アイ

夕焼け空を見る
僕はこの帰り道の間に
何回泣きそうになっただろうか。

君はいつも優しいね
今日言ってもらえた言葉だ
違う 違うと
つい 口から出てきそうだった。

誰かの為に生きようとして
僕は僕だけを考えていた
まるで嘘みたいで
その影が心を襲う度に
吐き気が止まらない。

歩けば歩くほど
世界が暗くなっていく
夜はいつも心にあるようで
姿を現すのは孤独の時だけだ。

大切な君には
嘘を付きたくなかった
君といる時だけは
この世界に暗闇なんてなかったと気付く。

傷に気付いてしまう事が
怖くて仕方なかったんだ
光の時間が続くはずないなんて
孤独の中 夜は今日も囁くんだ。

愛し方も分からないまま
君を抱き締める
震えて泣いて
僅かな光の中で
心の傷が癒える
顔は見れない
君はどうなの?