UNISON SQUARE GARDENオススメアルバムランキング

タイトルの通りである。
おもむろに身勝手に自分の物差しでランキングをつけていく。
ファンの数だけ正解があると思うので私のこれも正解ってことにしてね。
校長先生よろしく長ったらしい前口上を並べるのが専売特許となりつつあるが今回は短くこれくらいにして、さっそくランキングに移ろうと思う。




【5位】Patrick Vegee
8枚目のアルバム。コロナ禍の影響でなかなかPVアルバムツアーが出来なかった記憶がある。
曲と曲同士で繋がりがあったりと一体感のあるアルバムになっている。

(例:夏影テールライト  の締め
「幻に消えたならジョークって事にしといて」
→Phantom Joke   へ続く        など)

曲については"Simple Simple Anecdote"がお気に入り。
「全部嫌になったなんて簡単に言うなよ」
「今日は何とかなるさモードでいいや」
「薄明かりを頼りにして また会える隙間を探す」
「誰にもわかんないことを解き明かしても
  誰にもわかんないままでいいのかも」
「一人ぼっちかも けど不思議と誰かが
  同じ光を見るなんてことはある わかってよね」
上記のような何となく背中を押してくれる歌詞が優しいメロディにのせられている。
ユニゾンは押し付けがましくない元気をくれるから好きだ。

あとはなんと言っても、このアルバムに入っている"101回目のプロローグ"が名作。
「雨が降ってもおでかけ」というところのメロディめちゃくちゃ気持ちいいし、ラスサビの壮大感半端ない。この曲はファンに向けて作られた曲と個人的に解釈しているので、ライブで聴くと泣きそうになる。「世界は七色になる!」のところでステージのライトが七色になるんですけど、あそこでグワッとくるファンは多いんじゃないでしょうか。

そして締めの歌詞
「知らないままで遊びに行こう 魔法が解けるその日まで」

魔法が解ける日なんか来ねーよ!一生ついていくよ!!!



【4位】Mode Mood Mode
4位を何にするかで1番迷った。結局どのアルバムも好きだから。そんな中でこのアルバムを選んだのは歌詞が魅力的な曲が多いからだろうか。
ユニゾン7枚目のアルバム。タイトルの通りムーディな曲が多いかも。
このアルバムの発売前には公式Twitter(現 X)で、それぞれの曲からワンフレーズずつ歌詞をチラ見せされていたのだけど、思わず書き出したくなるような歌詞ばかりで、聴くのがすごく楽しみだった。
その中でいちばん好きだったのは10曲目「夢が覚めたら」の
「さよなら街灯り ずっと愛してたよ」かな。
良すぎん!?オシャレすぎる 聴く前からこの曲がすごく好きだった。
斉藤さんの透明感と尖りが混じった声に感傷的なメロディがよく合う。是非聴いて欲しい。



「Dizzy Trickster」
「オーケストラを観にいこう」
「君の瞳に恋してない」
この辺りはファン人気も高いんじゃないかな。万人受けするような曲調なのでもっとコアな曲を選びたくもなってしまうのだけど(逆張り的な?)、純粋にカッコイイし気持ちいい。

MMMは、トリッキーな曲こそ少ない印象だけど外さない、いつでも最高な気分にさせてくれる曲が多いのでユニゾン初心者にも聴きやすい。
そんな中でもユニゾンらしさは顕在。
1曲目  「差し出された手は噛みちぎるけど」
2曲目  「差し出された手は掴まなかった」
12曲目「僕の手握っていいから」

馴れ合うつもりはない、と思いきや気まぐれにデレてくるのがユニゾンのスタイル。

【3位】UNISON SQUARE GARDEN
記念すべきメジャーデビュー後の1stアルバム。
これぞユニゾン!という曲がてんこ盛り。
筆者はこの頃の草原で歌っているような瑞々しさがたまらなく好きだ。
まだ荒削りなんだけれどもそこがたまらなくいい。
今の完成されたユニゾンとはまた違った良さがあるので、昔のユニゾンを知らない人には是非聴いて欲しい。



このアルバム2曲目、デビューシングルでもある
「センチメンタルピリオド」は未だに筆者の最推し曲である。
「高性能のヘッドフォンなんで 世界の音も聞こえません」
とか歌詞が天才すぎる。騒音溢れる世界に蓋をしてひとりぼっちになりたい時に聴きたい曲。

バラードなら「クローバー」がすき。

「アルキメデスが恋に落ちた 11月の約束の日
  大人への境界嫌って星空と手をつないだ」
「君がここに居ないことで
  あなたがここに居ないことで
  回ってしまう地球なら別にいらないんだけどな」

優しい曲調と、少し切ない歌詞。
君とずっと一緒に居たい!ってラブソングならありふれてるけど、君がいない世界はいらない。って曲なのがユニゾンぽいなって思う。ちょっと厭世的な。

取り上げる曲以外にも素敵な曲はいっぱいあって。
語彙がないのが惜しまれる。
「いつかの少年」「Mr.アンディ」とかも好き。


【2位】CIDER ROAD

"この音が届くなら 「なんてことない」の魔法も"

ユニゾン4作目のアルバム。大好きなアルバム。
パッケージのハリネズミが可愛すぎる1枚。
もうね、このアルバムはとにかく聴いてくれ。
まず1曲目、イントロからワクワク感がある。これから始まるんだ!ってドキドキする。ライブで聴いた時は感動したね。

このアルバムもMMM同様トリッキーな曲は少ない。
(2曲目のため息 shooting the Moonくらい?)
だけどワクワクする曲がとにかく多い!
このアルバム辺りから少しずつユニゾンが世界を嫌いじゃなくなってく感がある。
12曲目の「君はともだち」でも言及されている
「世界が嫌いで ちょっと好き」
そんな曲が多い。
元気出せよ!って押し付けがましい曲はユニゾンにはない。

「世界嫌い」?分かるよ、でもほんとは嫌いになりきれないんだよね。
分からずやには見えない魔法をかけたよ。なんてことないよ。

みたいな、励まされてないんだけどなんか気づいたら元気になってる、みたいな曲が多い。
眩しすぎないんだけどきらきらしている。
昼間じゃなくて星月夜のような
打ち上げ花火じゃなくて線香花火のような
そんな曲が詰まった1枚になっている。

なんてことない日々がほんの少し綺麗に見えてくる。君の握るそのなんでもなさそうな想いも全部輝くよ。

どの曲も大好きだけど
「to the CIDER ROAD」
「お人好しカメレオン」
「シャンデリア・ワルツ」
あたりがダントツかなぁ。
シャンデリア・ワルツはこのアルバムに入る前からちょこちょこライブで演ってたらしい。羨ましい。


【1位】流星前夜

はい。第1位です。ダントツの1位。
メジャーデビュー前のミニアルバムで6曲しかないのだけれど既に完成度が高い。

  1. 流星前夜

  2. フルカラープログラム

  3. 水と雨について

  4. 2月、白昼の流れ星と飛行機雲

  5. MR.アンディ

  6. 流星行路

流星前夜に始まり流星行路に終わる。
完成度が高すぎる。ダントツの統一感。
流星はユニゾンにとってなにか特別な意味を持つのだろうか?メジャーデビュー後の曲にも、度々「流星」をテーマにしたものがある。(近年は少なくなってきた)
メジャーデビュー前なので、歌声や演奏も荒削りなものになっているが、それが「流星」というテーマによく似合っていて。きらきらした演奏はこの頃唯一無二のものだと思う。

まず1曲目 “流星前夜”
ボーカルの語りが8割ほどを占める。メジャーデビュー前のアルバムの、しかも1曲目でこれをやってくるか。しかもその語りがまた良い。

“世界の音が一瞬消え去った静かな夜に”

入りのこの語りで、一気に持っていかれる。
急に星空の下、ひとりぼっちになる。
周りは真っ暗で、冷たい夜風だけを感じている。

その空気が2曲目“フルカラープログラム”で一変する。急に世界が鮮やかになる。きらきら輝きだす。
イメージとしては、朝焼けで輝く海。
フルカラープログラムは10周年アルバムでもセルフカバーされるのだけれど、流星前夜verの方がきらきらしている気がしてお気に入り。
聴く度にこの情景を楽しめる。

きらきらとした情景は3曲目でまた一変する。
“水と雨について”
荒々しい1曲。土砂降りのなかで歌っているよう。
透明感があるのに少し掠れた声でめちゃくちゃカッコイイ。
“海岸沿いは 今日も歴史的な 大雨で”
この非日常感こそがユニゾンの魅力。
水と雨については公式YouTubeにPVがアップされているので、気になった方は良かったら。


4曲目“2月、白昼の流れ星と飛行機雲”
筆者はこのアルバムの中でこの曲がいちばん好きである。
イントロのギターめちゃくちゃいい。
一気に情景が寒空の下へ戻っていく。
歌詞がすごく切ないんですよねこの曲。

「消せないよ 全部は」
「その一瞬が 願わくば流れ星」
「ねぇ また 言葉が途切れて 夢になっても」

記憶を思い出にするのって時間がかかるよね。
でもまぁ今はいいんじゃないかな。この雪が解けるまでは。

原曲を聴いて欲しい曲NO.1なのだけれどこの曲を聴けるサブスクがないのだとか。でも本当にオススメの曲なのでぜひCDを買って欲しい。

さて5曲目“MR.アンディ”
3位のアルバム「UNISON SQUARE GARDEN」でセルフカバーされていて、筆者はUSGverの方が好みである。
ポップな感じの1曲。独特なエモさがある。
「僕らは悩んでいないのに朝が来て 悩んでないのに夜が来てしまう」という歌詞が好き。
サビでクラップが入るところがあるのだが、これをライブでやるのが最高に楽しい。
こちらもトイズファクトリー公式YouTubeで聴けるのでぜひ。

ラスト、“流星行路”
これもイントロからギターがめっちゃカッコイイんだよなぁ。今よりずっと演奏はシンプル(?)なんだろうに、なんでこんなにきらきらしているんだろう?
「全ての音色をこの世界に残す
  いつか その過去は軌跡になるかな」
「流星のまま飛び立って 宇宙のスピードに追いついた
帰り道とか知らないよ その先を見てみたい」
この辺のメロディがとても好き
ちなみに、帰り道とか知らねーよ!と歌われていてそこがまた好きなポイント。
ユニゾン、歌詞に載ってないこと歌ったり歌詞とちょっと違うふうに歌ったりするのいいよね。

この曲もサブスクで聴けないらしい。
CDを買わない時代になってしまったので、こういうCDでしか聴けない曲は希少性高い。
このアルバムもサブスク解禁してくれないだろうか。CDでしか聴けないから、という理由で聴かれないにはあまりにも勿体なさすぎる。



本当に、語彙力がないのでアルバムの良さを伝えきれない。
結局まとめはそれに尽きる。
今回は5つのアルバムをピックアップしたが、どのアルバムにもそれぞれの良さがあって、
ダラダラ書きなぐっただけのこの記事でどのくらい魅力が伝わったかは分からないけれど、少しでも興味を持ってくれたなら、どのアルバムからでもいい、是非聴いて欲しい。


そんな感じ。
長くなりました。お疲れ様でした。