金の為なら台本さえあれば何でも描けると思ってた
お金がもらえるなら別にどうでもいいと
自分と作品を切り離して描けると
広告イラスト・広告マンガを描いていてそう思った
だってその絵に私の名前は出ない
だけど何かがすり減っていくのを感じた
でも別に今でもお金をもらえるなら何でも描ける
お金がないと生きていけないから
バイトで客と接して感じるストレスよりはるかに
生きやすいから
でも、どうしても描けないものが私にはあった
女性向けの不倫ものだとか
人が傷つくもの
ネットで当時流行ってたジャンル
それを描こうと思った
売れるから
編集が求めてきたから
でも無理だった
読むのはぶっちゃけ好きだ
やはり課金したくなるほどの魅力がある
でも自分で生み出すのはダメだった
母親を傷つける描写のある漫画も無理だった
私が本当に嫌なことだからだ
影では自分だって悪口を言ったり人を傷つけているのに
虫のいい話だが
わざわざこの性格のくそ悪いキャラを作り出して何になるんだと
手が動かなくなった
描きたい事があまり分からない中で
描きたくない事がわかるとは思わなかった
ナタでココのエサ