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ゆるSF好きが観たNetflix「三体」


こんな楽しみ方で観た

こんにちは!なんだか最近、ドゥニ・ヴィルヌーヴ版「DUNE 砂の惑星パート2」が公開したり「猿の惑星」の最新作の公開が控えていたり、SF界隈が熱いですね!難しい事はわかんないけどSFっぽい物があると引き寄せられる、ゆるゆるSFファンの私も毎日少しずつ観てNetflixドラマ「三体」全8話観ましたー!
原作は発売当時かなり話題に上がり、そこから現在に至るまで本屋さんで平積みで並べられていたので知ってはいましたが、なんか勝手に宗教っぽいし読むなら「老神介護」が先かなーと思って特に手に取る事はありませんでした。
しかし、ドラマが!面白かった‼︎
正直3話まではハズレかもと思っていましたが、人間電卓のシーンからどんどんSF好きに刺さる設定のオンパレードで8話まで秒でした。

今まで、マトリックスやインターステラー、イミテーションゲームなどにハマって考察などを探していると、必ずと言っていいほど量子物理学の話がでてきて、その都度浅ーく調べたりしてた知識がドラマの設定として練り込まれていて、ストーリーよりも「あ!これ知ってる!」的な楽しさがありました。

そんなゆるSFファンが無知なりにビビッときたことを思ったままに吐き出したい!
ストーリの解説とかでは全くなく、「三体」を観て感じた好きなSF設定だと思ってもらえれば・・・

マトリックスから沼った量子力学的な世界

まず私がSFにどハマりしたのはキアヌ・リーブス主演の「マトリックス」を観た時からで、今でも一番好きな映画を聞かれたら必ず「うーん、一番って決められないけどぉーやっぱりマトリックスかなぁー」っとうざめに答えています。
「マトリックス」の魅力は100でも200でもあるのですが、一番はどんなSF作品より実際に現実で起こっていてもおかしくない(気付けない)ところです。

ここで「マトリックス」の簡単な世界観の解説を。
遥か未来、人間は完璧にロボットと主従の関係を結び生活してきましたが、一台のロボットの反逆行為から、太陽をエネルギーとして動くロボットを根絶やしにする為、人間は空を雲で覆ってしまいます。しかし、ロボット達は人間の体内に流れる電気信号のエネルギーを奪い生き延び、人間対ロボットの戦争に発展し、人間はロボットに負けてしまいます。そしてロボット達は人間をエネルギーとして量産し、量産された人間は生まれてから死ぬまで、ロボットがプログラミングしたマトリックスという仮想現実の世界で現実に気づく事なく暮らしていく事になりました。

「マトリックス」はそんな世界の中、仮想現実から抜け出し、現実に目覚めた一派とロボットの戦いのお話です。

おい、どこが現実に起きてもおかしくないんだよ!とツッコミの声が聞こえてきますが、まだここからですから!ちょっと待って!

「水槽の脳」という有名な思考実験をご存知でしょうか?
簡単に言うと、人間の知覚って全部”脳”によって処理されてるから、脳だけになっても、もし”脳波”を外部からコンピューターかなんかで操作する事が出来たら、シュミレーションの世界リアルと思い込み、自分が”脳”だけの存在だと気がつけないよね。
みたいな話です。多分。

まんま「マトリックス」なのですが、私がこの思考実験と合わせて知ってると妄想が膨らむ実験があります。

量子世界での法則

その実験を知ったのは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「イミテーション・ゲーム」を観てアラン・チューリング関係(で猿でもわかりそうな)本を読んでいた時の事です。
「イミテーション・ゲーム」はコンピューターの父と呼ばれるアラン・チューリングがドイツ軍の暗号「エニグマ」を解読する機械を作るお話です。

「三体」でも3話でニュートン卿と一緒に人間電卓作ってるチューリング教授がいましたよね。(あの人間が0と1の代わりに白・黒で計算してるシーン何やってんだろと思った方は是非マインクラフトで同じ様な仕組みで電卓作ってる動画があるので見てください。おもろいです。)
量子コンピューターの本を読んでいた時に知った「2重スリット実験」
これまた私というスカスカ脳みそフィルターを通して簡単に説明すると、今まで物理の世界の正解は一つしかなく、同じ条件下では同じ結果が出る事が常識でした。
しかし、物質の最小限の単位の量子の世界では同じ条件下だとしても、観測者がいるかいないかで結果が変わるっぽいぞ。あれ常識が通じない世界がミクロの世界にはあるのでは・・・?
みたいな話だったと思います。

この実験を知った時私のSF妄想が爆発しました。
ゲームを作る時にデーター容量を削減する為に、プレイヤーの視界に入った物を限定にグラフィックを書き出すのと同じ様に、人間の観測があったところのみ世界を作ってる5次元人の神様的な存在か、物理法則があるとしたらめっちゃロマンがやばくないですか?

多分、本来の実験の意図とは全く見当違いな発想だと思うんですが、
私たちはマトリックスと言うシュミレーションの中で、二重スリット実験というシュミレーションをしてバグとして観測者の有無で計算結果が異なってる。って方向で妄想したい。私的には。

すごい「三体」の話からそれまくったのですが、”高性能ゲーム機””星が瞬きする”とか”監視カメラや見えてる物が編集されてる”設定は「マトリックス」を連想しました。
5話目の三体と地球にあるソフォンが通信しあうよーみたいな説明ネタの「量子もつれ」はインターステラーに量子テレポーテーションにも使われてて面白いので検索してみてください!私にはちょっと説明できません!

大好きなR-TYPE

最後に私が「三体」を観て一番興奮したのが、機体を軽くしないといけないから搭乗者が脳みそだけになるって・・・R–Typeの設定まんまー!しかも人工冬眠機能付き!

R-Typeは1987年に発売されたアーケードシューティングゲームです。
クトゥルフ神話的な見た目の化け物と異層次元空間で飛行型戦闘機に乗って戦うのですが、
機体の軽量化と異次元での肉体的負担を抑える為、パイロットはシリーズ1で脳だけ、2は四肢切断、3は14歳で成長を止められた成人女性が戦ってるというド畜生な設定で、その他の世界観から何まで、ホラーSFファンに刺さる内容となってます。
このゲーム好きって言うと、ミッドサマー好きって言うのの50倍やばいやつだと思われるので、隠してたんですけと、世界的ベストセラー小説がやってんだから、問題ないよね。

脳みそだけで、宇宙に!行くのはずるいって!
もうそれだけで優勝でした。

最後に

まとめると、「三体」見る前に量子力学をググったらさらに面白いと思うよ!って話でした!
ここまで書いといてなんですが、上記書いた科学的な事は全く事実確認とってない無責任な物になります。私が知識として吸収していい様に妄想して出力したSF(すこしふしぎ)な戯言だと思って読んで貰えればと思います。

SFの楽しさは観て、読んだ後にある!

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