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ドラマ【95】名台詞集

2024年4月期テレビ東京月曜ドラマ「95」より、心に残った台詞をまとめました。
最終回まで、放送毎に当記事を更新していきます。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

第1話

世界は勝手にまわってる。お前は関係ない。

「朝、姉に言われた言葉が引っかかっていたんです。”一生そのままでいくのか”って。そんな日にあんな事件が起きて、人が死んで、女子高生は金を稼いで、こっちはチーマーにカツアゲされて。”世界は勝手にまわってる。お前は関係ない。”そう言われてるみたいで。」

「95」第1話 - Q(広重秋久)

成績優秀。品行方正。だけどこれっていうものもなく、淡々と過ぎていく毎日。
そんな中で1995年に地下鉄サリン事件が起きた日、突然奪われる命や変わる世界を前にした時の秋久の感情が表現された台詞です。
ぼやけていた世界、他人事のように通り過ぎていた世界、本当にこのままでいいのか。
この気付きから飛び込んだ世界で、秋久の毎日は一変していきます。

トラウマとかあったらちゃんと言って

「もしも嫌ならその名前は絶対に使わない。トラウマとかあったらちゃんと言って。」

「95」第1話 - 翔(鈴木翔太郎)

仲間になった秋久をどう呼ぼうか決めようとした時の翔太郎の言葉です。
名前の漢字「秋久(あきひさ)」を、「あききゅー」と読み、そこから「Q」というあだ名で呼ばれてきた秋久。
「オバQみたい」と揶揄う女子高生の前で、翔太郎は「嫌ならその名前は絶対に使わない」と当たり前のように本人に確認をしました。
第1話では、少しぶっ飛んだ人物のような印象で表現をされた翔太郎ですが、この一言から、周りにむやみに迎合して誰かを傷つけるような浅はかさのないキャラクターであること、また相手を真っ直ぐに見つめられる筋の通ったところがある翔太郎の性格が垣間見えました。
あだ名って、誰かがふとしたきっかけで呼び始めて、それがそのまま波及していくもの。
確かにそのきっかけには、その人にとってのトラウマがあるかもしれません。
嫌だなと思いながらも、周りに合わせて笑ってきたのかもしれません。
呼び方ひとつですが、こんな風に言葉をかけられる翔太郎は素敵だなと、とても印象の残った台詞でした。


その前に人が死んでるんですけど

「いや、ダサイとかじゃなくて、その前に人が死んでるんですけど。人が死んでるんですけど。今を生きるとか、かっこいい大人になるとか、その前にまず悲しもうよ。関係ないことにすんなって。」

「95」第1話 - Q(広重秋久)

地下鉄サリン事件を受けて、世の中や宗教、大人を小馬鹿にするような発言で笑い合っていた翔太郎たちに対して、秋久が声を荒げて叫んだ言葉です。
この感覚、そして、間違っていることに対しては自分の信念を持って声をあげられること、いつも口数少ない秋久が内に秘めた芯の強さが垣間見える台詞でした。
今、特にSNSが発達した時代、毎日のように流れる事件に感覚は鈍くなり、悲しみや怒りを抱くべき本質からズレてた議論や攻撃がされることがあります。
「その前にまず」という、秋久のまっすぐな言葉は、響くものでした。




以上、ドラマ「95」の名台詞集でした。

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