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ケイちゃん、老害と戦うの巻

みなさんお疲れ様です。
挨拶回りをしながらみなさんのお正月記事を存分に堪能した夏木です。

ひとりで過ごす人。
ふたりで過ごす人。
家族と一緒に過ごす人。

帰省したり海外で過ごしたり、本当に色々なお正月があるんだなぁと楽しく読ませて頂きました。

あと、意外と紅白を見ながら過ごした人が多くてちょっと驚きです。
年々視聴率が下がっていると言われていますが、結構みなさん見てるんですね。

さて本日はみんな大好きケイちゃんのお話。
やったね!

今回は恋愛話ではありません。
なんと先日ケイちゃん、電車で老害と戦ったそうです。



どうしても座りたい日ってあるよね

その日。
ケイちゃんは仕事でクタクタに疲れていた。
だから家に帰る電車に乗り込んだ際、優先席がひとつ空いているのを見つけて迷わず座った。

ここで読者の中には「若くて健康な女子が優先席に座るとは何事か」とお怒りになる方もいるかもしれない。

だが私は、優先席は本来誰が座っても良い席だと考えている。
これに関しては以前記事にまとめたので気になる方はこちらをどうぞ。

席を確保したケイちゃん。
片耳にイヤホンをして音楽を聴きながら、スマホでお客様の予約問い合わせなどのページを確認していた。

するとドアが閉まる直前に、ひとりの男性が車内に乗り込んでくる。
年はおそらく60代か70代ぐらい。
小柄で片手に新聞を手にし、満席の車内をキョロキョロと見渡し始めた。



人はそれを老害と呼ぶ

男性はしっかりとした足取りで真っ直ぐに優先席へ向かってくる。
この時ケイちゃんの隣には20代ぐらいの女子が座っていた。
その女子の前に仁王立ちすると、男性は言い放つ。

「おい、お前。若いくせに座ってんじゃねーぞ!」

なんと、座っていた女子に向かって直接文句を言い、立って席を譲れと言い始めたのだ。
女子は怯えた様子で席を立ち、隣の車両に逃げていった。

静まり返る車内の空気などお構いなしに、彼はどっかりとケイちゃんの隣に腰を下ろす。
彼女は思った。
これは老害だ。

間違いない。
なんならWikipediaの「老害」の項に具体例として書き加えてもいいぐらいの、どこに出しても恥ずかしい老害だ。

つらつらとそんなことを考えていた時。
「おい」と男性が今度はケイちゃんに向かって話しかけてきたのだ。



絶対に負けられない戦いがそこにはある

「お前も立て。年長者に席を譲れ」

車内の空気がピンと張り詰める。
ケイちゃんは一瞬固まった後、光の速さで自分の対応について演算し始めた。

もしここで隣のジジイへ振り向いてしまったら、私も立って席を離れることになる。
だがそれは老害に屈するということだ。
何より私は疲れているのだから絶対にこの席を手放したくない。
今日は予約時間の変更があってお昼ごはんも抜きだった。
よし、無視しよう

鉄の女・ケイちゃん

彼女は耳を出した右側にイヤホンをしており、左側は髪の毛で隠れている状態。
つまり傍から見れば「音楽を聞いているため老害の声に気付いていない」という風に見ることが出来る。
ここに勝機を見出したのだ。

相変わらず隣のジジイは「おい聞いてんのか!」「まったく最近のやつは…」などとぶつくさ言っていたが、すべてシカトした。



ケイちゃん大勝利

やがて老害は自分の降りる駅に着いたのか、悪態をつきながら電車を降りて行った。
車内がホッとした空気に包まれる。

ケイちゃんもひっそり息を吐いたが、急に不安になってきた。

もしかして、これ私のほうが炎上してたりしないよね?

昨今は電車内や街中でトラブルがあると、大抵動画撮影されたりTwitterで報告されるものである。
怖くなったケイちゃんは電車の路線やキーワードを入れてエゴサーチし始めた。

すると、どうやらそれらしいTweetが数件見つかった。
だがどれも「老害に絡まれてる女の子かわいそう」「席立てとか無茶苦茶なこと言ってる老害、無視されてて草」など、特に自分を批判する内容ではなかったので安堵する。

退かぬ。
媚びぬ。
省みぬ。

そんなサウザーの魂を受け継いだケイちゃんが生み出した素敵なネイルです。

バレンタイン・ハート


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