見出し画像

【難聴エッセイ】難聴のこと、どう思ってる?

(2021年12月、Instagramで投稿した記事です)


「難聴じゃなければ…」
「聴こえたら、もっと楽しめることが沢山あるのに…」
昔はよくそう思っていたな。
そう思わざるを得ない出来事があるたびに、
落ち込んで、自分を卑下して、自分から厚い壁をズコーンと打ち立ててた。
何をするにも誰とかかわるにも、難聴であることがいつも付いてまわってきて、それを言い訳にして現実から逃げていた。
つまり、自分の障害のことを全然受容できていなかったってこと。



「難聴で良かった!」「自分は難聴だからこそほかに特別な力がある!!」
…なんて、無理に思おうとした時期もあったけど、障害を受け入れているようで、本心はそうじゃないような。それこそ目を背けているような。論点をずらしてるだけで、根本的解決にはなってないような。だから私にとっては、その考え方はどうもしっくりこない。

自分の才能を、特別かどうかを
難聴あるなしで考える必要はないよな。





月日を重ねて、今は、「難聴じゃなければ」も、「難聴で良かった」とも思わなくなり、
必要以上のネガティブでも、無理矢理なポジティブでもなくなりました。

「自分をかたちづくるいろんなパーツの"一部"として、"難聴"というピースがある。」そんなふうに思うようになりました。

私にとって、難聴であることは、やっぱり大変!!
どこに行くにも誰と話すにも、思うようにいかないことがたくさんあって、難聴じゃない方がそりゃ楽さ。

でも、コンプレックスはコンプレックスのままでいいじゃないか。無理に美化する必要はない!
この困難を当たり前に受け入れて乗り越えていくのが、私の人生なんだ。

みんなみんな、いろいろあって大変なんだから。
それが私にとってはたまたま、難聴だっただけ。

難聴である方々が、どうか難聴であることを当たり前のこととして受け入れて、生きていけますように。

---

↓Instagramでいただいたコメントです
ありがとうございます🥰

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?