見出し画像

【野球】WBC2023お茶の間観戦記④準々決勝イタリア戦

予選1次リーグを首位通過し、迎えた決勝ラウンド。
ここからは負けたら終わりのノックアウト方式です。

相手は元メジャーリーガーのマイク・ピアッツァ(ピアザ)監督率いるイタリア。
では今回もゆるっとレポしていきます。


朴訥に打つ岡本和真

読売巨人軍の第20代キャプテン・岡本和真。
同軍の第89代4番打者でもあり、4番としての出場試合数は589試合。
これは原辰徳(1,066試合)に次ぐ歴代5位の記録で、現在も更新中です。

なんで巨人はいちいち第〇〇代とか数えるんだ、とツッコまれそうですが、かの軍はプライドが高いのでそっとしておきましょう。

さて、非常に華やかな経歴を持っているにも関わらず、岡本は朴訥な選手です。

打てない時も淡々と。
打っても淡々と。

今大会も村上の影に隠れてひっそり凡退する場面が多かったのですが、この日は爆発してくれました。
3回裏に値千金の3ランHR!
普段あまり笑わない彼も、ベンチに戻ってきたらニッコニコでしたね。

ヒーローインタビューで「最高です」しか言わないのもお約束。



デッドボールも気にしない吉田正尚

オリックス・バファローズから今シーズンよりMLBのレッドソックスへ移籍したパワーヒッターです。
身長172cmと、野球選手としては小柄ですが自他ともに認める筋トレマニア

今大会では4番村上の尻拭い後を受け、打点を上げてきた彼がこの日は4番打者として座りました。
ソロホームランやタイムリーなど、期待に応える活躍!

何故か頻繁に背中にデッドボール受けてますが、鋼の筋肉に守られているので大丈夫な様子。
いやもちろん当たらないほうが良いんですけどね。

ベルトのウエストマークをめちゃくちゃ上にしているので、休日のお父さんのスラックス姿みたいになっているのがジワジワ来ます。



栗山監督の苦悩

チームスポーツの監督に求められることはただひとつ、勝利のみです。

どんな名監督であっても負ける時は負けるし、その度に批判に晒されます。
やれ采配が悪いだの無能だのと、酷い罵声を浴びせられたり。
連敗が続けば不眠になったり鬱状態に追い込まれ、監督の座を退くことも少なくありません。

栗山監督は日本ハムの監督時代「負けは俺のせい」とよく言っていました。
選手は悪くない。
自分が悪いんだと。

不振の村上選手を4番から5番へ降格するというのは、栗山監督にとって苦渋の決断だったことでしょう。
しかしその英断が2本の長打という結果に結びつきました。

次の試合も5番でいくのか、それとも4番に戻すのか。
監督というのは本当に大変な仕事です。



小指骨折しても帰らない源田壮亮

韓国戦で小指を骨折してしまい、離脱も止むなしとされていた彼ですが。
なんとテーピングをグルグル巻きにしてスタメン復帰しました。

西武ファンは正直「もういい…!これ以上悪化させないためにも早く帰ってこい…!」と思っていることでしょう。
しかし源田のWBCに懸ける情熱は周囲の想像を遥かに超える熱量だったようです。

怪我を感じさせない好守備に盗塁、さらにはタイムリーまで。
彼のプレーに他のメンバーもきっと奮起したはずです。

なお源田が塁上で右手に嵌めていたミトンのようなものは走塁ガード手袋
帰塁(牽制球が来た時に塁へ戻る動作)やヘッドスライディングの際に手を守るための道具で、MLBでは大谷選手も着用していたことがあります。



突然のトーナメント組み合わせ変更

16日、大会主催者が緊急記者会見を開きました。
内容は「メキシコとプエルトリコの勝者が日本対イタリアの勝者と戦う」というもの。

どういうことかと言いますと、日本が順当に勝ち上がった際、当初は準決勝で「C組2位対D組1位の勝者」と戦うトーナメント表になっていたんです。

日刊スポーツより

主催者は理由について「ベネズエラ・米国のプールが流動的だった」と説明しました。
流動的って便利な言葉ですねぇ。

例えば甲子園において「準決勝で大阪桐蔭と東海大相模が当たっちゃうからトーナメント入れ替えまーす」なんてことがあったら、高校野球ファンは激怒します。
そういうことを平気でやる神経が分かりません。

まぁ大きなマネーが動いたりアメリカの都合だったり、色々とあるんでしょう。
大会側の「MLBが参加してやってるだけ有り難く思え」という傲慢さが透けて見えることに腹が立ちますが、要するに勝てば良いんです。

ボコボコにしてやっから決勝で待ってろ!!



準決勝は21日

9-3と快勝した日本。
準決勝進出となり、ここから舞台はアメリカ・マイアミへと移ります。
対戦相手は18日に行われるメキシコ対プエルトリコの勝者です。

メキシコは1次リーグでアメリカを破っての首位通過
ドジャースで昨シーズン20勝を上げているフリオ・ウリアス投手など、多くのメジャーリーガーを揃えています。

プエルトリコは前回・前々回のWBCで2大会連続準優勝の野球強豪国です。
身体能力の高い選手が多く、ハングリー精神が旺盛なのも特徴。

準決勝は21日(火・祝)朝8時プレイボールです。
執筆の時間が取れないため次回のレポはお休みしますが、観戦はもちろんしますので一緒に応援しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?