今、オトナのポケモンが熱いワケ
最近、ポケモンは大人と子供が一緒になって楽しんでいるのをご存じだろうか。
ポケットモンスターというコンテンツは25周年を迎えている。
なぜこんなにもロングセラーなのか?なぜ大人が楽しんでいるのか?
マーケティング初心者(ほぼかじっただけ)のWebライターママが熱だけで語ってみようと思う。
読み終えたころに、大切な何かを取り戻してもらえたら嬉しい。
子供のためのポケモン
「ポケットモンスター、略してポケモン…」
このセリフに聞き覚えはないだろうか。
おそらく、今現在30代前後の人なら一度は耳にしたことのあるフレーズだと思う。
日々ゲームに明け暮れ、白黒のゲームボーイからカラーのゲームボーイアドバンスへと移り変わり、赤外線通信に感動した日を体験した人は少なくないはずだ。
ポケモンは当時ゲームだけでなく、アニメにグッズ、カードゲームまで幅広く浸透し、子供たちをトリコにしていた。
151という種類の多さにコレクター魂をくすぐられ、収集に明け暮れた思い出がある人もいるのではなかろうか…。
そう、あの頃、ポケモンは子供のためのコンテンツだった。
ゲームを買うのは結局誰なのか
ゲームを買うお金を出すのは、大人だ。
子どもが欲しがったとしても決定権は大人にある。
では、子供に向けたセールスと大人に向けたセールス、どちらが購入までの距離が近いのか。
当然大人だ。
資金力の高い大人に向けてマーケティングをすれば当然購入率や客単価も上がる。
25周年の時を経て、子供にも大人にもアプローチできるようになったポケモンというコンテンツは強い。
ポケモンユーザーの大人化&再会
時は過ぎ、かつてのポケモンユーザーは大人になった。
25周年だというのだから、当時小学校1年生だった子供も立派な三十路。
ポケモンは名前の通りポケットの中の思い出に過ぎず、今となってはなんの接点もない大人も多いだろう。
しかし、この一見ポケモンと接点を無くした大人たちに、子供ができたらどうか。
ポケモンとの再会が待っているのである。
近年の子供はYouTubeとのかかわりが深い。
アンパンマンやポケモンといった巨大なコンテンツとは自然に結びついてしまう。
アンパンマンもポケモンもアニメを見ていないのに、子供たちはその存在を知っているのだ。
そうしていつの間にか、ポケモンのグッズは我が家に侵入してくる。
ゲームセンターのガチャガチャ、
西松屋のおもちゃ売り場、
スーパーのお菓子売り場…
自然とポケモンは子供の物だけではなくなっていった。
ポケモンの制作陣はかつてのポケモンキッズ
ポケモンユーザーが大人になるということは、かつて遊んだポケモンを制作する側の世代も当然、当時のポケモンキッズたちに成り代わる。
熱狂したポケモンの制作を自分たちの手でできることになるということは…
つまり、作品愛に満ち溢れた制作陣になるのだ。
そして作品愛は何を生むか。
良質なコンテンツを生む。
さらに、同士に向けてコンテンツをアピールしてくる。
大人が忘れてしまった、あの気持ち
最近、ついにサトシはアニメの中でワールドチャンピオンシップスのチャンピオンに輝いた。
不敗の王者ダンデを倒し、チャンピオンの座を勝ち取ったのだ。
その不敗の王者ダンデのパートナーポケモンが「リザードン」なのである。
初期御三家ヒトカゲの最終形態。
アニメ中で必殺技として使われるのは、初期技の「だいもんじ」。
かつてのポケモンキッズが思いを馳せたバトルそのものが、アニメの中で繰り広げられた。
御三家を最終形態まで進化させた道のり、
ゲーム画面の中のポケモンの背中、
殿堂入りを果たしたときの気持ち…
それらを思い出すのには十分な演出だった。そして、「思い出した」ということは忘れていたのだ。
ポケモンというコンテンツを通して、私たち大人は、大切なことを忘れていることに気付くだろう。
今、取り戻すとき
さて、先日、25周年の渦中にあるポケモンが、新作ゲームを発売した。
テレビCMを見ても、大人に向けてアピールしていることがよく分かる。
まさに今、大人がポケモンのゲームをプレイすることには大きな意味があると思う。
最近何かに熱中した経験はあるだろうか。
コロナによる外出帰省や、不景気。息抜きと言えばスマホを眺めること。
世の中に期待することなど忘れてしまって、機械仕掛けのような毎日を繰り返す。
何かに熱くなり、夢中になり、ワクワクすることを、私たち大人は忘れてしはいないだろうか。
そんな今だからこそ、かつてのワクワクを取り戻すべきなのではないだろうか。
初めてゲームボーイを起動したときのワクワクを。
初めてのソフトを持ち帰る車の中で感じた興奮を。
ポケットの中の冒険を。
今取り戻すからこそ、意味があるのではないだろうかと
ポケモンの新作ゲームに思いを馳せる。
追伸
好きな時にゲームが買えて、好きなだけ夜更かしできる大人の特権をぜひ味わってみて欲しい。
年末年始、没頭してみるのも悪くない。
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