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塩釜港から近い松島湾の離島で過ごす島時間。4つの島を巡る浦戸諸島をご紹介 【桂島編】

松島は日本三景のひとつとして有名ですが、
松尾芭蕉が詠んだ松島の風景は、いろんな角度から展望できる絶景があります。松島湾に浮かぶ島はおよそ260余もの島々が点在しており、
仙台駅からも近く気軽にいける離島があります。

浦戸諸島はどこにある島?

宮城県塩釜市にある浦戸諸島は、大小さまざまな島で形成されています。
塩釜市から近い離島で、最も近い桂島では塩釜港から20分程で行けます。
歴史ある島で、「浄瑠璃伝説(朴島)」や「石浜の鬼伝説(桂島)」など、
かつては源平合戦、弘安の役(元寇)など、合戦場の砦でもありました。

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浦戸諸島について
https://www.city.shiogama.miyagi.jp/site/urato/index.html#top_meguri

島の人口は全体でおよそ300人余(平成29年時点)
おすすめの時期は、春先かGWの頃。
浦戸諸島は4つの島で成り立っており、
桂島(かつらしま)~野々島(ののじま)~寒風沢(さぶさわ)の
3つの島をご紹介。
時間に余裕がある方は、朴島(ほうじま)まで行かれても良いでしょう。

マリンゲート塩釜までの交通方法

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電車利用:最寄駅は「本塩釜駅」になります。
仙台駅→本塩釜駅(仙石線)所要時間約30分。
本塩釜駅から徒歩約8分で、「マリンゲート塩釜(塩釜市営汽船乗り場)」に到着。駅から近いので楽です!

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車利用:駐車場があります(1時間毎に100円)
各店利用で1000円以上購入した場合は、2時間サービスになります。

ここでは、電車での行き方をご紹介します。

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本塩釜駅についたら、大きな魚がある「アクアゲート口」へ進んで下さい。
駅を出たら広い通りの道を進みます。(看板があります)
イオンショッピングセンターの隣なので、イオンを過ぎれば陸橋があり、
マリンゲート塩釜がみえてきます。

乗り場は1階です。
仙台駅を拠点にしても、1時間もかからず港に到着できるので、
日帰りでも十分楽しめます。

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浦戸諸島への乗り方

浦戸諸島へは「島歩きマップ」を入手しましょう。

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島への歩きかたは、このマップが頼りです!
英語のパンフレットもあります。

本塩釜駅構内、本塩釜駅観光所、マリンゲート塩釜券売機の所に
マップがありますので、まず、このマップを手にいれましょう。

【所要時間と料金】

塩竈 ⇔ 桂島:520円(往復1,040円)
塩竈 ⇔ 野々島:580円(往復1,160円)
塩竈 ⇔ 石浜:580円(往復1,160円)
塩竈 ⇔ 寒風沢:630円(往復1,260円)
塩竈 ⇔ 朴島:630円(往復1,260円)

ひとつの島だけを時間をかけて巡るのも良いし、
他の島を渡船で移動することもできます。
せっかくなので、桂島で降りて、各島を渡船で巡ることにしましょう。
小さい島なので、くまなく歩くことができます。

【乗り場】
ここでは他に、松島遊覧船も出ている所なので、間違えないようにしましょう。浦戸諸島は、「1番のりば」からです。

マリンゲート塩釜
http://www.shiogama.co.jp/marinegate/

浦戸諸島へ行く前の心得

いざマップを手にして船に乗ります!
が、浦戸諸島には飲食店もお土産店など何もありません。
最近、少しづつ観光化されつつありますが、何もない所が浦戸諸島の良い所です。

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自動販売機はありますが、唯一、桂島に1軒のお店(わせねで屋)があるのですが、他の島にはありませんので、飲み物、食事を用意してから
乗船することをおすすめします。

私は、近くにイオンモールがあったので、朝早くからやっていた為、
そこでお惣菜やおにぎりを買っておきました。
マリンゲート待合所にも売店はあります。

トイレは各島の待合所にありますので、問題ありません。

では、準備ができたら乗船しましょう!
100人ほどが乗れる大型客船なので、あまり揺れを感じることはなく、
移動中も松島の風景を眺めながら楽しめます。

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桂島を歩く:タブの森の松崎神社~海岸沿いの遊歩道

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まずは、一反木綿 のような形の桂島へ。
桂島は人口約122人。
浦戸諸島の島の中では大きな島です。
ここで降りる人が多く、釣りやバーベキュー、帰省や観光など、それぞれの目的で散らばっていきます。

ネコちゃんがお出迎え~。

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お竈様の松崎神社】

桂島には大きなタブの木がある「松崎神社」があります。
まずはそこを目指します。

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船を降りたら森の方へ向かい、「わせねで屋」という唯一のお店の前を通り、路地を進むと、大きな木と鳥居が見えます。

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由来は、塩釜神社の十四社の一座で祭神は、奥津比古老翁神、奥津比売老女神。(奥津彦、奥津姫のこと)
これは、「お竈様」のことを言います。

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塩を精製した人が島にやってきたことを伝えています。
塩釜神社があるので、藻塩焼きを教えた人の話しは塩釜周辺に伝わっており
その人は、神話に登場する「塩土翁」と伝わります。

「翁は、民に漁塩農桑の事を教え玉い、鹿島、香取の二大神が日高見の国御征服のとき、同時にこの地方に御降り、塩釜の浦にても漁農煮塩の道を民に教え玉いしとき、塩をお焼になる材料たる海草を、この桂島の藻根島において、 所属の神たちをして採取せしめ玉いしより、藻根の称ができたのであるという。」

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【松島湾を眺めながらの森歩き】

由緒ある神社の裏に行くと森の道が続いています。
看板は各道にあるので迷うことはありません。

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海岸沿いの森を歩くので、松島湾の展望が楽しめます。
海の森の雰囲気は、内陸の森と違いますね。
潮風を受けているためか、強い木々だな~と感じます。

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観月崎展望台の方は浜辺の方なので、そちらへ歩いていきます。

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桂島を歩く:黒松並木の海水浴~スイセンロード

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津波被害により松並木は少なくなりました。

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【浜辺で一休み】
堤防も津波の影響を考えて、すべての海側に設置されていますが、
展望を考えて低くなっているので、特に気になりません。

夏は海水欲の営業をしています。(現在の状況については確認して下さい)
7月中旬~8月中旬。ここで海を眺めながら一休み。

次は、石浜漁港へ向かいます。
石浜が、野々島を結ぶ渡船場となります。

【白菜採種の歴史】

白菜は、明治時代に中国から種が持ち込まれたものの交配がうまくいかず、
国内で種を採るまでには多くの苦労があったそうです。
白菜はアブラナ科アブラナ属で菜の花を咲かせる植物ですが、
他のアブラナ科の植物と交配しやすく、当時は純粋な白菜の種を採ることが困難だったのです。

種採りに成功したのは大正時代。
伊達家養種園の技師・沼倉吉兵衛氏が様々な実験を行い、
人工的に隔離した部屋で純度の高い種が採れたことをヒントに、離島での栽培を考え出しました。

そして選んだのが松島湾の浦戸諸島。
無人島だった馬放島(まはなしじま)で白菜の種のみを植えたところ、
純度の高い種が実ったのです。

※白菜のふるさと浦戸諸島
http://tsunagaruwan.com/team-wan-study/urato-hakusai

白菜採種記念

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『結球白菜が我が国で一般に栽培されるようになったのは、1900年代に 入ってからですが、中国の輸入が多く品質に問題があった。渡辺採種場は品種改良に取り組み、大正12年に浦戸村長を務めた 内海市五郎翁の協力を得て、この地桂島で採種を行った。その種は純度が高くたちまち栽培農家から掌握され、今は日本はもとより、 世界各地に普及している。』

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石浜へ向かう道は、こんなかわいらしいイスがありました。
海に向かって置いてありますね。
花々に囲まれながら松島の海を眺めることができます。
記念写真になりますね。
ちゃんと考えてくれてます!

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野々島への移動は、石浜という所です。
連絡すれば、すぐ船で迎えにきてくれるので助かります。
渡船は無料です。
桂島とはお別れして、次は野々島へ。

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歩いた所要時間:約1時間30分(休憩含め)

次は、野の島~寒風沢へ。


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