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京都新聞 俳句はいま 2021.2.8

神野紗希氏による『森の螢』のご鑑賞文が、京都新聞に掲載されていた。

奈良の句友から、お知らせいただいた。

神野氏は、『森の螢』を「世界と交歓する祝祭」という視点から鮮やかに論じられていた。

名取里美は第四句集『森の螢』で、社会、世界、私のトライアングルを組み上げた。(中略)                               〈ふりしぼる終の光を青螢〉〈奥へ奥へ闇ひらきゆく螢かな〉。現れては消える蛍は「コロナ禍に右往左往する間も、森の営みは変わらず、厳かにつづいている」(あとがき)ことの象徴であり、闇を負う世界の使者だ。<亡魂の螢の森となりにけり><みづうみへふぶく櫻となりたしや>、私もいつか蛍や櫻となりゆく。一個の生を超えた時空を、透徹する美意識が練り上げた。

神野氏の文章を一部抜粋させていただいた。

ありがとうございます、沙希さま!

神野氏も昨年、『すみれそよぐ』という第三句集を刊行。

すみれそよぐ生後0日目の寝息     紗希

妊娠、出産、子育ての難事のなかに、あたらしい鋭さで詩をすくいとった作品群のエネルギーがまぶしい。


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