【追憶】48歳退職への日々221130

(この記事は、いずれ同タイトルで描く漫画の原作になります)

2022年11月30日

夜勤専属になり10日が過ぎた。
4か月の深夜勤務、まだ始まったばかりなのに体はボロボロだった。
体が慣れず、昼間にほとんど眠れないのだ。つまり毎日ほとんど寝ずに過ごしていた。
これまでも夜勤の日は睡眠不足なまま翌日を迎えてきた。
20代30代まではそれでもすぐに通常生活のリズムを取り戻したが、40代後半となった今、器用にペースの切り替えができず、昼間に寝て夜中に働くという生活がしんどくてたまらない。

21時から翌9時までが勤務時間。このうち1時から4時は、ほぼ待機時間となり仮眠もとって良いことになっている。といっても仮眠施設があるわけではなく、事務所のデスクのイスを並べて横になるくらいが精一杯。椅子は小さく、くるくる回るいわゆる「デスクのイス」なので寝心地とかいうレベルではなかった。こんな寝床だし、何かあれば即対応しなければならない緊張感で、ほとんど眠りには就けない。
帰宅するのが10時前。家族が返ってくる16時までは眠れるわけだけど・・・そんな器用に眠れるわけがない。布団の中でもぞもぞとしている内に夕方になってしまう。家族が帰ってくれば、もう布団にいても眠りには就けない。ぼんやりと起きて夕飯の支度をしたりする。

こんな勤務を5日間こなし、2日休みを取る。
休み1日目は9時まで夜勤だったので、休みとはいえ帰宅時にはほぼ半日が経過している。いつも通り、布団に入っても眠りはやってこない。断続的に1時間とか30分とか眠り、夜中は夜中でいつもの癖で体が眠りにつけず、休んでるんだかなんだかわからない。
休み2日目でようやく昼間に目が覚め、夜眠れるようになる。布団ってこんなに幸せなんだ、とか思いながら。
でもその翌日はまた21時から夜勤であり、ぼんやりとした頭で1日を過ごすことになる。

1年たって思い返し、よくこんな日々を4か月も過ごして、大きな体調変化や自動車事故など引き起こさなかったものだと思う。

世の中に夜勤の人たちはたくさんいるのだ。その人たちは夜勤であっても生活していけるペースを持っている。自分もペースを構築せねば・・・とは思うもののなかなか日中は眠りにつけず。結局これは退職する3月まで改善できず、合計しても2-3時間しか眠れない日々はこのあと4か月ずっと続いていくことになる。

睡眠が不足するとどうなっていくか。身体よりも精神の方がゆがんできて、まともな思考ではなくなってくる。

25年間、それなりに情熱を捧げた職場。たった1度出向を拒んだだけで給料を10万も下げられ、新卒社員よりも下に降格され、夜勤に追い込まれ、退職までの4か月を過ごす。
恨むまい恨むまいと必死に自分に言い聞かす。25年間お世話になった会社への最後の恩返しなんだ、と思い込むことにする。
それは聖人君子を気取っているからではなかった。あまりに自分が惨めだから、悲しすぎるから、あくまで自分はこの状況を自ら選択したんだという風に思い込みたかったから。恨むまい恨むまい。。。

もう、この考え方自体が異常。すでに精神病んでると思います。恨むのが正常だったと思う。「社畜」というやつだな。最後まで。
明らかにこんな仕打ちはおかしい。

恨むまい恨むまい・・・

しかし、寝不足で正常ではない思考回路はときどきとんでもないことも考える。
どうしたら、会社に復讐できるだろうか・・・
そうだ・・・最終日の朝にはこの事務所で首つってやろうか・・・!

夜勤は完全に一人です。今思えばとても危険な状態にあったと思います。
3月20日の退職日まで、まだ4か月近くあります。寒い冬はまだこれから。
24時間寝ているような起きているようなぼんやりとした日々は、始まったばかりでした・・・

(続く)

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