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中国甘粛の旅1 蘭州へ!

シェムリアップ州は相変わらずの高止まりで、本日の感染者は99名。デルタ株が全国で最も多く確認されている州で、今後も増え続けるだろうと危惧されています。3日ほど前にも、比較的ウチから近いところで60代の女性が亡くなりました。それで、とにかくこれまで以上に外出を避け、最近はもっぱら以前書いていたブログを読み返しています。まぁ、自分でもあきれるほど量だけは書いています。

その中に、2015年にアップした、甘粛省への旅の記事が、写真も多く、私自身もう一度行って見たいなぁと思っているところなので、それをご紹介してゆきます。今は日本にいるみなさんも、海外旅行など夢のまた夢でしょうから、せめてわずかなりとも‶旅気分″を味わっていただければと思います。

甘粛の旅 その1 (2015年5月16日)

突然ですが、旅に出ました。ビザ切れ帰国と、毎年9月のスタディ・ツアーの添乗以外は、ずーーーーっと村にいるので、特に予定を決めないきまま旅というのは、ほんとうに久しぶりです。

ネットで地図を見たり、鉄路局のサイトで、チケットの売れ行き状況を見たりして、けっきょく、甘粛省の省都蘭州へ向かうことにしました。5月の労働節休暇の後だったので、ぎりぎりでも切符が買えました。

この甘粛省の東側、つまり右側が陝西省(有名な西安がある)で、黄河を渡ったその東側が私が暮らしている山西省です。

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で、村からバスで1時間半くらいの「呂梁」という駅を、5月15日の午後9時前に出発しました。北京から青海省の省都西寧という町に向かう長距離列車です。


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車掌室。中国の鉄道は、1車両に一人の車掌がいて、こと細かに面倒を見てくれます。長距離列車の場合、乗るとき車掌にチケットを預け、降車駅が近づくとチケットを返しに来てくれるので、うっかり乗り過ごすなんてことはありません。ぐっすり眠っていても大丈夫。旅行者にはとても安心のシステムです。

ちなみに、それぞれの車掌さんは乗る列車がずっと決まっていて、それこそ自分のオフィスなので、あれこれ精通していて細かいところまで気が回ります。車内の清掃なども全部自分たちでやります。

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今回、夜行列車に乗ってわかったことがあるのですが、やっぱり中国人て、大きい人が多いですね。ウチの村の人たちが比較的小さいのは、やっぱり栄養が悪いからでしょうか?

中国の2等の寝台列車は3段ベッドで、中段上段は天井につかえて座ることもできず厳しいです。もちろん下段から売り切れるのでよほど前でないと買えません。1等は2段ですが、コンパートメントになっていて、内側から鍵がかかります。友達や家族などで4人一緒に旅ができれば、いくら中国の列車が長時間でも、楽しいでしょうね。

で、私は3段ベッドの中段だったので、頭がつかえて座ることもできず、風邪気味だったこともあって、ほとんど眠れませんでした。10時になると消灯されてしまうので、ひたすら列車の揺れる音に身を任せて暗闇を見つめているしかありません。もっとも、若者たちはスマホで映画なんか観ていたようです。

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とにかく翌朝、T175列車は予定通り7時半に蘭州に到着しました。11時間ほどです。

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これが町の中央を東西に流れる黄河。私が住む山西省の村よりもずっと上流なのに、むしろ川幅が広いのです。漢の時代からの歴史を誇る、シルクロードの要、蘭州がはたしてどんな町なのか、順々にお知らせしていこうと思います。


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