「独り言の読書記録」この私、クラウディウス/ロバート・グレーヴス
イギリス人作家ロバート・グレーヴスによって書かれた、ローマ帝国第4代皇帝クラウディウスの自伝の形式をとった歴史小説「この私、クラウディウス」。
クラウディウス帝は、初代皇帝アウグストゥスの後妻リウィアの孫、第2代皇帝ティベリウスの甥、第3代皇帝カリグラの叔父という血筋でありながら、小さな時より病弱で、びっこを引き、吃音でもあったため、愚か者と思われ、政権争いに巻き込まれることもなく、カリグラが暗殺された直後、皇帝に担ぎ上げられるまで、重要な公務につくこともありませんでした。