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ポルトガルで車が盗まれた!! はなしの続き。

こんにちは!
夏子です。

先日の車の話のつづきを。

車が故障して、車屋さんで廃車宣言をされたのが8月。

そのままレッカーされたはいいけど、そのあと音沙汰なしでいつのまにか11月。

とにかく保険を解約しないとまずいので、FIDELIDADEという、ポルトガル最大(もはやここしかないのでは?)の保険会社の事務所に行ってみました。

事務所に入ると2人の女性が話を聞いてくれ、「そんな話は聞いたことがない! ちょっと私が直接電話してみるわ、とレッカーした会社に電話してくれることに。

最初に電話に出た男性は、その車の件は別の部署だ、ということで別の電話番号にかけなおす。

次の男性は、確認して30分後にかけなおす、とのこと。
(この時点で、私としてはちゃんと電話に出てくれることにびっくり。まぁ、基本的にレッカー会社だから、電話に出ないと仕事がないので、当たり前といえば当たり前なんだけど)

そして30分後、もう一度女性に電話を代わって話してもらう。

すると…。

なんと、車は廃車されないまま、別の人の名義になっているらしい。

保険屋さんの前の通り。

。。。。??

一度電話を切る。

女性スタッフから、車を渡すとき、なにかにサインした?と聞かれた。

いやいや、なにも!! 車と車のカードを渡しただけです。

サインがないと、車が他の人の手に渡ることはありえない、勝手に売られている!
これは、窃盗だわ!!

あなたが外国人だから、たぶんなめられたのよ!!
ありえないわ!!! もう一回電話する!!!!

と、2人の女性が熱くなり、激怒して電話をかけるも、応答なし。

女性スタッフ:きっと、まずいと思ってもう電話に出ないんだわ。
とにかくまずは本当に名義が代わっているか、確認してきた方がいいわ、すぐそこにある市役所に行ってこの紙を見せて確認してきて!!

市役所と警察、すべてがまとまっているTores Vedrasの中心地。

言われた通り、市役所(ちなみに言われた場所にはなく、そこからさらに別の建物へ。ポルトガルあるある)に行き、車の持ち主を確認したところ、マリアという女性のものになっている。

それを持って保険屋さんへ戻る。

女性スタッフ:あなた、車を渡す時、身分証明書見せた?

私:たしか、夫のレジデンシーカードの写真撮られたような気が。。

女性スタッフ:それよ!!! それは絶対にしたらダメよ!!! きっとその情報でなんとか売買したんだわ、それにしても犯罪よ!!! 警察に行くべきよ!!

と、次は警察の場所を指定され、証拠となりそうな資料を準備してくれて、持って行くことに。

女性スタッフ:なにかあったらいつでも電話して(携帯電話の書いてある紙を渡される)。

なんだかたくましい。

いつも行く公園の奥に交番が。知らなかった。

そして初めての警察へ。
ちょっと込み入った内容なので、英語できる? と聞いてみたけど、ここはポルトガル語オンリーだよ、と。うーん。。。

しかも、車の持ち主が夫なので、私ではダメとのこと。

夫は出張でしばらくポルトガルに戻って来ませんと話すと、じゃあそのときにまたおいで、と。

またまた保険屋さんに戻って、状況を説明。
そうか〜と納得され、とにかく保険代をさかのぼって返金できるように手配するからね! また手配できたら連絡するわ、お疲れさま!!

と、優しく励ましてくれました。

翌日、予想以上の金額が口座に返金されました。

そもそもエンジンがもうダメだと言われていた車。

廃車をお願いしてレッカーを、頼んだのに、結局違法に転売されていた。

まだ車がちゃんと動いているのか、部品だけ取られてるのか、よくわからないけど、嘘をつかれていたことがショック。

そんな違法転売するような会社が堂々と営業していることが許せない。

そして、そんな腹黒い人たちもいれば、私よりも激怒して一緒に助けてくれようとした人もいて、世の中にはどこにでも、いい人も悪い人も存在するのだな、と実感した1日でした。

まさに、捨てる神あれば拾う神あり。

自分の身に怒ったことに対して、自分よりも喜んでくれたり、怒ってくれたり悲しんでくれたりすることって、なんだかすごく心があったかくなる。

私もそんな風に、他人にも親身になれるような人間になりたいなぁと思う今日この頃でした。

ポルトガルの保険に入るなら、FIDELIDADEで決まり!笑

ロングボード積んでカパリカの海に行った時の写真。まさかこんなにすぐに別れがくるとは。



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