急に人が怖くなった
後ろ向きな世界に入り込むと
まるで自分の心が
正解のように感じる

あの時の自分は嘘つきだ
前へ進んでいくと決めたはずなのに
竦む足を持ち上げる事すら出来ない
素敵だと思っていた景色は
怖い 怖いと唱える度に
歪んだ景色になっていく

この流れる血は
色濃く残留する不純物の塊だ
その赤で描いた未来に
太陽が見えたなら
きっとそれは微かな希望なのだろう

余計だと思っていた
ありきたりな言葉さえも
誰かに言って欲しくなる
そんな言葉に僕は
この傷を隠しながら
ありがとうって言うんだ