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flow.


「地図さえない それもまた人生」


あの昭和の大スター美空ひばりさんの名曲のひとつ「川の流れのように」に登場する1フレーズです。ひばりさんの歌の数々は聞くと今まで歩んできた過去を再び振り返れたり、将来のことを考えている自分の心の荷がふと降ろせたり、頑なになった心を解いてくれる素敵な曲ばかりですよね。ひばりさんの声がまた心に染みます。


若い方は「秋元康さん」と言えばAKB48の仕掛け人だとか、若い女の子を商売にしている多彩で豪快なプロデューサー的なイメージがあるかもしれないのですが、(確かに私たちの時代のおニャン子クラブも秋元さんでしたが)、昭和の大スター美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」の作詞家は同じ「秋元康さん」です。本当にいい歌詞です。。1年ほど前ですが、NHK「インタビューここから」で秋元康さんが美空ひばりさんに歌詞を見せたときのエピソードを語られています。以下記事を抜粋させて頂きました。


秋元氏は、美空さんから「これいい詞ね」「人生っていうのはね、川の流れのようなもんだ」と、詞の内容に共感し、褒めてくれたとか。さらに秋元氏は「ふと、『でも秋元さん、どんな川もね、最後は同じ海にそそいでいるのよ』っておっしゃった」「そのときに、すごい深いことをおっしゃるなとは思いましたよ」「でも、それが最後の歌になってしまった」と告白する。のちに美空さんの訃報を聞いた秋元氏は「同じ海にそそいでるのよ」という言葉を思い返し、考えさせられたという。秋元氏は「人の数だけ川はあるかもしれないけれど、でも最後はみんな同じ海にそそぐんだなっていうのが、なんか深く感じましたね」と吐露していた。


最後はみんな同じ海に注いでる。。。そんな想いも込めて歌われていたのですね。

平成元年に亡くなられた美空ひばりさんの最後の曲「川の流れのように」。ひばりさんと同じ誕生日のチビ娘と登校中に雪景色の川を眺めていたら、ふとこの曲が頭に流れてきました。平成最後の冬に聞いても深く心に染み渡ります。。

人生そんな時もあれば、そんな人もいて、そんな時もあり、思い描くどおりにはいかないものです。この先の人生の計画を細かく決めて前に進むというよりも、「地図さえない それもまた人生」これから次に起こる出来事を楽しみにするくらいの余裕を持って流れに身を任せていけたらな。なんて、青いせせらぎを聞きながら物思いにふける寒くも暖かい朝でした。






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