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タイ人の「死」への捉え方

※これはあくまで私がタイでタイ人と生活を共にし働く中で感じた事です。

タイに長く住んでいたので、タイ人のお葬式に行く機会が何度かありました。

その中でも大切な同僚や尊敬する上司の死に直面することがありました。聞いた時は呆然として胸がぎゅっと締め付けられます。

母親のように接してくれたある社員が癌になってしまった時。
私が仕事を辞めてからもその会社に出入りしていたので、時に抗がん剤で髪の毛が無くなってしまっても気丈に振る舞い、カツラの話をしてくれるような人でした。

彼女が亡くなったのが、ちょうど私が出張でタイに行く少し前。
LINE電話で訃報に接し、喫茶店で大泣きしたのを覚えています。

タイのお葬式は3日ー長い人だと数週間とあります。

「ジャオパープ」という所謂喪主が毎日変わるのですが
会社が仕切る日は、たとえば部署で仕切る日と、会社全体が仕切る日などがあったりしました。

お葬式当日。
会場に着くなり私はワンワンと泣いてしまったのだけど、私以外に泣いている人はゼロ。

むしろ泣いていると
「ほら、泣かないで。彼女は楽になったのよ。」
と言いながら、お寺で出されるお菓子を頬張ったりしている。

หลับให้สบาย 安らかに眠る

輪廻転生、そういう考えが根付いている国だから、死に対しての向き合い方が根本から違うなと思うタイ生活での出来事でした。

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