へいほーこんばんは。
痩せてみたらジャケットの肩がことごとく合わなくなって、常に若干オーバーサイズ気味なﾜﾀｸｼです。
サイズ感…。

何週か前に針金のくい込みを直そうとしたら根元をザックリいってしまったハクさま。
傷が腐ってしまいまして。
持ち直してくれるかなーって見守っていたのですが、調子もよろしくなかったのでやってみました。
胴切り。

つまり、バッサリいくやつです。

斬鉄剣という名の100均で買ったカミソリを使って、こんな感じでホントもうバッサリ。
1年かけて蓄えた根っ子ともサヨナラバイバイ。
新聞紙に包んで２日ほど放置して乾燥させて、今日からまた針金で固定してます。
根、出てくるかな…。
サボタニ趣味を復活させるきっかけになったハクさまなので、また元気になってもらいたいです。
そもそも不調のきっかけつくったのは自分なんですけれども。

…で。
タイトルの件ですよ。
平成も終わるからなのか、この前も金ローでやってましたよね、ぽんぽこ。
これ、新規事業クラスタの人間に刺さる部分がたくさんあるなと最近ふと思いまして。

粗筋を簡単に説明すると、乱開発される多摩地域のたぬきたちが、生存を掛けて「化学(ばけがく)」と呼ばれる変化の術で、開発を阻止すべく人間たちに対抗する、というお話です。

監督は宮崎駿監督と双璧を成し、昨年この世を去った高畑勲監督。
ちなみにさっき、宮崎駿監督の弔辞を読み返してみたら静かに感動しました(なんか今日、語り口がまとめ記事っぽいすね)

■とりあえずリンク(PC使えるタイミングでサイト埋め込みます)

…あー、泣けるわ(鼻水すすりながら)

ちなみにこのぽんぽこというお話、ジブリにしては珍しく、争いの場面ではガチでやりあってます。
ぽかすか殴るし、怪我もするし、よく見るとたぬきたちの犠牲になって亡くなる人間もちらほらいる。

で、その上でなんですけど。

たぬきたちは基本、人間に対してとても平和な方法で戦うんです。
化学という、言ってしまえばなんでもアリな技術を持っていても、極端に暴力的な手段は使わない。
純朴なんですよ。
悪い使い方をしない。
(化学を悪用している対比として、きつねが登場したりします)

「実力行使に訴えるべきだ！」というたぬきたちも出てくるんですけど、大勢としては「化学で人間たちをビックリさせたら開発が止まる。そうしたらそこから人間と交渉しよう。話し合おう。僕たちもいるんだってわかってもらおう」っていうスタンスなんです。

自分たちが生まれ育った山々が切り崩されて、森が消えてしまっているのにですよ。
その忍耐。
そして優しさ。
一方的に負け戦なのに、投げない。
(投げるたぬきも出てくるし、現実逃避に走って数が減ったりもする場面も描かれるけれども)

作品後半で万策尽きて、最後にいっちょ何かやろう！っていうときにも、出てくるソリューションがひたすらに優しいんですよ。
あと、遊び心を忘れてない。

で、結果的にその最後にやったことで、いくばくかの成果が得られるわけです。
変わる部分が出てくる。

…これ、スゲーなと思いまして。

仕事していると、「あー！もう！そこはわかってくれー！」とか、「なんでそうなる！」「こっちはこれだけ本気なんだからめんどくさがらないでくれー！」って叫びたくなることがしばしばありまして。
ご多分に漏れず、定期的にドーン！って爆発しているんですけれども(つい昨日も)
根気強くやらなきゃいけないなと、ぽんぽこ見て改めて思いまして。
とっても反省したのです。

あと。
作品の中盤で、２人のたぬきが、たぬき界の大御所に力を貸してもらいに旅立つ場面があるんですけど。
１人は目的の地にたどり着きつつも、先方がなかなか動かないで待ちぼうけをくらったりとか。
もう１人は長旅の末に、目的の大御所は既にいないという情報を得たりとか。

なんつか、仕事って全部を自分たちでできないから、社外の人に力を借りる場面がたくさん出てくるんですけど。
案外、ささいなことで進まなかったり、力を貸してもらえなかったり、借りることができなかったり。
そんな中でご縁をつないでいただいて、一緒にやりましょうって言ってもらえたり。

あれやりたい！でも技術がないから力を借りたい！みたいなときの困難さも描かれていて、共感しきりなのです。

ぽんぽこ、すげぃよ。

ナレーションが、今は亡き古今亭志ん朝さんなのも、とても良き、です。
染みる。
(なんなら、ようつべで芝浜も聴いちゃってください)

それこそ、平成の一時期流行った動物占いで、僕は「人間味あふれるたぬき」らしいので、たぬき仲間の奮闘っぷりという部分でも無視できない作品なのです。

よろしければ、今週末、改めてぽんぽこでも。

来週は静岡に弾丸出張したりで引き続きおもしろそうな予定がてんこ盛りなので、たぬきたちの我慢強さを見習いながら、引き続き限りある人生を使いきっていこうと思います。

急にあったかくなったので、体調にはお気をつけを。
それではまた来週。