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ドギョムのお見送り会に行った

ドギョムのお見送り会に行った。行くまでの感情はこちらに書いたので割愛。


午前で仕事を切り上げて、自分がどこに行けばいいのかよくわからないまま呆然と昼食を食べ、とりあえずゆりかもめに乗り、お台場の景色を眺めながらビッグサイトに到着。さすがに早すぎるのでタリーズで適当に時間を潰す。私の顔はいまにも死にそうなひどい顔だったと思う。考えれば考えるほど不安しかなくて、怖かった。ドギョムの歌を聴くと落ち着かなくなってしまうので、やっぱり米津玄師のアイネクライネをずっと聴いていた。

オフラインイベント、向いてないかもって思った。こんなに胃をキリキリさせながら行くなんて、負担が大きいと思った。いや、それはドギョムが当たったからなんだけど。

他のメンバーが当たっていたら、もう少し気楽に参加できたのかもしれない。一生の思い出に!とわくわくしながら会場に行っていたかもしれない。でも、私が会うのは大好きなドギョムだから。それなりの覚悟が必要だった。生半可な気持ちで行ってはいけないと思った。


会場について案内が始まるのを待つ間も、心拍数が高いままだった。スマートウォッチで計測していたら後でデータを見てケラケラ笑えるのに。ようやく列が動いたので「MINGYU DK」の看板をくぐり、パーテーションで仕切られた奥のスペースに入ったあと、「DK」の列に並び直す。

思えば、ドギョムを好きになって「DK」というシンプルなアルファベットの並びが大好きになった。ドギョムを知らない人にはドンキーコング?って言われるけど。たった2文字、されど2文字。この文字列を見るだけで、胸が高鳴る。グッズを買うたびに目にする2文字。26文字あるアルファベットの中で、DとKが特別な光を放っているみたい。なんでもない文字だって、ドギョムを通せば特別になる。

ということを考えながら待機していると、本人確認スタート。入るとディノの列側がステージのようになっていて、そちらを正面に並ばされる。この時点でスマホは鞄の中に!と言われるため、直前に終わった1部のレポを見る余裕もない。ちらっと見たレポでは、剥がし強い、一瞬、話す暇ない、アクリル板が分厚くて声聞こえない会話できない、等々。不安になるレポしかなかった。

名前を呼ばれるのは諦めようと思った。聞こえないんじゃ仕方がない。ルダハートしながらドアヘ〜ッッッッって叫ぼう。とイメトレを始める。本当は「いつもありがとう、大好きだよ」と伝えたかったけど、ここはシンプルイズベストに……

そうしてお見送り会スタート(本当はこの前にトークがあるけど諸事情により後ほど書くよ!)。早くから並んでたので順番はすぐやってきた。パーテーションで仕切られたブースに入ると、前の女の子が笑顔で斜め向かいに手を振っていて、ああここにドギョムがいるんだと思った。

どうやってドギョムの前に出たのか覚えてない。数歩進んだらドギョムがいた。

あまりに臨場感がないので、終わった後ビッグサイト前のベンチで風に吹かれながら放心状態で書いたメモをコピペしよう


名札見てくれた!!!なちゅみ〜?って呟いてたのに被せ気味でドアヘ!!!ってルダハートしながら言ったから慌てた顔でハートさせちゃった ごめんねドギョマ(慌てた顔もso cuteだった chu!こんなオタクでごめん ドギョムの困り顔ってなんであんなかわいいんだろうね…)でもあの短い時間で名前を呼んでくれようとしてくれるドギョマがだいすきだよ

おはだつるつるなことしか記憶ない

本当に一瞬目が合った

目の前

脳の処理が追いつかない

身長とか感じる余韻もない

でも自然と見上げたあの顔の角度をなんとなく覚えている

夢?

夢だったのかも

これは都合のいい夢、まだハイタとかリハ見学の方が現実味あるよ ハイタは行ってないけどさ

ドギョムのなちゅみ〜?がずっと耳奥に残っている

あまりにも秒で、終わった時はああ何もできなかったな…って思ったんだよね でもあとから、あれもしかして名前呼んでた…?って気づいて その瞬間に反応できなくて本当ごめんドギョム でも放心状態で歩いてたら、私の名前を呼ぶドギョムのかすかな声がよみがえってきて あまりにも都合がよすぎて私が捏造した記憶かもしれない(オタク、存在しない記憶すぐ作るから)

あれはドギョムが私に残してくれた今日の思い出なんだねきっと

名前を呼ばれるってこんな嬉しいんだ…

ほんと慌てさせちゃったことだけが悔しい もっと笑顔で手を振ればよかった ああ…




あの、ほんと、マジで一瞬だった。









これで呆気ないと思わない方が無理だ。あまりに一瞬。秒。余韻もクソもない。泣く暇もない。実感を持てるほどの余裕もない。あたし本当にドギョムに会った???

思わず立ち止まってしまった私の肩をガッと掴んだスタッフさんの感触をまだ覚えている。あそこまでイメージ通りの剥がしを受けると逆に感動するね……

頭が真っ白のまま、ごめんなさいと懺悔しながら前方に注意を向けつつ歩きスマホで急ぎメモしたのが「名札見てくれた!!!なちゅみ〜?って呟いてたのに被せ気味でドアヘ!!!ってルダハートしながら言ったから慌てた顔でハートさせちゃった ごめんねドギョマ(慌てた顔もso cuteだった chu!こんなオタクでごめん ドギョムの困り顔ってなんであんなかわいいんだろうね…)でもあの短い時間で名前を呼んでくれようとしてくれるドギョマがだいすきだよ」だった。

ドギョムの前に立ったあの瞬間、自分が名前を呼ばれたとは気づかなかった。名前、呼ばれなかったな……と思いながら会場を出ると、ドギョムが私の名前を呼ぶ声がなぜだか蘇ってきたのだ(都合がよすぎる)

日本語を喋るときの、ちょっと声のトーンが上がるドギョムの声が好き。そのトーンだった。あんな一瞬でも、ドギョムは私の名札を見て名前を呼んでくれた。

貝殻を耳に当てて聞こえる波の音みたいな、かすかな音。たぶんあれは、あの一瞬の時間でドギョムが私に残してくれた魔法だった。だから絶対に忘れたくなかった。歩きながら何度も脳内で繰り返し再生した。歩きスマホがだめってわかってるけど急いでメモした。

もっと笑顔で反応すればよかった。手を振ればよかった。声が聞こえないと聞いて、何か動作をしなきゃ!と咄嗟にルダハートでドアヘ〜をしてしまった(なんかそれが1番伝わるかなと思って)。真正面で目が合った状態で受けるドアヘ。あとやっぱりドギョムの「ドアヘ〜?」が聞こえた。ああ、呆気に取られて終わってしまった。やっぱりオフラインで会うと、絶対に後悔してしまうから悔しい。ドギョムのこと、1ミリたりとも後悔したくないのに。


あとからちらっと他の人のレポを眺めていると、みんなアクリル板が分厚くて声が聞こえないと言っていた。私が聞いた声、幻聴?オタクの妄想?いつもの"存在しない記憶"を作り上げてる???真相はわからないけど、もし本当にあれがドギョムの声だったとしたら。ドームの後ろにもまっすぐ届くドギョムの声は、分厚いアクリル板を通してもそっと私の耳まで届くってことが、わかってしまった……。

ドギョムの声はやっぱり特別だ。ドギョムの声帯は、かみさまが特別につくったスペシャル仕様の声帯だと大真面目に信じている。時々、このアーティストの歌はこの人の声じゃないと満足できない、だからカラオケで歌っても全然楽しくない、それだけ特別な声を持っている人だ、と感じる歌手がいるけど、まさにそれ。ドギョムの声には、ドギョムにしか出せない倍音が含まれていると思う。あと、あのドアヘ〜の戸惑った顔は私の声が聞こえなかったからかも。同じアクリル板通しても、ドギョムの声は通るけど私の声は通らない……(マスクの有無もあるが)。よく通る声、うらやましい。シンプルにドギョムみたいに腹から声を出してみたい。誰か私と山びこ体験でもしに行きませんか?


話が逸れた。そして1個、確実な収穫があった。あんなに緊張していたのに、本人確認を終えてイベントが始まるのを待つ間、私は猛烈に「ドギョムに会いたい!」と思ったのだ。とっても単純に。シンプルに。ドギョムにもうすぐ会える、はやく会いたい、というあの気持ちが、何よりも私にとっての『答え』だった。「好き」という気持ちをどうにか理解しようとこねくり回す私に、ドギョムは単純明快な、限りなくポジティブな気持ちを思い出させてくれた。だからかな、あんなに呆気なかったのに、帰りの電車でこれを書いている今、なぜだか心がぽかぽかしている。



もう一つ。実は私の参加した2部のトークが、ドギョムとバーノンだった。

BGMが突然大きくなり、Fxck My Lifeが流れてオタクがキャ〜?!となる中、「이런 빌어먹을 세상♪」とマイクを通して聴こえた声はドギョムの歌声だった。これも私の記憶違いだったらごめん案件なのだが、姿より先に声を認識した。お見送り会前にトークでドギョムを見た。嬉しさであの時は感情がぶっ飛んでたけど、よく考えたら13分の2の確率。お見送り会は6部までだから、それでも6分の1の確率だ。

多分前に並んでた子もドギョムペンで、顔を抑えて喜んでいた。これからドギョムに会うのにさらにトークも聞けるドギョムペン、みんなで幸せになろうな。

思えばあれは奇跡だった。お見送り会が当たっただけでも奇跡なのに、さらにトークでもドギョムが来るなんて、間違いなく奇跡だった。

私のなんてことないつまらない日常に、SEVENTEENは奇跡を与えてくれる。「13人もいるとランダムグッズが大変で〜」とネタにしてしまうことがあるけど、ランダムグッズは1番身近な奇跡だと思う。13分の1の確率でドギョムが来る。アルバムを開けば13分の1でやって来るトレカ。なかなか簡単には集まらない。ラキドロだって、当てるのも大変なのにそこから13分の1の壁を乗り越えて推しを引かないといけない。その壁が高いから、みんな交換やメルカリを使って推しを手に入れる。

FMLを買ったとき、あんなにたくさん買ったのに店舗別特典のカードでドギョムが全然出なくてめそめそ泣いた。そしたら翌日、有給を取って並んだHMVでラキドロが当たり、開けてみたらドギョムだった。びっくりした。

たかがトレカ、されどトレカ。トレカなんてただの紙なのに、自分の元にやってきた紙切れはなぜだか突然、特別なカードに変わる。

帰り道でトークのことを思い出しながら思った。奇跡は何度だって起こる。ラキドロも、お見送り会も、トークも。私がSEVENTEENを好きな限り、そして私がそれを「奇跡だ」と信じる限り、また次の奇跡がやってくる。


お見送り会が当たったとき、「もうこんな近くでドギョムを見れないかも、どうしよう」と思ったのは杞憂だった。だってまたドギョムに会いたい。次がいつかなんてわからないけど、また奇跡が起こるのを待てばいい。私はこういう精神論めいたことを考えるくせに運についてはかなりドライで、「当たるときは当たるし当たらん時は当たらん」と思っている。ので、「信じれば当たる!言霊!徳を積む!」とかは別に言わない(言うときもあるけどそんな本気じゃない)。私がドギョムを好きでいる限り、いつか(いつか)その瞬間は来るから!!

ま、ウスムコ(Japanese ver)で歌ってますからねドギョムが「最後なんて言葉いらない」って。私はつい「最後」に想いを馳せてしまう人間だけど、今日はすごくこのドギョムのフレーズを信じられたよ。ありがとうドギョマ。これからも大好きだよ。




最後にこの2日間、ずっと再生していたアイネクライネの歌詞で締めましょう

目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや

あたしの名前を呼んでくれた