしたのだった。

この経験以降、僕はPCでゲームをするときはたいていヘッドセットをするようになった。音にちょっとしたこだわりがある人に比べれば僕の関心は駆け出しもいいところだが、ヘッドセットでゲームを聞くと、実は想像以上に豊かな音が響いていたんだと気づかされるときがたくさんある。

スピーカーでは僕の耳に届く前に掻き消えてしまっていた音だ。いいヘッドセットは、その性能の分だけ多くの音を教えてくれる。

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ところで、最近は完全に自宅で仕事をするようになり、会議や打ち合わせはもっぱらオンラインで行なうようになった。だから、高性能なマイクを備えたヘッドセットはうってつけで、会社から支給されているノートPCの備えつけマイクと比べると格段に音質がよく、ノイズも全然入らない。

会社にはPCを使って通話したことのある人も多くて、備えつけマイクだといまいちだという認識がそもそもない人もいる。必要もないのにオンライン会議のマナーを作り出して「こうしないとダメですよ、うちの教材で学びましょう」と不安商材化する輩には本当に辟易とするが、それでもオンライン会議に臨むうえでたった1つ留意してほしいことがある。

それは、音質へのこだわりだ。聞いている人にとって、ノイズ混じりのひどい音質で話し続けられるのは拷問に等しい(そして話者は自分がそうであると気がつかない!)。

なので、オンライン会議の機会が増えた働くゲーマーの皆さんには、できればこの機会によさげなヘッドセットを仕入れてもらいたいと思う。ゲーミングヘッドセットならゲームにも仕事にも使えて一石二鳥だ。

さて、そこで問題が浮上する──いったいどれにすべきか?

そろそろお察しかもしれないが、この記事は僕が縁あってゼンハイザーの最新ヘッドセット「GSP 370」をいただいたことがきっかけで書いている!(PR)

実は前述のヘッドセットは有線で、ケーブルをどうにかしたいと思っていた。マウスもキーボードもワイヤレスだし、この際ヘッドセットもそうしたいと検討していたところ、とある筋からちょうどお声がけいただいたのだった(やっててよかったhappy esports)。

Amazonのリンクを張ろうと思ったが人気で売り切れ状態だったので価格.comのページを張っておく。ヨドバシやビックカメラには在庫があるようだ。

ワイヤレスのいいところはどこにでも収納できて、ケーブルのあれこれを気にせず装着できるところだ。つけたままトイレにも行ける。プレイ中にケーブルが邪魔してくることもないし、仕事中ならなおさらだ。

僕は眼鏡をかけているが、GSP 370は軽いのはもちろん、イヤーパッドが分厚くて柔らかく、しかも耳の形をしているので長時間つけていても全然痛くならない。これがめちゃくちゃ捗る。

何より、聴くのでも出すのでも音質がいいので、ユーザーとして気にすべき点が充電くらいしかない。が、どうやら1回の充電で100時間ももつらしいのでそれもクリアされている。eスポーツが好きな人なら、ゼンハイザーがシーンやチームを応援してくれていることも大きなポイントだろう。

今年から働き始めた人なら4月か5月に初任給をもらったばかりだと思うので、よかったらGSP 370を新しいヘッドセットの選択肢に入れてみてほしい。

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