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樹の皮を剥ぎながら思いだす。

現在私は、佐比内の師匠の畑でぶどう修行をしています。
12月〜3月の今時期は、剪定作業。ひたすら枝を切り落としたり、樹の皮を剥いだりしながら、師匠、武さんとの出会いを思い出していました。

たけしさんとの出会い

私が武さんに初めてお会いしたのは、ちょうど2年前。佐比内にある唯一のお店、紫波ふる里センターという産直の隣にある、レストランぶどうの樹でした。
まだ佐比内に引っ越してきたばかりだった私は、「とにかく佐比内の人と知り合いになりたい」という思いで、産直のSNS運用のお手伝いを始めました。
紫波ふる里センターのInstagramはこちら↓

ちょうどその日も、産直のSNSに載せる写真を撮りに産直に行き、店内で写真を撮っていると、、、
ガラス越しに隣のレストランぶどうの樹から、こちらに向かって手を振っている人が!いつもお世話になっているご近所さんがお茶っこしていたようです。
するとその方から電話がかかってきました。

「今一緒にお茶してる人、なっちゃんに紹介したいからこっちおいで〜」

そうして紹介してもらったのが、武さんとの出会いでした。
急遽お茶っこに混ぜてもらって、武さんに自己紹介をしました。
ぶどう畑でバイトもしていて、将来はここでぶどうをやりたいと思っています。
すると、
「うちのシャインマスカット、研修がてら一本貸してあげるよ」
と武さんは言いました。

えええええ!いいんですか!!!


その1週間後、武さんの畑に行き、ちょうどビニールかけをしている様子を見学しました。
なんて大きなハウス!
脚立でも届かない高さに登り、骨組みの上をすいすい歩いてビニールをかける武さんとその仲間たち。かっこよかったです。
合間の休憩時間、
「この樹、なっちゃんに貸すから。何か目印をつけていいよ」
と言って、立派な樹ばかりの畑の中に、ひょろっと立っている、まだ若木のシャインマスカットの元へ案内してくれました。
それはまだまだ立派な実はつけないけれど、しっかりと根を張ろうとしている育ち盛りの赤ちゃんシャイン。
私はその樹に、「なつかのシャインちゃん」と名札を下げ、一年を通して手をかけさせてもらいました。


なつかのシャインちゃん

こうして、武さんのもとでなつかのシャインちゃんをお借りし、立派なぶどうを作るべく修行の日々が始まりました。

産直でたまたま出会って、初対面なのに「樹を一本貸してあげるよ」と言ってくれた師匠。見ず知らずの怪しげな若者に、さらっと大事な樹を貸してくれるなんて、、、心の広さと余裕が半端ない。
今では私にとって、本当に大切な出会いとなりました。

自信を保つため

突然noteに自分のことを書き残すことを始めましたが、改めて、書くためにいろんなことを思い出したり、自分を振り返ったりしています。去年の冬最大に落ち込んでいた時は、自分のやってきたこと全てに自信がなくなり、何もできなくなっていました。今回は、(何があったかは書ける範囲で後ほど書きますが)タイムリミットが差し迫っていることと、チェコに行くこと自体は楽しみすぎるイベントなので、もう止まっている暇はなく動きまくっています。この先には楽しい旅が待っているということが一番のモチベーションです。
物理的に動いていることもですが、こうやって自分を振り返ってみることで、自分的に、
「案外色々やってきたじゃん。頑張ってるじゃん」と肯定して挙げられて自信を保ててるな、と我ながら思います。
「何かしら動くことをやめない」が、自分を保つコツですが、「たまにはちゃんと止まる」も自分を保つために必要です。


次回は、
紫波のぶどう畑の一年の様子。
チェコのぶどう畑の様子はどんなかな?
の二本立てでお送りします。ごきげんよ〜。

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おかもとなつか、チェコに行けるの!?
🇨🇿チェコ行きまで…あと47日✈️




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