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【食レポ】日比谷の上海料理店に行ってみた

みなさんお疲れ様です。
四川も好きだけど上海も好きな夏木です。

辛い物ラヴァーとしてはやはり四川料理に行きがちですが、上海料理の上品さにも惹かれます。
今回は日比谷にある上海料理店に行ってみました。


中国料理 礼華らいか 四君子草しくんしそう

店名の「礼華」は儒教の教書・礼記らいきの「すべての礼は飲食に始まる」から、「四君子草」は中国の春夏秋冬の代表的な植物「蘭・竹・菊・梅」を君子くんしに例えて称賛した言葉から取ったそうです。

伝統的な上海料理をベースにしながら季節感を盛り込んだヌーヴェルシノワのお店。

なおヌーヴェルシノワとは、本来の中国料理のように大皿に盛った料理を複数人でシェアする形ではなく、1人分ずつコースで提供されるスタイルのことです。
フレンチの盛り付けや技法を取り入れている場合も多くあります。


日比谷ミッドタウン3Fにあり、向かいは以前レポでもご紹介した「そばがみ」さんです。


今回はスタンダードなランチコース(6品)を頂きました。
以下メニューと食レポです。


前菜5種盛り合わせ

左から、杏の甘酢漬け・真鯛・才巻海老・チャーシュー・筍の青ネギソースがけ

まず感じたのは、素材の味をすごく大事にしているんだな、ということ。
後で知ったのですが、旨味調味料は一切厨房に置いていないそうで。
良く言えば非常に上品なお味だけれど、人によっては物足りなく感じるかもしれません。


海鮮2種のチリソース炒め

パリパリに揚がった春巻の皮の中に大海老と烏賊、上に乗っているのは揚げた芽キャベツです。
まずビジュアルが素晴らしいのは言うまでもなく。
驚きなのは、このチリソースです。

通常「エビチリ」は甘辛いソースが定番ですが、こちらのチリソースは甘さ控えめでスパイスが前面に出てきます。
「辛い」と感じるギリギリ手前の、まさにチキンレースを制した辛味ソース

そして分厚く柔らかい烏賊には丁寧かつ大胆に切り込みが入っており、しっかりソースが絡む工夫が為されています。
今まで食べたチリソース炒めの中で間違いなくナンバーワンです。


「あさの豚」黒酢ソース

栃木県産の「あさの豚」は、週80頭しか出荷しない高級ブランド豚です。
甘味と酸味のバランスが完璧なネットリとした黒酢ソースが絡んだ豚肉は柔らかくて本当に美味!
アスパラやそら豆などの春野菜が添えられているビジュアルも美しいです。


海鮮揚げ春巻きと蒸し点心2種

左から、ニラ餃子・もち米入り焼売・海鮮揚げ春巻き

もち米のモチモチ感とお肉のジューシーさがたまらない焼売。
春巻きは本当に熱々なのでお気を付けを!(猫舌)

ニラ餃子は、ちょっと不思議な味でした。
多分何かの中華系スパイスだと思うのですが、もしかしたら人を選ぶかもしれません。


桜鱒と明日葉の翡翠チャーハン

チャーハンが提供される前に「お腹の空き具合によって量を調節いたします。もしいっぱいでしたら少なめで提供もできます」との有り難いお申し出が…!
でも「普通でお願いします」と言っちゃいました。
だってめちゃくちゃ美味しいかもしれないし…!

結果、めちゃくちゃ美味しかったです。
桜鱒がビックリするほど香ばしくて、これは一体何故なのかと想像を巡らせました。

おそらく皮面を炭火で焼き、身に香ばしさを移してから皮を取り除いてチャーハンに入れているのではないかと予想します。
全然違ってたらごめんなさい。

パラッパラであっさりとしつつ明日葉のアクセントが効いている、コースの〆に相応しいチャーハンです。


やわらか杏仁豆腐

柔らかすぎてスプーンから逃げて行くぐらいトロットロの杏仁豆腐
ミルク感強めなので、杏仁独特の風味が苦手な人でも食べやすそうです。


総評

乾杯スパークリング付きランチコースでひとり¥5,000也。
本格上海料理6品に乾杯ドリンクと食後の中国茶まで付いてこのお値段はかなりお得だと思います。

個室があるので会食やビジネスユースにも向いてますし、何よりサーブマナーが素晴らしいです。
会話を邪魔しないタイミングでの声がけや、料理の丁寧な説明など。
接客に対する教育が徹底されていることが窺えます。

次回は名物のフカヒレ姿煮込みと北京ダックを是非とも食したいです。
秋には上海蟹コースもあるとか!

大事な日の訪問にも自信を持ってオススメするお店です。
ご馳走様でした。


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