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お腹の音が鳴り響く率が高すぎる

みなさんお疲れさまです。
いつもグーグーお腹が鳴っている夏木です。

私は何故かお腹が鳴りやすく、特に静かな場所で鳴り響かせて大変恥ずかしい思いを味わい続けている。

「なに?お腹空いたの?」
「すんごい音したよw」

ちょっとロマンチックなムードの時にも容赦なく私の腹は鳴るのだ。
もういい加減腹の音とおさらばしたい。

というわけでお腹の音について調べてみた



お腹の音は胃が動いている時に鳴る

こちらの事情などお構いなしに鳴る「ぐぅ~」というあの音。
医学的な正式名称は空腹期伝播性強収縮と言う。

鳴っている場所はズバリ胃だ。
胃は空の状態になると、これから食べ物を受け入れる準備として収縮を始める。
その収縮運動によって胃の中の水分や空気が振動し、お腹が鳴るというわけだ。

この空腹期伝播性強収縮は、消化器官が正常に動いている証拠でもある。
つまり悪いことではなく、むしろ良いことだ。

とはいえ、この突発的な「ぐぅ~」によって私は数々の辱めを受けてきた。
その一部を赤裸々にご紹介したい。



クラシックコンサート編

私と夫はクラシックを聴くのが好きなので、パンデミック前はよくチケットを取ってサントリーホールなどに足を運んでいた。
行ったことがある人ならお分かり頂けると思うが、クラシックコンサートというのは無音の時間が結構ある。

まず開演した後は会話厳禁。
静寂の中で楽団奏者が静かに持ち場に着き、咳払いすらも躊躇われる状況だ。
指揮者の登場で一度拍手が送られるものの、すぐにチューニングなどが始まる。

一度曲が始まってしまえばこちらのもの、などと油断していると足元を掬われる
クラシック音楽は緩急がキモなので、楽章の切り替わりで急に音がフッと止むのだ。
そんな時に限って奴がやって来る。

ぐぅ~。

自分で言うのも何だが私の腹の音はデカい。
隣りにいる夫が耳元でそっと囁く。

「多分反対隣の人にも聞こえてるよ」

分かっとるわ!!
鳴らしたくて鳴らせてるんじゃねーんだよ!!



美術館編

私は絵画を見に行くのも好きなので、気になる絵画展があると美術館へ足を運ぶ。
図書館などと同様、美術館も基本的には静かにしていることが求められる場所だ。

以前上野の森美術館に友人と行った時のこと。
敬愛する絵画解説者・中野京子さんプロデュースの「KING&QUEEN展」だったので、事前に関連書籍を読み込んだ上で上野に向かった。

とある絵画の前で友人が「この人って何をした人?」と小声で質問をしてきたのだ。
私はここぞとばかりに張り切って答えた。

「彼女は平民出身でね、侍女の時に国王に見初められて…」

ぐぅ~。

静かな館内に私のデカい腹の音が鳴り響く。
どんなにウンチクを垂れ流したところで、腹の音がすべてを台無しにしてしまうのだ。
友人は必死に声を堪えながら「お腹の音wwwすごいねwww」と笑っていた。



デート編

夜にデートをした場合、大抵は夕食を共にした後にホテルへ行くことになる。
つまり空腹ではないのでお腹は鳴りにくい。

が、問題は翌朝だ。
まどろみの中で始まる行為は最高だが、何しろ私は朝になるとお腹が空いている。
そんな状態でおっ始めるものだから、当然イイ感じの時に腹が暴れ出す

ぐぅ~。

「あ、お腹空いちゃった?w」

完全にスタンバっていた相手も苦笑いである。
「気にせず続けて!」と私も言うのだが、何しろ一度鳴り出したら定期的に鳴るので、性欲よりも笑いが勝ってしまうのだ。
チクショー。



お腹の音を予防する方法

どうしたらこのような辱めを回避できるのか。
調べたところ、以下のような予防策が見つかった。

・空腹状態を作らない
・炭酸飲料を飲まない
・熱い飲み物や麺類は避ける
・油ものなど、消化時間が長いものを食べる
・食事はよく噛んでゆっくり食べる
・交感神経をONにする

内科医・川村優希先生のインタビュー記事より

基本は空腹状態を作らないこと。
食事をしてから4~7時間で胃は空になるので、お腹を鳴らしたくない事情がある時は、事前に食事を摂っておくほうが良い。

また、消化器官に空気を多く取り込んでいると大きな音が鳴りやすいので、炭酸飲料や熱い食べ物(冷ましながら食べるため空気を取り込みやすい)には注意が必要だ。
消化に時間がかかるものや、腹持ちの良い物を食べるのも一策だという。

そして交感神経も重要だ。
自律神経が活動モードのときにはお腹が鳴りにくく、リラックスモードの時はお腹が鳴りやすい。
つまり行為中にお腹が鳴るってことは私が集中してないってことですね、すいません!!



お腹の音を止める方法はない

背筋を伸ばすとか、息を大きく吸ってお腹を膨らませるといった民間療法もあるが、医学的にはお腹が鳴りそうな時に止める方法はない

なので大切な用事の前には予防方法を実践して頂くしかないが、小腹を満たすために少量のお菓子を摂取するのが効果的だとする説もあるのだ。

空腹時には「モチリン」というホルモンが分泌されるため、お腹が鳴りやすくなる。
そこで血糖値を上げてモチリンを落ち着かせるという作戦だ。

キャンディーやグミなど、ちょっとしたお菓子を口にすることでお腹の音を回避できるかもしれない。
この辺は某ドクターに反論されたら適宜修正します。

行為中にそんなのは無理だろうって?
ルームサービスでフルーツ盛り合わせでも頼んでおいたら良いじゃないですか。
糖分も取れて、きっとお腹を鳴らさずに済むでしょう。

あ、今度実地検証しておきますね。



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