“年30回”打ち上げ…新産業に 本州最南端の町で今週末“民間初”の衛星打ち上げへ【報道ステーション】(2024年3月6日)

【残念ですが、🚀ロケット発射は..日程変更になりました!】
おすすめ度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
【🇯🇵日本初がいくつもあります!】
本州最南端に位置する和歌山県串本町。この地から日本の宇宙事業への新たな道が切り開かれようとしています。

9日に小型ロケット『カイロス』初号機の打ち上げが予定されています。

今回の打ち上げには“日本初”がいくつもあります。
これまでは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が主導でロケットの打ち上げや、人工衛星の軌道投入を行い、打ち上げ場所もJAXA専用でした。今回は、日本初の民間ロケット発射場で打ち上げが行われ、民間のロケットで、政府の小型衛星を搭載し、軌道投入に成功すれば、これも日本初となります。

この民間ロケット、最大のウリは、依頼を受けてから打ち上げまでの期間が、最短1年という点です。
東京大学大学院・中須賀真一教授:「衛星開発は“5~6年”じゃなくて“1~2年”の短期になりつつある。別のロケットで打ち上げ予定だったのが、なぜか政府ミッションが入って、後回しにされたり、ロケットの不具合が出て、打ち上げがしばらくできないこともある。打ち上げに“あぶれてきた衛星”を受け取るという市場もあるのでは」

ロケットに名付けられた『カイロス』。ギリシャ神話に登場する『時間の神』で、『時間を味方につけて市場を制する』という強い意思が込められています。

今回のロケットの成否は、“町の未来”にも大きく関わることになります。

打ち上げにあたり、有料の見学場が2カ所設けられましたが、合わせて5000人分の席が、わずか2日で完売しました。

町に多くの人が来るチャンスを逃すまいと、地元和菓子店は、ロケットをかたどった饅頭を販売しています。完成までに、4年の月日がかかりました。
儀平・丸山正雄製造部長:「僕が心を込めて作ったお菓子を、ロケットを見に来た人に食べていただき、ロケットや串本の思い出を感じてもらい、串本に来たいなと、良かったなと思ってもらえれば、うれしい」

ロケット打ち上げへの期待から、数年前に作られた『ロケット推進室』。周辺の自治体と協力しながら、打ち上げに関わるもろもろの調整や、イベントの企画などを担う部署です。

この民間ロケットは、一過性のものではありません。ゆくゆくは、1年間に30回の打ち上げを、串本町で行うことを見据えています。これは町にとって“大きな転機”です。
串本町ロケット推進室・東田一真主査:「どうしても田舎の町で、人口減少、少子高齢化の問題が大きくあるので、このロケットを機に経済や産業発展をしていき、雇用の創出などの影響が生まれて、ちょっとでも(少子高齢化に)歯止めが効くようになれば。今回の初号機が“ロケットの町 串本”と言われるきっかけになれば」

来月には、全国で初めて県内の公立高校に『宇宙探究コース」が新設されます。宇宙飛行士の採用試験に使われるホワイトパズルを使用したカリキュラムを通し、宇宙で活躍できる人材の輩出を目指しています。
“9年間JAXAに勤務”串本古座高校・藤島徹教諭:「串本町が、いま、観光と漁業で盛り上がっている町だと思うが、第3の柱として、宇宙ができて、それによって生徒も多く学んで、 そして、串本の町から外に出ていって、日本を背負って立つような、日本の宇宙開発を背負って立つ、そういう人材になってもらえればと。(Q.打ち上げは楽しみですか)めちゃくちゃ楽しみです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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