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【詩】「君がいうその罪がこの恋なら」

今まで何にも知らないままで時間を通り過ぎていた
ふと自分の心の中に虚しさを感じ立ち止まることがあっても
さほど深くは考えずに歩き直してた
だけど瞳の裏に涙がたまっていくようなそんな気持ちを
時を重ねるにしたがって抱え込むようになってたよ

そんな時に君に出会った
君を知り言葉を二人重ねて失いたくないという気持ちを
今こうして知っている

「悪いことだよね」
君がいうその罪がこの恋なら
人はみんな罪人だよ
一人でいるその寂しさを埋め合うように
人は人をいつだって求めているんだよ
ねぇ、それは決して罪なんかじゃないだろう?

心の何処かでつながりをもちたがっているんだろう
この世界にあふれるあらゆる現象がそうなっている
僕らはかなり不器用な種(しゅ)だね
微笑みながら愛しあえる人たちもいれば
争うことでしか感じられない人たちもいる

君を想うことが許されないことじゃないだろう?
僕の心は誰のものでもない僕だけのものだから
君を想うことを止めないよ

「駄目なことだよね」
君のいうその術がこの恋なら
人はみんな嘘つきだ
一人でいるその哀しみを癒したいために
人はいつだってそう探しているんだよ
ねぇ、それって素敵なことじゃないかな?

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