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【大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる37】桃太郎が同行を断った幻の4番目のお供とは?

本日のお題は、日本を代表する昔話『桃太郎』。ずいぶん前にお題のヒントに使わせてもらった覚えがあります。この回ですね。

スライムといえども魔界の魔物。あわよくば出世したいと思っているはずだ。そうでなければ、旅の勇者に仲間になりたそうな素振りを見せるとは思えない。
勇者に餌付けされて成り上がるストーリー・・・そう、日本の名作「ももたろう」だ。思えば、なぜ犬と猿とキジはきび団子1つでももたろうの仲間になろうと思ったのか・・・鬼退治とトレードオフになるほど、きび団子には魅力的な価値があったのだろうか。

出典:大喜利のお題を選んで小話を書きなぐる5 ついにスライムの餌付けに成功。一体なにを与えた?

ううむ・・・日本を代表する昔話に対して『勇者に餌付けされて成り上がるストーリー』とは・・・随分とガサツな表現をしていたのですね、なんだか申し訳ありません・・・。今回のテーマは、「犬・猿・キジ」の他に桃太郎の鬼退治への同行を志願したという、出世欲あふれるキャラクターを考えます。かなりの確率で死ぬかもしれない鬼退治に自ら行きたいだなんて・・・桃太郎からしてみれば、こんな奇特な人材はいないはずなのに、彼はその申し出を断ってしまう、と。一体どれだけ厄介な人材だったんだ・・・?

桃太郎の仲間たち

桃太郎といえばこの曲を思い出しますね。「水曜日のカンパネラ」の『桃太郎』です。

この曲では、主人公の桃太郎が実家に引きこもり、勉強そっちのけでファミコン・PCエンジン・メガドライブ・ゲームボーイアドバンスといったやたらとレトロなゲーム機器で遊びまくるという、イージーモードな日々を送っていたところから始まります。この桃太郎のじじ・ばばはついに怒り心頭、怠惰な子供は鬼退治にでも行って来いと桃太郎を突き放します。一般的なおじいちゃん・おばあちゃんというのはいわゆる「孫バカ」のようになってしまうことが多いのに・・・この桃太郎のじじ・ばばは想像以上にスパルタです。手土産の団子なんか、腹いせにぶちまけるような形で渡されてます。せめて手渡ししてあげてよ・・・相手は鬼だよ?人外なんだよ・・・本当の「鬼」はじじ・ばば、あなた方だと言われても仕方ないよ・・・。

さて、曲の中盤で桃太郎は鬼退治のための仲間探しを始めます。持たされた(投げつけられた)「きび団子」片手に「一緒に鬼退治に行こう!」と、なぜかファミコンの2コンマイク(と、いう機能があったのですね。私の実家にはファミコンがなかったもので・・・イージーモードの人生いいなあ)で呼びかけるも、昔の友達は誰ひとり来てくれません。集まったのは「犬・猿・キジ」のペットたちだけ。犬と猿は仲間割れし、最終的にキジの背中に乗って桃太郎は鬼退治に向かってゆくようです・・・。

壮絶すぎるだろ

このPVの制作秘話となる記事を見つけました。

映像制作にあたっては、「引き篭もりの太郎が、戦力外視されていたキジに奮起させられ、桃太郎として生まれ変わって、鬼ヶ島へと出陣する。 しかし、鬼たちを牛耳っていたのは太郎のお婆さんだった…」という、童話・桃太郎を一捻りしたストーリーを展開させてみました。
太郎ですが、相変わらず引きこもり生活を続けています。 それに痺れを切らしたのが、戦力外扱いをされていたキジで、太郎に「召集令状」というアイテムを突き付け、彼を奮い立たせるきっかけを与えます。
『桃太郎』の終盤では、太郎がキジに乗って鬼退治に向かう自分を奮い立たせるかのように、上空で咆哮します。

出典:OTAMIRAMSのクリエイターに効く映画学 Vol.1 水曜日のカンパネラ『桃太郎』MVを完全解剖!

キジ・・・ずっと戦力外だと思っていたけれど、真の仲間はお前だったんだね・・・!!そしてお婆さん真っ黒やん。反社会勢力とつながりを持っているって・・・どういうこと、怖いよ。

しかし、この記事から分かることが1つあります。それは「桃太郎の鬼退治に戦闘力は関係ない」ということです。桃太郎に必要なのは「鬼に立ち向かう勇気」だけだったのです(この回の記事の見解は間違っていたのですね。スライムは、弱くても桃太郎の心を動かすことができればそれでよかったのですね・・・)。

桃太郎が同行を断ったお供とは?

このムービーでは、桃太郎は怠惰な生活を続ける引きこもりでした。ですが、キジはそんな桃太郎の能力にいち早く気づき、彼を奮起させることに成功します。ラストシーンでは、桃太郎はこのキジの背中に乗って鬼が島へ向かいます。この時点で彼とキジは一心同体、固い絆と信頼関係が結ばれていたことでしょう。桃太郎はきっと、根っこは正義感溢れる良いやつなのですね。

そんな性質を持つ桃太郎が、お共にしたくないようなキャラクターとはどんなやつか。

・「ドラゴンボール」フリーザ

すみません、私がドラゴンボールで好きなのはヤムチャとMr.サタンなので・・・実はフリーザが何をしたのかあんまり知りません。フリーザに関しては「男子はなぜあのようなキャラクターが好きなのか?ゲーセン行ってもサイヤ人とフリーザしかいないんだもんなあ・・・それはもういいからヤムチャのフィギュアを誰かもっと作ってくれないか。」という感情しか涌きません。

ただ、引きこもりの桃太郎からしたら、恐怖で支配するやり方は絶対に嫌でしょうね。一位。

・「天空の城ラピュタ」 ムスカ

自分のことを神か何かだと勘違いしていて何をしでかすか分からないし、すごく年上の成人男性なので、桃太郎は普通にやりにくいと思う。二位。

・「ガラスの仮面」乙部のりえ 

主人公に近づき散々嫌がらせをした挙句、主人公に嘘をついて酒を飲ませ、ヤンキーに拉致させ、舞台に大穴を開けさせ、立場を乗っ取る・・・主人公を奮起させ、鬼退治という大舞台に立たせることに成功した「キジ」と正反対のことをやっていることから。あと、すごく美人な年頃の女性なので、桃太郎は普通にやりにくいと思う。三位。

しかし、私も会社に雇われている人材として・・・キジのフォロワーシップには見習うべき点が多いですね。上司のパフォを最大まで高めるサポート力の高さよ!部下もみんなもレッツトライ、キジポジション!

きっきーだーん、きびきびだーん♪

一緒に行こうよ、鬼退治!


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