突然ですが皆さん、スタバ、行きますか。…ええそうです鳥取県知事に「スタバはないけどスナバはある」と言わしめたあのスタバですスターバックス略してスタバです。（注：鳥取県には2015年に進出、らしいです）

…スタバ。
今日は僕が、あのオサレすぎる空間に畏怖の念を抱いている、というお話。

…そもそものところ、僕、コーヒーを大好きではなくてですね。…ええそこからして、なんですけれども。いい匂いだなーとか、あの苦みを理解できる大人になりたいなーとか、「コーヒー飲みすぎで胃が痛い」」とボヤきながら仕事しすぎて疲れてますでも仕事大好きなんです感を漂わせるワーカホリックな妙齢の人のあの空気感とか、超あこがれるんですけどね。味がどうにも楽しめないんですよ。苦い。どうにも苦い。酸っぱかったり甘かったりもするけど、ベースが苦い。カンパリはロックでグイグイ飲んでビン空けちゃうくらい大好きなんですけど、コーヒーは楽しめない。にがじる。苦汁。

そんな、楽しめないけれどもとてもオサレで憧れのある飲み物を、これまた若干お尻がソワソワするくらいにオサレな空間で提供する総本山。そう、それがスタバ。そして、飲むほどでもないけれどちょっとまとまった時間で話をしたいときとか、仕事の前打ち合わせをサックリしたいときとか、出先で30分くらい空いちゃったけど今日寒いからどっかで暖とりたいよね、みたいなときに超絶便利な場所。そう、それもスタバ。…つまり。スタバに入らざるを得ない状況が結構な確率であるわけです具体的に言うと月イチくらいで。だから僕は、あのオサレで洗練された店内にのっそりと入っていって、「無」としか言いようの顔をしながら時間を過ごしているんですが、実は内心すっごくドキドキしているんです。この胸の奥にしまってあるスターバックス・コンプレックス、略してスタコンが、あの緑のエプロンをしてシュッとしたパートナーさん（スタバでは店員さんをそう呼ぶらしい）に見透かされているんじゃないかって。

そう、スタバはまず、店員さんがみんなオサレ。シュッとしてる。店内入って、コーヒーのよい香りが漂う空気に若干緊張しながら、レジが置いてある場所を頼りにカウンターに向かうと、シュッとした人が笑顔で出迎えてくれるんです。…まぶしい。まぶしすぎる。こんなくせっ毛でどうにもまとまりがつかなくなった頭で来ちゃってどうもすみません、と謝りたくなるくらいにまぶしい。そしてなぜか口紅の色強めの人が多かったりする。オサレの先端が色強めだから、オサレな人が店員さんなスタバでは余計そうなのかも。かも。

もうこの時点でかなりキョドってるんだけど、もうね、注文しようとして見つめるメニューがね、当たり前なんですけど、コーヒーばっかりなんですよね。種類と味の違いもよくわからないのに、ビッシリたくさん書いてある。モカとかラテとかカプチーノとか。オサレだってことしか伝わってこない。「コーヒー牛乳に一番近いのはどれですか」と聞きたいけれど、そんな質問をしたら豆の味を台無しにして的な失礼な発言になっちゃうかもって怖くて聞けない。つか、純粋に恥ずかしい。だから僕は、必然的に２択になるわけです。フラペチーノの、抹茶か、バニラ。マンゴーパッションは、漫喫とかバーミアンのドリンクバーコーナーでグルグル回ってる、あのチョリチョリのドリンクとの違いがわからないから、却下。…うん、ていうか白状すると、さっきモカとかラテとか書きましたけど、そんなメニューがあることすら知りませんでした。今ネットで調べた。行くと緊張しながら右下をチラ見して「バニラクリーム・フラペチーノ」と魔法を唱えるだけなので、他にどんなメニューがあるのか全然知らないです。だってスタコンを店員さん、…じゃなくてパートナーさんにバレたくないし。

…で。で。で、ですよ。バニラクリーム・フラペチーノの魔法を唱えられた先にですね、さらなる難所が待っているわけです。…サイズ注文。あれ、いっつも読めない。トールは読める。大丈夫。その先。ぐ、ぐらんで？…その先は、べんち…？グランデは合ってそうだけど、一番大きいサイズが毎回すんなり読めない。どうやらベンティーというらしい。…ベンティーって。…え、だって、「ティー」って発音しづらくないですか？しかもベンティーって、言葉の響きがどことなくおもしろ系じゃないですか？ベンティー…。真顔でベンティーって言えないです。つか、真顔でベンティーって言ってる人を想像すると笑っちゃう。サラリと言えない。ニヤニヤしてしまう。今は関口メンディーがチラつくせいもあると思うけど、メンディーが登場するよりずっと前からどうにも恥ずかしい。謎だ。

そんな、ベンティーなんて大きいから飲みきれないでしょ頼まないでしょって思う人、もう超その通り仰る通りなんだけど、それでも「頼めるけど敢えて小さくしておこ♪」っていうのと「読み方わからないからベンティーはなしで、トールかグランデ、どっちかか…」と思いながら注文するのはどこか違うんですよ。選択肢が狭い。ただでさえ自信を持って読めるショートがフラペチーノにはないから、余計に。モヤる。

…で。注文したら、あのカウンターのとこで、自分の飲み物は今か今かと、前後の注文をなんとなく覚えておいて、それを頼りに待って。目の前でパートナーさんがホイップクリームをしゅわわわわとしてくれるところを見てやっとこ浮上しつつ、「ああ、毎回フラペチーノはスプーンで食べちゃうから、プラスチックのコップはいらないんだよ…」と思いつつも決して断れない自分を自覚し。

そうしてやっとこ、自分のバニラクリーム・フラペチーノ（トールサイズ）が手元にやってきて、ひと息つけるのです。座る前に、すでにこれ。髪の毛のくせっ毛がさらにくしゃくしゃになる。うう、スタバ怖い。おまけに、この数々のハードルを越えた先に、座れないっていう事態が待ってたりするからね。そうすると、今だとフラペチーノ片手に寒風の下を歩くことになるからね。手のひらの中と外、両方から冷やされて、本当にツラいからね。うう、やっぱりスタバ怖い。

…ということで。スタバ、未だにナチュラルに使えないです。ちなみに今週は、そんなド緊張するスタバに、１日に２回行くという奇跡が。バニラクリーム・フラペチーノを２個も食べちゃったよ。…いろいろヤバイ。

あ、個人的なオススメなんですけど、僕ハチミツ大好きなので、あの緊張しまくるカウンターでバニラクリーム・フラペチーノを受け取ったら、フタをソッコーで外してクリームをスプーンでひとくち食べて。できた空間にハチミツをちょちょいと入れて、オレンジバニラの粉をわっさわっさと振りかけて食べるのが甘くておいしいです。
書いてたら食べたくなってきた←

今週のサボタニさんは、ハクさまをピックアップ。相変わらず動きがないから、書くことは特になしで←

来週はイベント準備でてんやわんやしそうなので、この週末にしっかりエネルギーを充電して、キッチリ走り切ろうと思います！
みなさま良い週末を。それではまた来週。